ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 30, 2023
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カテゴリ: 映画、テレビ
「12人の優しいアメリカ人」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 2023年のエミー賞の喜劇連作部門ほかあれこれ候補になってる作品。日本(語)では未公開っぽい。
 ロスアンジェリスの裁判所を舞台に、陪審員たちを取材したドキュメンタリー(っぽく見せかけた作りもの)。ちゃんと台本もある。
 全8話、各30分。最初の6話で審理が進行し、第7話で評決が下され、第8話で振り返る。
www.imdb.com/title/tt22074164/

 ぱちぱち。非常に良かった。げらげらくすくす笑いながら楽しく観られた。陪審制度に馴染みのない国の人にもわかりやすく作られている。
 配役がお見事。クセのある、かつ愛おしい登場人物ばかり。

 面識のない一般庶民12人がいきなり一緒にされて、重要な評決を下す任務を負う。そして彼らは審理のあいだは外の世界との接触を断たれ、携帯も没収され、一週間以上も朝から晩まで行動を共にすることになる。となると、あんなことやこんなことも起きるわけで、私生活や仕事との兼ね合いでいらいらしてしまうのは当然。

 どっからどこまでがヤラセなんだかわかんなくなってくるし、てか、全てがヤラセなんだろうけど、いずれにせよ面白かった。


 なお、この作品に出てくる裁判用語で重要なものをいくつか:

trial 裁判。審理
under oath 真実を述べますと宣誓した状態
voir dire 陪審員候補のなかから最終的に12人を選ぶにあたっての審査。予備尋問
sequester (外部との接触を断つために陪審員を)隔離する
jury 陪審
juror 陪審員(ジューラーとわかりやすくは発音されない。ジュアーみたいに聞こえる)
foreperson 12人のうちの代表者。陪審員長
judge 裁判官
bailiff 廷吏(裁判官の助手みたいな立場で、ぼくの理解では裁判官の次に偉い)
plaintiff 原告

recross 反論に対する反論(ぼくの理解では双方の弁論が終了した後に再度弁論すること)
adjourn 閉廷する
reconvene 審理再開のために再招集する。再集合する(convene: 会議を招集する)
deliberation room 審議室。陪審員専用の密室空間(deliberation: 慎重に討議すること)
unanimous verdict 12人全員が満場一致で有罪か無罪かの最終決定すること





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最終更新日  Sep 29, 2023 12:25:09 PM
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