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2026.05.31
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カテゴリ: 政治経済

先日の 三橋TV1175回 で、交易条件について解説し、UAEがOPEC(およびOPEC+)から抜けた理由につい説明しました。

OPECに激震…UAE離脱で日本が「最大級の受益者」になる理由 | 伊藤忠総研「世界経済ニュースの読み解き方」 | ダイヤモンド・オンライン

 でも解説されていましたが、要するに UAEは原油の増産余力が大きいにも関わらず、OPEC(というかサウジ)により増産を抑制されていた のです。

 結果的に、UAEは毎年「ギリギリ貿易黒字」という状況が続きました。交易条件で見れば、1倍強を維持させられていたのです。他の湾岸諸国(サウジ、カタール、クェートなど)が3倍、4倍、すごい時には5倍に達しているのとは、対照的です。

 実は、国家の交易条件「のみ」を見ると、単に、

「貿易黒字? 貿易赤字?」

 を意味しているに過ぎません。 三橋TVでお見せした湾岸諸国の交易条件が、まさにそうですね。単に、各国の貿易収支が黒字なのか、赤字なのかを意味しているに過ぎないのです。

 もっとも、その 交易条件の値の「なぜ」を追求すると、興味深いことが色々と見えてきます。

 というわけで、日本の財の輸出入と交易条件。

【日本の財の輸出入(左軸)と交易条件(右軸)】

http://mtdata.jp/data_99.html#koueki

 2025年度の日本の交易条件はプラス化しました。つまりは貿易黒字になりました。

 日本が貿易黒字になった理由は、輸入の減少ではなく、輸出増によるもの です。日本の輸出が増えた(財の輸出100兆円台なんて数字、見たことがなかった)理由は、もちろん円安効果が大きい。

 もっとも、円安は輸入物価の上昇をももたらす。ただし、輸入物価は(あたりまえだけど)為替レートのみでは決まらない。

 2022年度の交易条件が0.85と大きく悪化していますが、 これは円安ではなく、コロナ禍終焉による世界的な需要爆発で、輸入物価指数が「契約通貨ベース」で激増したため です。為替レートと無関係に、財そのものの価格が急騰したわけですね。

 つまりは、一方的な輸入増というわけで、これは交易条件を「悪化」させます。その後、契約通貨ベースの輸入物価指数は落ち(三割も落ちた)、その後は横ばい。同じ時期、円安傾向は続き、日本は輸出も、輸入も増えていき、ついに輸出が輸入を上回ったのが2025年度というわけです。

​====================続く=========================

記事タイトル: 交易条件と愚かな政策

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Last updated  2026.05.31 16:00:07
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