ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 30, 2006
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「6番は牧歌的?」

 セス氏(ピアノ)との二重奏、今日の練習の二曲目はベートーベンの6番。

 このソナタ、あまり知られてない曲だが、実際に弾いてみるとそれほど難解でもなく、アンサンブルを楽しむにはいい曲だと思う。意外な音型も出てきて予断を許さないけど。

 弾いてて一番気持ちいいのは、たぶん1楽章。なんとなくどっかで聴いたことのあるようなフレーズ。流れるような三拍子。

 終楽章(3楽章)は変奏曲になっていて、テーマと6つの変奏はどれもそれなりに面白い。お気に入りの変奏をひとつだけ選べと言われたら、三連符の第一変奏か。
 この変奏に限らず、バイオリンは「合いの手」に徹する部分が多く、逆にピアノは楽しそう(=変奏曲にありがちなパターン)。

 ところで、偶然ながら、自分にとってのベートーベンのバイオリンソナタに対する思い入れは、彼の交響曲に対するそれと番号的に一致していることにふと気がついた。
 つまり……、

もっと有名になってほしいと願う曲: ソナタは1番、交響曲も1番。

演奏会で聴きたいと思う曲: ソナタは7番、交響曲も7番。
名曲とは思うが重すぎてちょっと: ソナタは9番「クロイツェル」、交響曲も「第九」。

 この原則に倣うと、今日のソナタ6番は、交響曲の6番「田園」への思いと同じく、「ほんとは好きな曲だが、ほかにも好きなのがいっぱいあるために忘れ去られてしまう曲」ってことになる。
 だいたい当たってる。





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最終更新日  May 3, 2006 08:53:11 AM
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