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遅刻うさぎ☆

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Jun 2, 2004
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テーマ: L’Arc-en-Ciel(232)
カテゴリ: 音楽系




 といっても、全ての曲の歌詞を知っているわけではないので、単なる個人的な印象にすぎないのだが・・・


 どうかわってきたと感じたか、というと、

昔は もっと、 風景描写 が多かった。

ストレートに感情を歌い上げるのではなく、叙景詩のなかに感情織り込んでいた 、ように思う。表現ももっと詩的であった。



枯れてしまったあなたの瞳は
揺れる木漏れ日さえ映せないから


-------『Still I'm With You』より


(私は、この曲↑と『flower』の歌詞が特に好きです。)


 正確に言うと少し違うかもしれない。


 瓦礫(『Floods of tears』)や針葉樹(『fate』)などのモノや景色を表す言葉が、状況や心理状態などを暗に示していた。


いつでも君の笑顔に揺れて
太陽のように強く咲いていたい
胸が 痛くて 痛くて 壊れそうだから
かなわぬ想いなら せめて枯れたい!


-------『flower』より




 かなわぬ想いなら せめて「死にたい!」というのではなく、自分を花に喩え、「枯れたい!」というところに美しさがある。
 私はこの曲を聴くと、丘に狂ったように一面に咲き誇る黄色い花、強く温かい午後の日差し、虹色の風と一斉に舞い散る花びら、という情景が頭の中を流れる。

 曲を聴くと風景が思い浮かぶのも、ラルクの特徴かもしれない。



 しかし、最近の曲はこのような傾向が薄れてきているように思う。幻想的であった詩はより現実的に、その中で比喩を用いて控えめに語られた感情は、相手に誘いかけるような表現に変化してきたように思う。





 これは、vocalistのhydeの心境の変化を物語っているのではないだろうか。




hyde-RRN



 アルバム『DUNE』や『Tierra』くらいまで、歌詞の中の一人称は「私」であり、hydeの雰囲気も中性的であった。歌い方も荘厳、といった印象があった。


穏やかな波に守られて 眠る私は
揺り籠にゆらりゆられて 漂っている
光をなぜか待ちながら

透明な夢に眠る
pulling back the hands of time
壊れてしまった私は 夢に眠る
to the land of the purest
痛みが和らぐまで 起こさないで

~中略~

ああ光が私をつれて行く…
いつか また 帰ってこれるかな


-------『眠りによせて』より




そう気付いていた 午後の光にまだ
僕は眠っている
想い通りにならないシナリオは とまどいばかりだけど

今日も会えないからベッドの中目を閉じて
次の次の朝までも この夢の君に見とれてるよ

~中略~

いくつもの種をあの丘に浮かべて
きれいな花を敷きつめてあげる
早く 見つけて 見つけて ここにいるから
起こされるのを待っているのに


-------『flower』より




時は奏でて想いはあふれる
途切れそうなほど透明な声に
歩き出したその瞳へ
果てしない未来が続いている

本当はとても心はもろく
誰もがひびわれている
降り出した雨に濡れて
君はまた立ち止まってしまうけど
信じてくれるから


-------『虹』より




 『眠りによせて』では 起こさないで と言っているが、

 『flower』では 起こされるのを待って いて

 『虹』では 歩きだし ている。

 (そして、アルバム『ark』では全力疾走。スピード狂・・)


 『眠りによせて』では「光」を「待ちながら」と冒頭で言いながらも、「ああ光が私をつれて行く… いつか また 帰ってこれるかな」と最後で言っているのである。

 つまり、「起こさないで」。


 『flower』では「午後の光にまだ 僕は眠っている」が

「起こされるのを待っている」のである。


 『虹』では「降り出した雨に濡れて」「また立ち止まってしまう」のも「歩き出した」のも、二人称の「君」である。

 しかし、この曲は活動再開後――前のdrumerのsakura脱退後、最初の曲であるので、hydeは「君」を通して自身の心情を語っているのではないだろうか、という気がするのである。


 hyde―――hide(隠れる)

 虚構の世界にいた彼は、目覚め、歩き出し・・・結婚し、父親になる。


 そんな虚の世界から実の世界に移り行く課程が、彼の詩の中に垣間見える――つい、そんな憶測をしてしまうのである。



hyde-pb1














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Last updated  Jul 18, 2004 12:46:47 AM


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