ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Sep 21, 2007
XML
カテゴリ: 日常
 渡米して早七年、もう、英語を学んだり、現地文化に溶け込もうとする努力なんてとっくに放棄、わからないことはわからないままに放置しながら生きることに、なんの後ろめたさも感じなくなりました。


 敵を作らぬよう気を配りつつ アメリカ大帝国様 に迎合しながら、巨大社会の片隅で棲息するジンセイなんて真っぴらだし、これからは少し突っ張って生きてみようかとイメチェンを企ててます。

 具体的にどうゆう戦略かと言うと、敢えて Thank you とか I'm sorry を率先して言わないようにするということ。なんかセコいけど。

 例えば、店で買い物した場合、店員さんに「ありがとう」とこちらが言うと、普通は「You're welcome」と返答されてしまいます。
 この「どういたしまして」に日本人の僕は引っ掛かるのであります。客はオレなわけなんだし。「どういたしまして」じゃなくて、「(お買い上げいただいて、)こちらこそありがとうございます」と言われたい。

 お客さまは神様、「人情」とか「輪と和」を美徳とする世界はそこにはありません。「ありがとう」に対する返事は100%「どういたしまして」。相手の謝意は、満面の笑顔で素直に受け取るお国柄です。

 ならば、店側が先に感謝の言葉を言うべきであって、こっちこそ「どういたしまして」を言ってやろう。つまり、「どういたしまして」と言ったもん勝ち、という人生ゲーム、いざ戦闘モード開始であります。



 どういたしまして文化のない日本でこのゲームをやったら思いっきり浮くでしょうし、なんとも反逆的ですが、意外にクセになります。虚しくもなりますが、僕の亜米利加へのささやかな抵抗です。
 ……っていうか、そんなとこに意固地になってるのって僕だけでしょうか。(←お前だけだよ)

 あと、I'm sorry も同様。まず相手に「ごめんなさい」を言わせといて、That's okay(大丈夫だよ、気にしないで)と言ったほうが勝者。

 興味深いことに、やたらと自発的に謝るアメリカ人も意外に多い。でもそれは、あくまで相手側に全く被害がないことが確認できてからの話。些細なことでは必要以上に謝って良い子ぶるくせに、ほんとに非があるときには、なぜか謝ろうとしない不思議な人々。

 この辺の 機微 ?は、よっぽど注意して観察してないとわからないのですが、確実に日常で散見されます。我々謝意でシャイな日本人はサンキュー、ソーリーを連発しすぎかも。

*****

 一方で、僕の好む表現は Have a nice day とか Have a good weekend。
 ごきげんようと相手を気遣ってるように思わせといて、実際は、「じゃ、僕はこれで失礼、今日はもうこれ以上あなたと関わりません。悪しからず」みたいな意(笑)。無難に、しかしキッパリと別れるにはもってこい。

 サンキューなんかよりずっと使える表現です。誰かと喧嘩したときも、ソーリーと言って別れるのはシャクだけど、「良い週末を」なら素直に言えます。



 というわけで、相変わらず妙なところで肩肘張って生きてるワタシです。
 うまく言えないけど、アメリカの社会って、日々のそういう小さなことでいつの間にか主従関係とか上下関係が自ずと形成されてたりするのでコワいのです。

 さて、 前置き が長くなりましたが、今日の一曲は、 シカゴの「素直になれなくて」 です。どうぞっ!

chicago.JPG Hard to Say I'm Sorry





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Sep 22, 2007 10:17:09 PM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: