ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 26, 2008
XML
カテゴリ: 映画、テレビ
 ここの日記に、さんざん偉そうに日本未公開映画の感想を書いといて今さら愚痴るのもかっこわるいけど、英語の映画を日本語字幕なしで観るのはやっぱりツラい。

 どの程度細かいとこまで筋を理解してるのか自分でもわからない。
 難解な推理ものだったりすると、終映後に周りの人に大声で、「で、犯人は誰だったの?」と聞いて呆れられてしまったこともあったっけ。今でこそ、帰宅後にこっそりインターネットで復習できる時代にはなったけど、それでもネタばれが配慮されてて調べきれないことも多々ある。

 もっと悔しいのは、喜劇映画を観てて周りと一緒に笑えないとき。仕方ないから一応はみんなに合わせてゲラゲラ笑っておいて、そのあと何が可笑しかったのか黙々と考える(笑)。

 字幕といえば、英語圏の民族は字幕に慣れてない人が大半。外国の映画を鑑賞するのがかなり苦痛らしい。字幕を読む速度も意外に遅い。母国語の文章なのに。

 吹き替えのほうがいいって言い張る人もいるけど、僕だったら、むしろ頑張って字幕を読むほうを好む。
 無難な声の無名な声優さんがアテレコしてるんだったらまだしも、「あ、この声、峰不二子と同じだ」みたいに気になってしょうがなかったり。

 いずれにせよ改めて感じるのは、日本の字幕文化の水準はずば抜けているという点。日本で観る外国映画の字幕は、音声と文章のタイミングがピタッと合ってて感動する。長い台詞には長い字幕、短い台詞には短い字幕。思い切って省くとこは省く。リアルタイムで映画に没頭できるのは素晴らしい。


 ほんと、日本の字幕翻訳者ってスゴい。言葉の魔術師。ちょっと誤訳するだけで世間から叩かれてしまうタイヘンな職業みたいだけど、是非とも世界に誇りたいところ。
 翻訳者の名前がきちっと紹介されるのも日本ならでは。実際、それだけの待遇は受けて然るべき。(フランス映画などを英語字幕で上映する場合、こちらでは字幕翻訳者の名前は紹介されない)

 なにはともあれ、改めて、Viva ニッポンの字幕文化! あの独特の字幕フォント も超かっこよいし。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Dec 26, 2008 10:09:32 PM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: