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 目の前の大きな花瓶に 花がいっぱい活けてありました
 花と向かい合って座っていました
 好みの色彩じゃないし 気取っている感じもして
 とっつきにくいと思いながら
 そのまま花と向かい合って座っていました

 薄黄色のグラジオラスのような花のなかに
 丸いサボテンの玉のような 薄紫がかっためずらしいお花が
 ぽん、ぽん、と混じっていました

 ほんのりと あたたかい光につつまれて花はそこにありました
 ユーモラスな 可愛いらしい心が 控え目な感じで 微笑んでいました
 花は 静かに胸の中に入ってきて
 私は 花とことばの無い対話をしました


 きのう 出会った人がありました
 話してみたいことがありました 
 でも体は鍵がかかったように固くなって
 何ひとつ 話せなかったのです
 花と同じように対話したかったんだ・・と気づきました
 そのことが ずっと悲しかったんだ・・と



 喫茶店で 花と向かい合って座っていました
 花は何も言わないけれど すべて分かってそこにありました
 通り過ぎる人が それぞれ勝手なことを思っても
 やさしい心で いつも語りかけ続けている存在・・

 私のなかにも 出会う人、ひとりひとりのなかにも
 いつも開いて 微笑みかけ続けているのですね・・・


善福寺公園20080712 024.jpg





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最終更新日  2010年07月04日 22時29分35秒
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