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2008.09.05
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カテゴリ: 映画を観たよ
最新アニメ技術で時代劇,という思い切った映画を観た。

○ストーリー
戦国時代,愛犬・飛丸と旅をする少年・仔太郎を,大陸・明からの武芸者たちが追う。仔太郎は泊まっていた廃寺に居合わせた浪人・”名無し”に命を救われ,彼を用心棒として雇う。仔太郎,”名無し”,飛丸は,旅を通して段々と互いを理解していく。そして旅の終着点だったはずの寺で,仔太郎が武芸者たちに拉致されたとき,”名無し”と飛丸は空を駆ける。

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アニメーション映画が得意とする近未来のSFドラマでも,中世の剣と魔法のファンタジーでも,現代の魔法ラブコメでもない。戦国を舞台にしたチャンバラだ。魔法も超科学も登場せず,人も動物も斬られれば血を流して死ぬ。

この豪胆な割り切りが,この作品の最大の魅力だと思う。現代において作品ジャンル分類に意味はほとんど無いとは思うが,マーケティング的に”売れ筋”をまたぐジャンルで作品を構成したほうが有利なのは間違いない。それをあえて,チャンバラというマイナーなジャンル1本で勝負しようとする製作者の心意気には男気を感じる。

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この作品のタイトル『ストレンヂア』は,異なるモノ,変わったモノを意味する。戦国時代なのに,刀を封印している浪人。明国の武芸者に追われる少年。金髪碧眼の武芸者。こうしたモノたちが,周りからは白い目で見られながら,けれでも自分自身には正直に生きようとする様が描かれる。

長瀬智也が演じる浪人・”名無し”は,過去の罪を悔い,刀を封印する。けれども少年を救うため,そして自分自信が再起するために,武芸者たちとの戦いに身を投じる。この生き様はまさにハードボイルド作品の主人公のセオリーをほぼ満たしており,多くの人の共感を得ると思う。



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アクションにおいては,各登場人物が特徴的な武器とワザを使う,という武芸帳モノのセオリーを持ち込んでおり,とても観やすい。

明国の武芸者たちの超人的な強さが,修行だけでなく,なんらかの薬品のドーピングによる,というのも”強さのインフレーション”を避ける上手い手法だ。その彼らでさえ,場合によっては,一般の兵に殺されてしまうのだから,ストイックな作品だ。

チャンバラでは,伝統的な時代劇映画の殺陣を意識したようなシーンもあり,製作者の自分自身の位置づけが理解できてひじょうに興味深い。

日本アニメーション+日本チャンバラ,確かに新しい魅力だ。それを余計な要素なしで楽しめるという,貴重な作品だと思う。








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Last updated  2008.09.07 23:04:40
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