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「それってあなたの間奏ですよね」 今日は先月に引き続きショピ5で遊びました。デニス(ピアノ)、クリス(第一バイオリン)、ぼく(第二バイオリン)、ナンシー(ビオラ)、エレン(チェロ)。第一楽章 前奏曲 Lento 第二楽章 フーガ Adagio第三楽章 スケルツォ Allegretto第四楽章 間奏曲 Lento第五楽章 終曲 Allegretto いろんな意味で難度の高い曲。ていうか精神的に。 曲に対する想いも五人五色、奏者間での意見も衝突しがち。どの楽章を最も好むか、どの楽章が最も難しいと思うか、ぼくらの意見は真っ五つに分かれた。 何はともあれ、この曲は一般的な四楽章構成ではなく五つの楽曲から成っているということを念頭に置いて取り組むと全体が見えてくる(ような気が)。 例えば第一楽章。確かにかっこいいし、ねっとりがっつりガン弾きしたいとこだけれど、「前奏曲」とのことなのでサクサク弾いて、次に来る曲にご期待。 そしてその二楽章はアダージオなフーガ。弾いてて辛いというか疲れる。長い。 三楽章スケルツォは全曲ちゅう最もわかりやすい。シャープが五つという点を除けば(奏者からも)愛されるであろう一品。ヘミオラとか変拍子が超かっこよい。 一方、四楽章については好き嫌いがはっきり分かれるところ。スコアを眺めながら冷静に聴くと名曲であることはすぐにわかるけど、二楽章アダージオ同様それぞれの動きを互いが理解したうえで弾かないと意味不明、すぐに崩壊する。第一バイオリンがとにかく目立つし難しい。 そしてこの楽章は間奏曲である点にも留意すべきか。続けて演奏される終楽章との対比も味わえる。 終曲は、決して押しつけがましく強引に弾き倒すのではなく、上から目線、斜め上から目線でさっぱり弾く。 タコヲタなら必ず押さえておきたい曲。 映画音楽のようと言ってしまってもいいか。実際、1990年代末のカナダの大作映画「レッド・バイオリン」に出てくる音楽を彷彿とさせる。
Jun 24, 2026
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「会いに行けるアイドル」(評価 ★★★★★ 満点五つ星) アルパチーノ主演映画。 現在日本でも公開ちゅう。http://deardanny.jp/<あらすじ> ジョンレノンを敬愛していた音楽少年がやがて大成、一世を風靡。多少落ちぶれた今でも過去の栄光を引きずりながら各地を巡業している。ある日一大決心、長年連絡を全くとってなかった自分の息子(と孫)を訪ねることにする。<感想> 予告編とかを観て、こうゆう配役や内容って、思いっきり外れる可能性もあるだろうなと半信半疑でDVDを借りたのだけれど、なかなかどうして、ぼくとしては気に入った。監督、脚本、役者らがそれぞれに優秀で、うまぁく共同作業を進めたに違いないと思わせる佳作。舞台が愛しのニュージャージー州だし、個人的には勝手に満点五つ星を差し上げたく。 今、調べてみたら、監督と脚本は同一人物ダン・フォーゲルマンとかいうお方。覚えておいたほうがいい名前かも。
Nov 8, 2015
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「そして誰もいなくなった」 チャイコフスキーのトリオを練習した。 年内にこの曲を最後まで弾くことが個人的に目標だったし、今日の練習も楽しみにしながら臨んだ。それなのに、この曲が結局封印されることになろうとは、練習開始の時点では予想だにしていなかった……。***** 今日取り組んだのは2楽章の前半。主題と11パターンもの変奏。 思ったより弾きやすかった1楽章a mollとは打って変わり、一気に難しくなる。E durってのもあるかも。 まず第2変奏の16分音符で早速つまづく(音程やリズム)。 そして、第5変奏で♯(シャープ)が6つに増殖してピアニストが発狂。 優雅なワルツのはずの第6変奏は、チャイコの弦楽セレナーデのそれに似て臨時記号の嵐。「円舞感」が出せずに苦しむ。 第7変奏でまたもやピアニスト氏ご発狂。同じことを延々と弾かされてる。 ……なかなか練習が先に進まない。三人とも既に意識が朦朧としてて、練習を中断しようとの声も出た。「これ、ほんとに名曲なの?」とか言い出すし。 しかし、自分としては次の第8変奏(フーガ)は絶対に弾いておきたい。気合いを入れてさらってきたわけだし。ほかの二人をなだめながらなんとか練習続行! 第9変奏Andante flebile。初めて見る単語フレビーレ。何じゃ、それ? ←って誰も予習してきてない。 譜読みが難しい。「三拍子なんだし、もっと速く弾いてくんない?」とピアノ弾きに申し上げたら、彼はついに逆ギレしてしまった!(言ってはいけないひと言だったかも。反省……。) 第10変奏はマズルカ風、チョピンChopinのかほり。ピアノ弾きさん、やっとご満悦! そして第11変奏、主題が安らかに繰り返され、やっと終わりが見えてきた。ピアニッシモ。バイオリンが消え、チェロが消え、そして最後にピアノが独り寂しげにE durの和音を弾く。静寂のフェルマータ。もの哀しい最期。***** ……今日の練習はここまで。実は曲は2楽章後半(最終変奏とコーダ)へとまだまだ続く。こんな大曲、一年かけても終わんない。 んでもって、「来月の練習もがんばろうぜぇ!」と僕が言ったら、ほかの二人が顔をしかめる。そして、この曲は断念しようなどとのたまう。 長くてクドい曲なのは確かだし、チャイコの室内楽を毛嫌いする人は多いけど、彼らまでもが拒否反応を示すとは想定の範囲外。 生まれ変わったら一緒に弾こうね、って、あんたら一体……。 とりあえず来月の練習日程も決めはしたが、チャイコは予定曲からあっさり外された。2対1で僕の負け。あれよあれよという間に譜面は回収(没収)されるし。 自分としては是非とも最後まで弾いてみたかった。潔く別の仲間を探すしかないか。 この曲、ピアノ弾き様のご機嫌を伺いながら弾く必要があることを学んだ。ピアノ譜は100ページ近くあるらしい。シューベルトの「ます」ですら50ページ程度なのに。確かに、そりゃタイヘンだ。***** この三人で月一回定期的にトリオを練習してきて一年以上。互いへの遠慮もなくなってきて、最近何かと衝突するようになってきた。 弾きたい曲のタイプが三人とも違うというのが一因。 僕はハイドン、モーツァルト、ベートーベンでアンサンブルを楽しむ傍ら、ロマン派もじっくり弾いてみたいと思ってるのに、ピアノ弾きセスは近現代(ラベルとか)あるいは隠れた名曲探しをしたがる。初見大会も大好き。一方、ルース(チェロ)は仲裁役。古典コテンなのはチェロの出番が少ないから嫌がる。それに、彼女はほんとはジャズとかブルースが好きなこてこてのアメリカ人。 来月の練習がどうなるか、ちょっとだけ不安。 好きな曲はいっぱいあるけど、自分の弾きたい曲ばかり主張しすぎると仲間が去ってしまう可能性もある。そのへんが難しいなーなどと今さらながら思ったりしたわけで。
Sep 7, 2007
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. 音楽に国境はない。……それは事実かもしれないけれど、やはり、ちょっとした用語の意味が英語ではわからずに困ることは依然としてあります。しかも、単語を省略されたりするとなおさら混乱するのです。 携帯電話宛てに送られてくる短文のテキストメッセージとかがいい例。How about an LvB's 4tet this Sat? (今度の土曜、ベートーベンの四重奏やらない?) 作曲家の名前を、頭文字をとって JSB、WAM、JB(バッハ、モーツァルト、ブラームス)という人はたまにいますが、やはりベートーベンを略す人が一番多いようです。 長い名前を略そうとするのは万国共通の傾向でしょう。P. チャイコフスキーは Tchaik、D. ショスタコービチは Shosti または DSCH。←後者にはCが入る 英語圏のことしか存じませんが、特筆すべきはラフマニノフ。基本的には Rach(ラック)と略されますが、ときどき語尾に s をつけて、Rachs となることもあるようです。どっから s が出てくるのかはわからないけど、なんかイギリス英語的な感じがします。 ちなみに、Rach2(ラックツー)とは彼のピアノ協奏曲か交響曲の2番を指します。あるいは単に The Rach と呼んだり。 というわけで、好きな作曲家は誰かと訊かれたら、すかさず「バッハとラフマニノフ Bach & Rach(バック&ラック)」と答えましょう。脚韻を踏んでいるので、知的な印象を残せること間違いなし! Brahms、Bruckner、Britten や、Schumann や Schubert というように頭韻を踏んで喜んでるようではまだまだ甘いのであります。 間違っても、発音が難しい作曲家名を口にして墓穴を掘ってはいけません。例えばシベリウス Sibelius。強拍(アクセント)の位置に気をつけないと、なかなか通じないのです。「ベ」を強く発音する。ドビュッシー Debussy は最後のスィーを強調する感じ。 英語圏の人がリヒャルト・シュトラウスをリチャード・ストラウスと呼ぶのは良しとして、リッキー・ストラウスとかジョニー・ストラウス(ヨハン・シュトラウスのこと)とか言う人もいます。 ドボルザークも同様、単純に Dvorak ドボラックと英語読みするならまだしも、大胆にもトニーと呼んじゃうツワモノも存在します。彼の名前 Antonin を勝手にニックネームで呼んでるわけです。 さて、最後に、作曲家名ではありませんが、自分にとっての「英語で発音しにくい人名」の第1位を発表させていただくと、モーツァルトの作品を編んだケッヘルさん。どうやら英語読みではコーシェルと発音する人が多いようです。
Jan 15, 2007
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「私が叔父さんになっても」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星) トルコ発の映画をネットフリックスで鑑賞。 バイオリンのことはトルコ語で keman(i) らしい。英語の題は「My Father's Violin」。 著名な(かつ傲慢な)バイオリン弾きが主人公。ある日突然、自分の兄に娘がいたことが判明。その兄が急死したため、しぶしぶ姪を引き取り同居生活を始める。 演奏場面もあるみたいだし、しかも舞台がイスタンブールということで観てみようかと思ったのだけど、激しくイマイチだった。あまりに素人的な映画づくりで苦笑してばかり。脚本も演技も稚拙。主人公の妻がチョー美人かつ性格もいい、っていうのも非現実的で浮きまくり。 バイオリンの弾き真似が下手すぎってのもあって、早送りボタンや停止ボタンを押しかけながらも何とか最後まで観つづけた。というのも、どのような劇中音楽が用いられてるかに興味があったから。民俗音楽も多少は出てくるものの、バッハやビバルディほかクラシックが多いという印象。モンティのチャルダッシュ、ビゼーのカルメン(ハバネラ)、サティのグノッシエンヌ、ポル・ウナ・カベサなども。 どーでもいい余計な小ネタを削り、もっとすっきり編集してくれていれば、安心して観られて多少は泣ける娯楽作品になってたであらう。ぼくとしてはあれこれ突っ込むのに忙しく、鑑賞後はどっと疲れてしまったわけで。
Jan 22, 2022
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「勇敢マダム」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 山田洋次監督、倍賞千恵子/木村拓哉主演作品。https://movies.shochiku.co.jp/tokyotaxi-movie/ 激動の時代を生き抜いた女性の物語。実にたくましく聡明で行動力があって、かっこよいお方。そして今は終活女子。 感想としては、良くも悪くも安心して観られた。主演の倍賞さんも相手役の木村さんも、健気で前向きで好感の持てる人物設定だったし、山田監督の映画に慣れ親しんでる人ならなおさら心温まる作品として認識なさるはず。 逆にもっと毒のある演出を好む人だったら物足りないと感じるかもしれず。 あらすじを聞いただけで既に感動できるようなお話なわけで、あとはいかに演技と演出と映像で味付けするかが映画製作側の腕の見せどころ。 ぼくは原版である2022年のフランス映画「パリタクシー Une belle course」も鑑賞していて、なんとなく内容も覚えており、よって自然と上から目線で鑑賞してしまった。 例えば以下のような点に着眼しながら興味深く鑑賞したわけで。 壮絶な人生を過ごしてきた女性は、ひたすら自分語りしまくるのか、それとも運転手のことにも興味を示し彼の私生活のこともずけずけ訊き出そうともするのか 一方の運転手は聞き役に徹するのか、それともそのうち自分から悩みを吐露するようになるのか 後部座席に座っている女性はやがて途中から助手席に座ることになるのか、そしてその時のやり取り/台詞はどうゆうものなのか(そもそもやりとりはあるのか) 道中の風景(東京や神奈川)はどのような映像で楽しませてくれているか
Aug 22, 2026
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「メンデルの法則」 今日の室内楽愛好家の集いではメントリも弾きました。しかも2番のほう、久しぶりです。バイオリン:僕、チェロ:フランシス、ピアノ:セス。 全ての楽章を練習する気力も体力も時間もなかったので1楽章と2楽章のみでしたが、充分にお腹いっぱい。 メントリと言えば普通は第1番ニ短調が有名ではあるものの、この2番も全然負けちゃいません。ってゆーか、2楽章のアンダンテはあらゆるトリオ曲のなかで最も美しいのではないかと。 実は最近、メンデルスゾーンのクセ(というか攻略法)がわかってきたような気がします。今までは、「いい曲を書く人だけれどもつかみどころのない作曲家」という印象のままダラダラ弾いてましたが、ちょっと角度を変えて取り組めば、そんなに難曲でもない? 例えば、もし初見で取り組む場合であっても、以下を意識して弾くのとそうでないのとではだいぶ違うと思います。助走、序奏が短い。いきなりとってつけたように主題が始まるので、心の準備を。ずばり燃焼系、con fuoco という楽想表示が頻繁にあるので、遠慮なく炎上する。が、いちいち燃え上がってると疲れて干からびてしまうので、体力配分にも気を遣う。(ベートーベンが con brio という言葉に執着したのよりもさらに上を行く)旋律が絡みまくり、重なりまくる。シューベルトのように律儀に8小節や16小節単位で旋律が交替するのではなく、前の旋律が終わらないうちに次の旋律のエントランスが突如としてやってくるので注意。強弱の指示が完ぺき。クレッシェンドとかディミニュエンドとか、「センプレなんとか」とか懇切丁寧に書かれててるので、素直に従い、下手に細工などしない。曲が盛り上がってくると、お約束の三連符攻撃。
Feb 14, 2010
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どの世界にもそれなりに専門用語はあるでしょうけど、音楽/オーケストラ関係の用語 in English には今でも苦労してます。 自分が普段なんとなく使ってた言葉が、実は和製英語だったりドイツ語やイタリア語だったりして、英語圏で通じないことが多々ありまして。 今回も、思いつくままに書き留めておくことにしました。■オーケストラ関連トップ奏者 日本では、弦の首席奏者のことをトップ(平たく発音)と呼ぶことが多いですが、英語でトップと言うと、たいていオモテ奏者のことを指します(上下に divisi で分かれたときに上のパートを弾くから)。下を弾く人(ウラ)はボトム。 ピアノ連弾の世界でも同様。「プリモ/セコンド」や「ファースト/セカンド」とも言うものの、僕の知る限り、トップ/ボトムという言い方が多い。 で、首席は何と言うか。プリンシパルが普通。 頭(アタマ、カシラ)を弾くという意味で、ヘッドとは言うかも。あと、ファーストチェア(一番前の席)とか。 ちなみに「主席」とは中国の国家元首。トップサイド 首席の隣つまり1プルのウラ(に座る人)。ドイツ語ではフォアシュピーラーと呼ぶようですが、英語では何と呼べばいいのか不明。アソシエートプリンシパル associate principal あるいはアシスタントプリンシパルという表現をよく聞くけど、日本語の「トップサイド」との語感とは違うし。 やっぱりファーストチェア?オモテ奏者/ウラ奏者 オモテはアウト(アウトサイド)、ウラはイン(サイド)。プルト 元来はドイツ語で譜面台を意味する言葉のようですが、英語でも同様にスタンド(譜面台)と呼びます。デスクという場合も。 例:「2プル」は、2nd stand か 2nd desk指揮台 ポーディウム podium。タクト 指揮棒。タクトシュトック Taktstock とかいうドイツ語が語源らしい。英語ではバトン。舞台上手(かみて)/下手(しもて) 英語だと逆。第1バイオリンとかが出てくるほう(下手)をライト right(右)と呼び、反対側はレフト。GP(ゲネプロ) 本番直前の通し稽古(ゲネラルプローべ)のことは英語ではドレスリハーサル。 GPと練習予定に書いてしまうと、ゲネラルパウゼ(グランドポーズ)と勘違いして「全員でお休み」しちゃったりして。トラ 人が足りないときに加わってくれる助っ人。エキストラ extra って、「余分な」人員みたいな感じで和製英語だと思ってましたが、英語でも問題ないらしい。 サブ substitute とも言います(代理、補充要員)。 コンマス代理は acting concertmaster。 ■楽器関連 コントラバスは英語ではダブルベース、チェンバロはハープシコード。 特にファゴットォ fagotto には注意。英語風に faggot って発音されると、俗語で女性的な男(オカマちゃん)のことを差別的に呼ぶ表現。英語ではバスーン bassoon。 あと、木管のことをウッドウィンド woodwinds、金管のことをブラス brass と言いますが、管楽器群を総称した言い方はよくわかりません。 とりあえず以上。(たぶん)次回につづく……。
Jun 4, 2008
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「旅の恥は quirky stay」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 案内役のリチャード・アヨアーディ―(Ayoade)氏が、お仲間セレブさんとともに比較的近い外国の町を訪ね、48時間であちこち回って旅を楽しむという番組。 イギリスで2015年からずーっと放送されてるみたいで、どうやら現時点で40回を超える。ぼくも機会を見つけてはかなり観てきた。これといってチョー素晴らしい番組とは思わないけれど、一話あたりわずか25分だし、サクッと観るぶんにはちょうどよい。ここで個人的な感想をば。 由緒ある高級お宿に泊まったり、豪勢なご馳走を召し上がったり、フツーの庶民には全く参考にならないような旅をするかと思えば、身体を張っての体験型の旅もしたりもする。地元の人との心温まるふれあい云々とかやってる暇はなく、てきぱき進行。特定の現地人を調整係や通訳として同伴させることも最小限に抑えてある。 ぼく自身も、若い頃は旅先では気合い入れて短時間であれこれ見て回ったりものだけど、最近は旅するときは敢えてだらだら非生産的に過ごすようになった。こうゆう番組はあくまで娯楽番組として軽ぅく楽しみたい。その街に適当に思いを馳せながら。 一般に、ベネツィアやニューヨークとかのこてこての観光地では、行くとこもやることもやっぱりお決まりのものばかりでイマイチという印象。一方、アフリカとかロシア編は興味深く観られた。 その街を褒め称えるだけでなく、地元の食事を「まずい!」と一蹴したりもして潔い。リチャードさんの言う比喩表現や黒めのお笑いがあまりに英国的でわかりづらいけど、そのへんは仕方ない。 訪れる街によって、さらには同行する相手によってムラがあったりして、それもまたいとをかし。 全部の回を観たわけではないけれども、ぼくがこの番組で取材されてる内容だけを基準に今後の旅行先を決めるとしたならば、例えば以下のような感じ。 - 行ったことないし、いつか行ってみたいなと思わせる回は、マラケシュ、モスクワ、サンクトペテルブルクなど。 - 行ったことないけど、ま、行かなくてもいいなと思わせる回は、アイスランド、ドゥバイ、ナポリなど。 - 行ったことあるけど、また行きたいなと思わせる回は、リスボン、ブリュッセル、南仏コートダジュールなど。 取材されてる43の街と同行者の名前は以下に貼付。数えてみたら、ぼくが訪ねたことあるのはそのうち27箇所。 同行者さんたちはイギリスでは有名な人ばかりらしいのだけど、ぼくは見事に知らない人ばかり。1 Barcelona - Kathy Burke 2 Istanbul - Adam Hills3 Iceland - Jessica Hynes4 Marrakesh - Stephen Mangan 5 Vienna - Chris O'Dowd6 Paris - Mel Giedroyc 7 Copenhagen - Noel Fielding8 Moscow - Greg Davies9 Seville - Rob Delaney10 Venice - Jo Brand11 Dubai - Johnny Vegas12 Berlin - Roisin Conaty13 New York - Katherine Ryan14 Helsinki - Paul Rudd15 Lisbon - Adam Buxton16 Naples - Jack Dee 17 Florence - Rebel Wilson18 Saint Petersburg - Rob Beckett19 Budapest - Aisling Bea20 Tenerife - Lena Dunham21 Miami - Rhod Gilbert22 Rome - Matt Lucas23 Valencia - Sara Pascoe24 Amsterdam - Joe Lycett25 Stockholm - Sally Phillips 26 Hong Kong - Jon Hamm27 Brussels - Lee Mack28 Oslo - Fay Ripley29 Madeira - Robert Webb30 Cote d'Azur - Shazia Mirza 31 Zurich - Frank Skinner32 Ibiza - Jessica Knappett33 Ljubljana - Eddie Izzard34 Milan - Morgana Robinson35 Jordan - David Baddiel36 Athens - Dawn French37 Porto - Nish Kumar38 Tallinn - Alice Levine39 Hamburg - Bob Mortimer40 Dubrovnik - Stephen Merchant41 Bergen - Lou Sanders42 Krakow - Joe Wilkinson43 Madrid - Ellie Taylor
Dec 3, 2020
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前回からのつづき。今日は曲の題名について。 ひとつの演目はだいたい20から30曲ぐらいから成り立ってて、そのうち歌が入ってるのは七割ぐらい。それらにはもちろん題名があります。「エーデルワイス」だったり「踊り明かそう」だったり。 それ以外の曲はオケだけで演奏されますが、その役割に応じてさまざまな呼びかたがあるようです。<楽曲の呼びかた>underscoreincidentalreprise(←リプライズではなくリプリーズと言うことが多い)playoffchasetag 上記の単語らは強引に言っちゃうと奏者的には同義。舞台の場面転換change of sceneのあいだの時間かせぎだったり、チョイ穴埋め音楽だったり、会話の背景音楽だったり。 オマケというか、コーダ(終結部)みたいなもん。ついさっき弾いたばかりの曲のサビとかを再現する。このテの曲は日本ではおそらくリフレインと呼ばれることが多いのかも。 面白いことに、編曲者によっては原曲そのままの調ではなく半音とか全音上げたりする。←雰囲気をアゲアゲにするため?entr'acte アントラクト。序曲のことはovertureと英語で呼ばれるのに対し、休憩のあと後半(第二幕)が始まる前にオケだけで演奏される曲はなぜかフランス語で。クラシックで言うなら「第二幕への前奏曲」的な意。序曲もentr'acteも、基本的には本編で使われる曲の一部が抜粋で次々で紹介される。finale ultimo なぜかイタリア語。大トリ。最後の曲。群舞大会。オペラとかだと最後にみんな死んで終わり?なのに対し、ミュージカルはだいたい思いっきり盛り上がって幕が下りる。幸せな結末。 不幸せな結末の作品はと言えば、ぼくが弾いたことのある演目ではウェストサイド物語とかスウィーニートッドぐらい。bows ボウ(弓)ではなくバウ(お辞儀)。舞台で役者たちが次々と出てきてお辞儀して拍手をもらってる間の音楽。主演役者が最後に出てくるので、その頃に音楽的に最も盛り上がるのが望ましい。そしてその直後、役者さんたちが楽団や裏方を称えてくれて、お客さんに拍手を促してくださるのがお約束。 劇団や演出家によっては、バウのなかにも歌や踊りが組み込まれることもあるため、きちんと稽古する必要あり。 オペラ/バレエの場合は楽団がバウズを弾くことはなく、奈落の楽団員はさっさと帰宅の準備(笑)。しかし指揮者だけは壇上と急いで這い上がり、舞台上で役者らとともにお辞儀する。exit バウズが終わると幕が下り、客席も明るくなる。客が退場するあいだも楽団は音楽を提供し続けることが多い。 実際は、上記バウズも含め、序曲やアントラクトを使い回しすることもある。*** 次回に続きます。
Aug 23, 2016
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