日本酒類文化振興会

日本酒類文化振興会

2011/10/11
XML
カテゴリ: ウィスキー
同じ余市であっても他の樽のモルトウイスキーを一切混ぜ合わせることなく、また割り水もしていない、単一の樽(Single Cask)からそのままボトリングした余市蒸留所限定販売の原酒。

蒸留したての原酒はアルコール度70%前後といわれていますが、長期間貯蔵するにしたがい、「天使がお持ちになる分」が増えて、つまりアルコール分が揮発していくので、度数は少しづつ下がっていきます。

今回の原酒でも25年物が一番アルコール度数が少なく、54%となっています。

nikka25.jpg

ただし、どんなウィスキーでも25年間寝かせて美味くなるわけではなく、そのウィスキー原酒の品質と貯蔵樽の出来のよって、早だしするものと長期熟成するものとを峻別していきます。

ですからお値段もどうしても高くなります。(「天使の分け前」で目減りする分もありますし、保管管理代もかかりますし。)

優しくスムース。トロリと喉を通り過ぎていく。
思わずウットリするような幸福感に包まれる。
原酒はやはりストレートで飲まないともったいない。



nikka15.jpg

こちらはアルコール度63%。


フレーバーは個性的で、病み付きになりそうな魅力を持っている。
ちょっとワルな雰囲気を漂わせる美女のような。



nikka10.jpg

たった5年の違いだけど、こちらは他の2本と比べると「やはり若いな」と感じさせる。
どうしてもアルコール臭が熟成香を若干上回ってしまう。
それでも美味しいウィスキーには違いなく、この1本だけで飲まれたら絶賛だっただろうに、可哀想。


さて、予想外だったのは、誰もが25年物に感動し、飲み続けたいと言うと思ったら、意外にも我が酒仲間は15年物に「もう一杯」の軍配を挙げた。

どれもがそれぞれハイレベルな個性と上質さを与えてくれて、ウィスキーを味わうことを喜びを再発見させてくれました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011/10/11 05:22:41 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

フジイ@ Re:瀧鯉・純米酒(神戸市東灘区・昔は木村酒造、今は桜正宗)(03/21) 震災前、酒蔵の門で眺めていたら杜氏のか…
よしたか@ Re:若竹・プレミアム純米大吟醸(静岡県島田市・大村屋酒造場)(11/05) 息子と静岡の娘さんとの婚約の席で、若竹…
星野 勝@ Re[2]:名人 安東焼酎のこと(08/09) 北岡さん ご丁寧にありがとうございます。…
北岡慶太郎@ Re[1]:名人 安東焼酎のこと 星野さん 色々と有り難うございました。近…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: