ライターかあさんと一病息災家族 

ライターかあさんと一病息災家族 

2011年07月28日
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3階病棟に移ってすぐ、


中心静脈とは鎖骨の辺りを通っている心臓に近い太い静脈のこと
そこに管(cv:カテーテル)を通しておき
その管の先っぽは胸からぶらんと出しておく。(もちろん定期的に消毒します)
その管=カテーテル=cvから、輸血したり
食事のとれないときは栄養補給を行ったりする。

治療中はしょっちゅう、輸血するのだが
そのたびに手首に点滴を入れてたんじゃ、手首がもたないし


このcvがあるおかげで
輸血も抗がん剤点滴も痛くはないのだ。



移植というと
全身麻酔をかけた大手術を思い浮かべる方が多いが
血液のがんに対する「骨髄移植」は
点滴と変わらない。
すべてこのcvから体内へと流し込む
(手術じゃないからつらくない、というわけでは決してないが…)



その後、ずっとお世話になるcv手術が終わったら
あっという間に治療が始まった。



2009年2月25日






子どもの白血病は、一般のガンに比べて
抗がん剤が良く効くといわれている。
だから、治る子も多く、
いまや、小児の白血病の8割は治るといわれる。

というのも

一般的な大人よりも、キツイ抗がん剤を高濃度で大量に使用できるからだ。

抗がん剤注入が始まる朝は
大量の水点滴が行われる。
娘は体重が45キロくらいだったから
1時間に120mlとか、それがずっと24時間続く。
当然、
おしっこは1時間に1回以上、200mlとかもっと出る。

大人だとこの水攻撃に耐えられないが
子どもはしゃーしゃーとおしっこを出し
抗がん剤やそれによって壊れる白血病細胞の残骸を体外に出し続けられるのだ。




また、抗がん剤って聞くと
洗面器をずっと抱えゲロゲロ吐くイメージがあると思うが
それは10年昔の話。
今は、吐き気止めの薬のおかげで
実際に吐く子はあまり見かけない。
「気持ち悪~」「食欲ない…」レベルでおさまるのが普通だ。




だが、うちの娘は例外だった。


…………まったく、なんの副作用もなかったのだ。



もちろん2週間後位から脱毛は始まった。
これは、お嬢にはイタイ、最悪の副作用だが
月日が経てば元に戻るので
あきらめるしかない。



だが、抗がん剤を注入している最中に
普通に食事をとり、おやつを食べ、周りのこと遊び、
にこやかに過ごしている娘を見て


まわりのママたちはうらやましそうだった。







でも、

娘の白血病は、薬物耐性があり
つまり、薬は効かないかもしれないとドクターから言われていた。


副作用がでないことはいいことだけど
抗がん剤が効いてないんじゃないかと

不安で不安で……


まわりのママたちに

「うらやましい?そんな楽観できないのよ。
 こんなに不安なのよ
 うちはキビシイのよ」

そう言いたかった。


「以前にもそんな子がいたけど、
 移植をして元気になったよ」

そう言ってもらいたかった。



でも、病室で、娘の隣で、
私が不安そうにはできないし
もし、ママたちが怖い事例しか知らなかったら…


そう思って聞けなかった。

ずっと、不安で不安で。。。





結局、その不安は的中してしまった。







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Last updated  2011年07月29日 10時36分30秒


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