ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 14, 2022
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カテゴリ: 映画、テレビ
「我が祖国」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 指揮者グスターボ・ドゥダメルさんを取材したドキュメンタリーを鑑賞。日本未公開。公式サイト(英語)はたぶんここ https://greenwichentertainment.com/film/viva-maestro/

 とても興味深く観られた。余計な下調べとかはせずにいきなり鑑賞したのは我ながら正解だった。
 どうせアメリカ映画だし当然ながら過剰に演出されてるものという先入観で観始めたけれど杞憂。てか、ベネズエラの貧しい少年が必死に音楽を勉強し、やがて渡米、ロスアンジェリス・フィルの常任指揮者に就任するまでに成功し、ハリウッド周辺とかの豪邸に住んで、ああめでたしめでたし、やっぱ世界の中心は白人社会アメリカでしょ、みたいな上から目線で作られてるのかと思ってたら違った。いい意味で予想を裏切られた。

 あれほど世界的に成功してるのに、彼はあくまでもこてこてのベネズエラ人。常に故郷(や南米全般)の音楽界や音楽人らのことを想っている。

 政情不安定なお国の様子も紹介される。ご当地オケではコンマスをはじめとする多くの奏者が次々と去っていく。
 そんな決して順風満帆とは程遠い状況にあっても、彼は指揮者としてベネズエラ人として、転んでもただでは起きない。こうゆう時こそ人脈が活きる。

 撮影隊に密着取材されてるから彼は意識的に善人を演じてるのかなとも思ったけれど、どうやらほんとに「いい人」らしい。指揮者はオケ人からの信頼がものを言う職業であり、うわべだけの人は業界で長続きしないはずだし。

 稽古時の映像もなかなか見応えがあった。きちんと上半身を重心にしてわかりやすく振ってくれる。




<追記>
 こないだの春のフィラデルフィア管弦楽団の話。もともとドゥダメルさんが客演で振ることになっててぼくも楽しみにしてたら、氏は数日前になってドタキャン。←その理由は忘れた。コービッドではなかったはず
 で、その演奏会は常任のヤニーク・ネゼセガンさんが代わりに登壇することにいったん決まったものの彼もまた体調不良でドタキャン。結局は代わりの代わりでケンショウ・ワタナベさんがご登場、見事に本番は振り切って演奏会は大成功だったのでありました。





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最終更新日  Jul 16, 2022 08:32:54 PM
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