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パパゴリラ! @ Re:三峡老街へ(11/27) New! 山峡街は日本統治時代の建物が並ぶとあり…
moto,jc @ Re:烏来老街にいく(11/26) New! おはようございます ビビアン・スーさん…
あきても @ Re:烏来老街にいく(11/26) New! 外国に行っても行きたい場所 一人で行け…
ララキャット @ Re:烏来老街にいく(11/26) New! へえ、現地語で話しかけられましたか? …
Apr 24, 2020
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昔、よく小説家の司馬遼太郎や井上靖のシルクロード紀行を読んでいました。

楼蘭の現地名は「クロライナ」。
例の中国軍がすさまじい圧迫を現地民にかけている「新疆ウイグル自治区」です。
ちなみに新疆ウイグル自治区の町では、どこを歩いても2時間おきぐらいに中国軍の検問があるらしい。

楼蘭で女性のミイラが発見されたのはNHKの功績です。
1979年にNHKと中国の中央電視台による共同制作番組「シルクロード」の取材をしていて発見されたのです。
1980年に放映されたこの映像に登場するミイラは「楼蘭の美女」と名付けられて、今でも新疆ウイグル自治区博物館に展示されてます。
紀元前19世紀(約3,800年前)に埋葬されたもので、死亡時の年齢は約40歳、身長155cm でした。





中国からタクラマカン砂漠の北や南を通り、中央アジアを西に向かうルートがシルクロードの本流です。
陸のシルクロードの西の端はシリア最大の都市アレッポあたりと云われています。
そこから船でローマへと結ばれていたのです。
もう一度、シルクロードにある中央アジアの地図を見てみましょう。
大きく分けて西トルキスタンと東トルキスタンに分かれます。
東トルキスタンは中国に併合された新疆ウイグル自治区です。

西トルキスタンは旧ソ連だったカザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの5ヵ国です。
東西あわせて、彼らは「突厥」を中心としたテュルク系民族です。
突厥と云うのは6世紀に中央ユーラシアの覇者となった騎馬民族ですが、内紛によって東西に分裂してしまったのです。


西トルキスタンの国では2018年にウズベキスタンがビザ免除になり、カザフスタン、キルギスもビザ免除になりました。
中央アジア諸国でビザが必要なのは、もうトルクメニスタンとタジキスタンだけになったのです。


45日以内の短期滞在は電子ビザと云って、ネットを通じて取得できるのです。
ネット画面の入力項目もビザ免除の国に入国するときの入国カード記載内容ぐらいのものです。
ところが、トルクメニスタンと云う国のビザ取得と云うのは難物なんです。
まるで観光客は来てほしくないような。
先ず、トルクメニスタンのビザ申請書が煩雑。



しかし、それ以前の問題があるのです。
トルクメニスタンのビザ申請には、トルクメニスタンからの 招待状 が必須なんです。
で、その招待状の申請は?
それは大使館では 受け付けていません

大使館のホームページを読むと「査証がなくともトルクメニスタンの空港で査証を取得しトルクメニスタンに入国できます」。
しめた!
と、思うでしょ?ところがこの文書にはこうも記載されています。
入国管理局から招待状を受けていれば 、空港で査証を取得し...」
「査証をお持ちでないと、飛行機に搭乗する前に空港職員がよく事態を把握していなかったり、トルクメニスタンの入国管理局に確認が取れない場合などには搭乗できない場合もあります」。
なんやねん!

ぢゃあ招待状はど~するの?
「トルクメニスタン政府に登録された旅行代理店にて発行された招待状が必要である」とあります。
やれやれ...と思って旅行代理店のサイトを見たら「ビザ申請の手続きのお手伝いはしますが、必ずビザが下りると云う 保障をするものではありません 」ときた。
事実上、日本でトルクメニスタンのビザを取得するのは不可能に近い。
しかし、世の中、なにごとにも裏ワザがあるのですね。
ウズベキスタンの首都タシュケントやキルギスの首都ビシュケクのトルクメニスタン大使館で、5日間の「トランジェットビザ」を申請するのです。
トランジェットビザは、次の国に行くときの通過ビザのことです。
つまり「あなたの国に行くのが目的ぢゃないですよ~たまたま通過するのに必要なだけです~」みたいな。
これがあれば、5日間だけですが、一般の観光旅行が可能になるワケです。
と、思うでしょ~
ところが、タシュケントやビシュケクにはコンビニで手軽に"コピー"なんてないんですね。
トランジェットビザの申請にもパスポートの「カラーコピー」と本人の「カラー写真」が必要なんです。
これを日本で用意していかないと、コピーしてくれるとこを探しまくることになります。
しかも、コピー屋さんでも、カラーコピーできるとこは少なくて、ほとんど白黒コピーなので用をなさないのです。

無事、ここをクリアしても、イザ、大使館に行ってトランジェットビザ申請しようとすると、「どこから入国するの?」「どこに行くのか?」「何日から入るのか?」「どこのホテルに泊まるのか?」と根掘り葉掘り細かく質問されるらしい。

しかも、申請してからビザが下りるまで何日かかるか分からないから、ホテルの予約を後回しにしていると、ちゃんとホテル予約をとってこいと云う。
で、大使館内からスマホで検索してネット予約をと思うと、「大使館から外に出て予約してこい」と云う。
大使館内はスマホの持ち込みできないんです。

で、ようよう手続きが終わって、やれやれこれで一安心と思いきや、ある日、大使館からメールがきて「トランジェットビザ申請は却下された!」。
「え~なんで?」理由を聞いても答えてくれない。
そんなのが日常茶飯事らしい。
では万事休すかと云うと、ここに強行突破した日本人の記録があります。
その人もタシュケントのトルクメニスタン大使館でトランジェットビザを貰おうと思ってたのですが、こともあろうにトルクメニスタン大使館は休眠状態でいつまで待っても開く気配すらない。

で、しかたなくウズベキスタンからバスに乗り、トルクメニスタン国境まで。
ここで、見事にトルクメニスタン警察に捕まってしまったのです。
それから警官の家に連れて行かれ、なかば軟禁状態になったそうな。
そこで交渉が始まり、通常30$ほどの費用で取得できるトランジェットビザに80$払うことで決着がついたと云うのです。
翌日、その人のパスポートには、しっかりとトルクメニスタンのビザが捺されていたそうです。

ところが、こんどはトルクメニスタンからの出国でまた揉め。
トルクメニスタンのビザはあるけど、入国スタンプが押されていなかったからです。
なにしろトルクメニスタンに入国してからビザを取ったのですから、当たり前と云えば当たり前。
いろいろ揉めたけど、結局、出国させてもらったそうです。





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Last updated  Apr 24, 2020 05:53:58 AM
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