2004年04月13日
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歴代誌第一13章。

ダビデが王位に即位し、国としての機能が整い始める中、「歴代誌」に最初に言及されている具体的な行動が「契約の箱」について。



   ここに、ダビデは千人隊の長、百人隊の長たち、すべての隊長と合議し、イスラエルの全集団に向かって、言った。

   「もしも、このことが、あなたがたによく、私たちの神、主の御旨から出たことなら、イスラエル全土に
    残っている私たちの同胞にいっせいに使者を送ろう。彼らのうちには、放牧地のある町々の祭司やレビ
    人もいる。彼らを私たちのもとに集めよう私たちの神の箱を私たちのもとに持ち帰ろう。
    私たちは、サウルの時代には、これを顧みなかったから。」

   すると全集団は、そうしようと言った。すべての民がそのことを正しいと見たからである。(1~4節)




二つのことを思った。

一つは、歴代誌の記者が「神の箱」の扱い、すなわち、神への礼拝の態度を重要視していただろうこと。

もう一つは、ダビデの思いについて。
きっと、神に従いたいという純粋な思いが根本にあったのだろうが、3節の「サウルの時代には、これを顧みなかったから。」という表現が気になった。単純に、過去において、なおざりにされていたことを、本来の姿に回復したいという現れかもしれない。でも、策士でもあったダビデだったことも考えると、これは、以前の指導者と自分の立場ややり方の違いを際だたせるための方策・ポーズの一つとしての効果も期待していたのかな、とも感じた。

首相や大統領、社長が変わったりすると、前任との違いを際だたせるため、時に否定の意味も込めて、それまでの政策や方針をいとも簡単に捨て去り、新しいことをすることってあるじゃない。

ダビデがなそうとしたことは、神さまの喜ぶことをしたいという、そのこと自体、決して間違ってはいない方向だったんだけど、もしかしたら、ダビデの中にある、新しい自分をアピールしたい気持ちも混ざっていなかったかなって。(ちょっと、裏を読み過ぎかな。) 


しかし、ダビデが「神の箱」をエルサレムに運ぼうとする事業は頓挫する。
車に乗せ運んでいる途中、牛がそれをひっくり返しそうになり、神の箱を手で押さえた御者が、神の怒りに触れ、その場で死んでしまった。


   その日ダビデは神を恐れて言った。「私はどうして、私のところに神の箱をお運びできましょうか。」(12節)



この出来事にダビデはびっくりして、「神の箱」をエルサレムに運び込むことに怖じ気づき、その町に保管させた。
すると、保管を任された家が祝福されちゃった! あらまぁ。



15章を先取りすると、その後、ダビデがエルサレムに「神の箱」を運び込んだ次第が、以下のようにが記されている。(逆をいえば、当初は、これらのことをしていなかったっていうことだよね。)



   彼はダビデの町に自分のために家を造り、また、神の箱のために場所を定め、そのために天幕を張った。(1節)

   そのとき、ダビデは言った。「レビ人でなければ、神の箱をかついではならない。」 (2節)

   主の箱を定めておいた場所へ運び上らせようとした。 (3節)


   「あなたがたはレビ人の家のかしらです。あなたがた自身も、あなたがたの同族の者たちも、身を聖別し、
    イスラエルの神、主の箱を、私がそのために定めておいた所に運び上りなさい。
    最初の時には、あなたがたがいなかったため、私たちの神、主が、私たちに怒りを発せられたのです。
    私たちがこの方を定めのとおりに求めなかったからです。」

   そこで、祭司たちとレビ人たちは、イスラエルの神、主の箱を運び上るために身を聖別した。

   そして、レビ族は、モーセが主のことばに従って命じたとおり、神の箱をにない棒で肩にかついだ。
      (12~15節)



つまり、ダビデは「神の箱」をエルサレムに運び込むに先立って、
・場所を定め、「神の箱」のための天幕を張った
・レビ人を任命し、彼らを聖別させた


「神の箱」を取り扱うに当たり、今度は、聖書をつまびらやかに調べた。
モーセに与えられたその方法は、神のことばである「神の箱」は、しかるべき人により、しかるべき方法で取り扱われる必要が示されていた。


想像だけど、これらの箇所では、ダビデの信仰と、神さまへの従い方が整えられていく過程が描かれていることが描かれているように思えた。はじめは、とにかく「神の箱」をエルサレムに移動させ、礼拝が行われることを望んでいた。だから、場所や運び方の細かい準備、誰が運ぶかなどに、あまり気を留めていなかったんじゃないかな。そこで、神さまご自身、また、神のことばと律法に対する真の恐れと扱い方を、ダビデが学ばされる機会とされたんじゃないかなって。

ダビデの、試行錯誤を繰り返すように、紆余曲折を経ながら、整えられていく様子。

そして、神さまは、大切な原則を必要な時に、確実に与えてくれること。

そんなことを思わせられる今日(とあさって)の箇所。


ある人の分かち合いでは、今回のことで、ダビデが神さまにどうするか聞くことをせずに、「千人隊の長、百人隊の長たち、すべての隊長と合議し」(1節)、決めた事実にも、何か伏線があったんじゃないかなって。う~ん、確かにそうかもしれないな。


神のことばの取り扱い・・・
神さまが定められた通りに行うこと、本当の意味で神さまを恐れること、すなわち外見も内面も、神さまが求められるものがあって、それは、ちゃんと神さまが指摘したり、修正を与えて下さるのかな。

神さま、正しくあなたを恐れ、礼拝することを教えて下さい。






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最終更新日  2004年05月04日 18時19分30秒
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