Follow the Dream 療法士の夢

2008.02.09
XML
カテゴリ: 嬉しいなあ。。。
先日、以前ヴォランティアをしていた場所に事務関係のことで1年強ぶりで訪れた。


話が終って事務所をでると、ちょうどそこに利用者さんたちがリビングに向かっていくとこだった。


その中で一人の見覚えある顔が、立ち止まってこちらを向いていた。


Jさんだった。


私が留学して、最初の音楽療法の実習で、私のメイン・クライアントだった人だ。


彼を担当している学期が終わり、夏の間、ヴォランティアとしてそのセンターに通った。クラス終了で彼と別れるのは、あまりにも私にとって不自然なことだったからだ。


英語もあまり喋れない、聞けない、まわりの環境が慣れないことばかりでもたもたしている私に、Jさんはいつもよく話してくれた。


もともとお喋りな人ではあるが、それ以上に、私の不器用さを分って助けてくれようとしているのが良く分ったものだったぽっ


続く秋学期に入って、例のごとくクラスに追われた私は、そこのヴォランティアを続けることができなくなり、足が遠のいた。





私を見つけると、Jさんは、真っ赤な顔をして声を出さずに大きく手を振った。


私の勘違いか、私はそのときJさんが泣いているように見えた。。。


それから1年間、2007年の間は、私にとって新しいことばかり起こり、自分の身辺に対応することで精一杯で、彼に会いに行く余裕が無かった。


そして、今回、どんぴしゃのタイミングで会ったJさん。


「おや、そこにいるひとは、私の良く知っているお嬢さんじゃないかな?」


彼は私をすばやく認め、声をかけたくれた。私も懐かしさで一杯になり、側により、ずっとずっと言い訳をしながら一緒に歩いた。


「ずっと、ずっとクラスで忙しくて来れなかったの。でももうすぐ卒業するの!」


自分でも、彼の言っていることも分ったし、自分も喋っているし、2年前とは随分変わった状況になったなーと思った。


Jさんは相変わらずお喋りで、止まらずに喋っていた。


「うちの女房と、あの子はどうしたんだろうね、って言ってたんだよ。もう卒業しちゃったんじゃないか、とも話していたんだ。」


「Jさんにさよならも言わずに卒業なんてできないよ!」





同じことを繰り返すJさん。全体てきに弱った感は否めないが、相変わらずのお喋り。


「卒業したら時間ができるから、また来るから!」


そう行って別れた。


なんてありがたいこと。


私はほとんど喋れなくて、彼の言っていることもあまり良く分らなかったのだ。でも、私が彼を好きなことはちゃんと伝わっていた。






音楽療法的アプローチをしていた3人の生徒さんたちと、その家族。


皆、私を暖かく迎えてくれて、そして、これからも待っていてくれる態度を表してくれた。


あの時は、とにかく効果のある方法を見つけるのに一生懸命だった。


そして、「障害があるっていっても、障害が無い子どもとそんなに違いはないじゃない?」と強く感じていた。


基本はひとつだから。出来るところをベースに、徐々に出来ない部分をできるようにしていく、それはどの人にとっても同じ。


とにかく、まさか皆がこんなに私を覚えていてくれて、待っていてくれたことにちょっと驚いたのだ。


こうやって、一生続く関係が出来ていくんだなー、と幸せに思う。


皆、大切にしてずっと続けていきたいと思うぽっ









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.02.09 07:11:42
コメント(2) | コメントを書く
[嬉しいなあ。。。] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

Comments

Davina @ Re[3]:返信2(01/11)の2(01/11) hippa235さん 了解しました。お心遣い…
hippa235 @ Re[2]:返信2(01/11)の2(01/11) ひとつお願いがあります。 私のブログを…

Favorite Blog

間違いをていせいし… New! Hirokochanさん

入眠しにくい、熟睡… New! まめバイオリンさん

空白だらけの日記帳… New! 白山菊理姫さん


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: