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March 24, 2006
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カテゴリ: わけ分からん

昨日の話の続きでございます。

そうそう、昨日、あっけらかんとした卒業式の後、一応「謝恩会」なるものがあったんです。ま、毎年のことなんですが。で、会場は名古屋の繁華街にある、ある若者向けの飲み屋だとのこと。

おお、そうですか、そいつぁ楽しみです、と快く招待を受けたものの、何となく嫌な予感が・・・。

で、時間通りに会場に到着すると、これがやけに小さい会場なんです。20人のパーティーならともかく、総勢60人のパーティーでは無理がないか? という感じ。幹事さん、大丈夫ですか?

幹事さん、大丈夫ですか? という印象は、謝恩会の開始時間にも言えました。というのは、指定された時間に教員はほぼ全員揃っているものの、肝心の卒業生がまだ全然揃わない状態。この何とも間がもたない状況に教員もぼんやり椅子に座るばかり。

で、教員に遅れて卒業生たちが会場に到着するわけですが、昨今、卒業式の袴姿のまま謝恩会会場に現れる女子学生は一人もいなくなり、皆、何か決まり事ででもあるかのように、黒いドレスに白のショール姿で登場します。しかし、皆、そういうドレスの着こなしに慣れていないので、素人女性がちょっと大胆に肌を露出してしまいました、みたいな感じで妙に下品になってしまうのが何とも悲しいところ。会場はまるでよくはやっているキャバクラみたいな感じになってきます。

結局、会は30分遅れのスタートとなりました。

で、幹事の開会の挨拶、教員代表の簡単な挨拶の後、乾杯があって、食事が始まったわけですが、これがまた大変な事態でして。何せ20人向けの会場に60人入ってますから、室内は立錐の余地がないほど。にもかかわらず、立食用の食べ物が出されるテーブルはたった一つ(!)なので、料理が出た! となった途端に、そこに60人が皿と箸を持って並ぶわけです。これは大変な食べ物争奪戦です。

いや、私もとりあえずこの戦線に加わりましたよ。列に並んで、10分後にまず第一回の品としてピザトーストの破片を一切れ取りました。取ったはいいですけど、自分のグラスを置いたところまで戻るのに、人込みをかき分け、かき分け、5分はかかったという・・・。



もちろん、そういう先生方を見かねて、先生たちの分を取って行ってあげようという殊勝な卒業生はいませんでした。自分たちの食べる分を確保するのに精一杯だったからです。

また昨日も言いましたように、今の教育組織の中では、教員側は自分のゼミ生以外の学生をほとんど知らないので、謝恩会の間、話をする学生がいないんです。で、ゼミ生が話しかけにきてくれればいいのですが、そのゼミ生たちも、卒業旅行の思い出などを友達同士で語るのに忙しく、教員のところに来る暇がない。あったとしても、混んだバスの中くらいの混雑度の会場では、どこに自分のゼミの先生がいるのか、分からなかったかも知れません。

で、そんな感じで、食べるものがない、話す相手もない、という手持ち無沙汰にしているうちに1時間が経ちました。すると幹事から「それでは、これで謝恩会を終わりたいと思います」のコールが!! え? 先生方のスピーチなし? お別れの一言、言わせてもらえないの? で、教員はそれぞれのゼミ生の代表から小さな花束を一斉にもらって、会はお開きになってしまったのでした。

・・・・・・。

こ、これが、「謝恩会」でしたか・・・。


ぷわぷわぷわぷわ・・・(過去回想です)

我が学科の黄金時代、「謝恩会」はこういうものではありませんでした。まず会場が違う。昔は一流ホテルのバンケット・ルームを使ったもんです。で、会場には「○○大学 英米文化学科 謝恩会会場」の大段幕が。そして教官よりも30分早く会場入りしている卒業生たちは、準備万端で教官たちを迎え入れてくれたものでした。卒業生たちの半分はまだ袴姿、残りの半分は振袖姿と清楚なスーツ姿、男子学生はビシッとスーツで決めています。

そして広々とした会場、完璧な黒子を演じるホテルの係員たちの心配りの中で和やかに会はスタートします。ご馳走はたっぷり、飲み物は飲み放題。そしてしばし歓談の後、教官のお祝いのスピーチがあり、そこで4年間の思い出がそれぞれの先生の口から懐かしく回想されます。また今度は逆に卒業生の御礼のスピーチがあって、時には爆笑が起こったり、時にはしんみりとさせられたりしながら、楽しい時間が過ぎていく。時にビンゴゲームなどをやったこともありましたね。そして、会の最後は卒業生から教官へ花束の贈呈。それも持ちきれないほどの大きな大きな花束がゼミ生たちから手渡され、そしてそれにプラスして、記念品の贈呈があります。ゼミ生たちが、それぞれの指導教官の好みなどを考慮して、事前にお金を出しあって買っておいてくれた心尽くしのプレゼントなんです。

そしていよいよ解散と言うときには、皆で集合写真を撮り、またそれぞれ教官と卒業生とが、色々な組み合わせて写真を撮りあうわけ。それでようやくほんとに楽しい謝恩会が終わります。

しかし、そこまでしてもらった教官は、そう簡単に卒業生たちとお別れすることはできません。皆のポケットマネーを集め、卒業生たちにお茶をおごるんです。謝恩会会場のバンケットルームからホテルのロビーのカフェなどに場所を移し、そこでまたひとしきり話が盛り上がるわけ。そして、それらすべてが終わった後に、ついに名残惜しい最後のお別れになる。教官たちは皆、気恥ずかしいほどの大きな花束を抱え、笑顔と涙の卒業生たちに見送られながら帰路につく。その感動。その余韻。

これが、一昔前のうちの科の謝恩会でした・・・





さて、謝恩会が解散となった後、「これはもうダメだ」という目配せで先生方がさっさと帰りかけたその時、私のゼミ生の一人が何か袋を持って駆けつけて来るじゃ、あーりませんか。しかし・・・お! なーんだ、私へのプレゼント、買っておいてくれたんじゃん! 他の先生の手前、私だけプレゼントあり、なんてちょっと悪いな、と思った私が愚かでした・・・。というのも、次の瞬間、私は次のような言葉を聞いたのです。

「先生、これ、卒論の時にお借りした資料です! お返しするチャンスがなくって・・・」。

これでトドメを刺されたのは言うまでもありません。

私と、私が「兄貴」と慕う同僚のK先生は、帰路、あまりの空腹にデニーズに立ち寄り、がっつり食事をしてしまいました。「謝恩会の後でデニーズで飯を食ったなんて、人には言えないよな」というK先生の一言に、ジャンバラヤを口いっぱいに頬張った私は、激しく首をたてに振ったのでありました。

これが昨夜の謝恩会の思い出です。



しかし・・・私には何か違うんじゃないか、という気がして仕方がありません。ほんの10年前の卒業生たちと、今年の卒業生たちの違いは一体何なのか・・・。

その違いの元を、私は知りたいと思うのです。





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Last updated  March 24, 2006 05:48:22 PM
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なるほどドライ!  
そういう、オチでしたか。
そのうち、「虚礼」廃止のため、謝恩会は中止となるかもしれませんよ。むふふ、、うわっっはは~
どの世界もきびしい現実ですなぁ。 (March 24, 2006 08:22:50 PM)

なるほど  
モニカママ さん
今の学生さんは、気遣いというのがないというか、楽しみ方が中途半端というか、情が薄くなっているというか、そのつもりで謝恩会に出ないと、気落ちしますね。
このあと、学生さんだけでカラオケに行くのでしょうかねえ・・・・
違いの元は、人間関係の薄さでしょうか、と読んでいてため息をついてしまいました。 (March 24, 2006 09:01:32 PM)

え…っと…  
ジェニファー さん
読ませていただきながら、私まで悲しくなってきてしまうと同時に私たちのときの謝恩会を思い出していました。私自身は、といいますか少なくとも私の周りは先生方への感謝は大きく、別れは悲しかったものでした。うーん…なんだか私まで恥ずかしくなってきました…。 (March 24, 2006 10:22:18 PM)

むしろその方が  
釈迦楽  さん
Mike23さん
昨日の場合、とりあえず我々教員は「謝恩」された実感がないので、こういうのならむしろやってくれない方がいいです。それにしても、一体どこまでこの国の美風が失われていくのか、見当もつきませんね。 (March 24, 2006 10:32:20 PM)

Re:なるほど(03/24)  
釈迦楽  さん
モニカママさん
学生たちは、ほんとに「卒業パーティー」のつもりなんでしょうね、最初から。ですから、卒業生たちは楽しんでいたようですよ。だって、こういう機会でもないと、女の子たちは、ドレスなんて着るチャンスって、そうないですから。で、「ついでだから、先生方も呼んどけ」ってなもんだったのでしょう。それを、まともに「謝恩会」と思ってのこのこ出かけていった我々も馬鹿だったのかも知れません。 (March 24, 2006 10:35:19 PM)

Re:え…っと…(03/24)  
釈迦楽  さん
ジェニファーさん
チャンスがあったら、後輩を締めておいて下さい。なーんて、ね!

いや、K先生とも言っていたのだけど、これからは「謝恩会」より「同窓会」だよな、というのが結論です。「同窓会」の場合、参加する学生は、とりあえず昔世話になった先生方に会いたいと思ってやってくるわけだから、その時点でもう我々としても嬉しいじゃん? そういう卒業生には、こっちだって会いたいわけだし。ということで、またいずれ同窓会やろうよね。 (March 24, 2006 10:38:41 PM)

Re:嗚呼  
そういえば、レヴィストロースの「悲しき熱帯」という本がありましたね。わたしは「哀しきおぢさん」です。 (March 25, 2006 11:37:22 AM)

Re[1]:嗚呼(03/24)  
釈迦楽  さん
Mike23さん
「悲しき熱帯」というのは想像力をかきたてるような素晴らしいタイトルですね。レヴィ・ストロースは構造主義思想の産みの親みたいなところがありますが、サルトルらの実存主義などが時代後れになったのと比べ、構造主義思想は今も生きていますから、そう考えるとレヴィ・ストロースというのは、20世紀思想の最大の大立者だったのかもしれません。もっと評価されていい人ですね。 (March 25, 2006 06:29:39 PM)

タイトルの妙  
釈迦楽さん
やはり、正反あるいは陰陽でしょうか。
悲しき、と、熱帯は、相反するイメージですね。
哀しき、と、おぢさんは、同じ範疇ですな。あ
ハッピーおじさんより (March 25, 2006 09:20:22 PM)

Re:タイトルの妙(03/24)  
釈迦楽  さん
Mike23さん
「哀しき」と「おじさん」が同範疇ですって?! 今は「チョイ悪」と「おじさん」が同範疇ですぞ。私もマイクさんを見倣って、チョイ悪の要素を採り入れないと・・・。 (March 25, 2006 09:43:33 PM)

同窓会!  
ivanovich さん
ぜひ!
私は同期とのお別れの機会を逃しましたから!でも、よくよく考えたらわたし、同期の謝恩会には参加しました。帰国直後の「おでぶちゃん」のまま。
それにしても、今は60人ですか?私たちの頃は確か20人程度でしたよね。私は同期の謝恩会、アットホームな感じに、三年生まで私が見ていた友人たちと先生方の関係とまったく違った信頼感を目の当たりにして、本当にうらやましかったです。 (March 27, 2006 10:50:19 AM)

今年はやりたいね  
釈迦楽  さん
ivanovichさん
結局、昨年は同窓会できなかったから、今年はぜひやりたいよね。ま、釈迦楽ゼミ東京支部会もやる予定だから、来てねー! (March 27, 2006 11:32:48 AM)

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