元独身貴族のグルメ日記

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ケビン大杉

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2012/11/29
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カテゴリ: おすすめの本
少々古い本ですが、興味を持ったので買ってみました。


祖父東條英機「一切語るなかれ」 文春文庫 増補改訂版 / 東條由布子 【文庫】

著者はA級戦犯の筆頭、東條英機の孫。
処刑されたのは東条英機当人だけだったものの、長男は勤めていた会社を追放され、終戦直後は孫(著者の兄)は当初担任のなり手がなく、学校に行っても最初の2か月は教室に入れなかったそうです。

当初は下手に政治について語ると非難を浴びるということで、一切を黙していた東條家の方々ですが、天皇陛下(昭和天皇)が東条英機に信頼の念を置いていた資料が公開されたのを機に、いろいろ語ることにしたようです。

東條英機はとても優秀で優しい人だったようです。
それがああいう立場になることで、本人が与り知らぬところでも随分責任を押し付けられた部分もあると思います。

東京裁判で無罪を主張したのも、アメリカ流のルールでは、有罪を認めると争点がなくなって裁判そのものが終わってしまい、自分の主張を公的な記録に残すチャンスがなくなってしまうためだったそうです。

東京裁判についてはもっと見直されて良い部分はありますが、それで得するのは日本くらいで、政治的なことを考えると、私が生きているうちに戦勝国でその正当性に関する議論が出てくることはないでしょう。





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Last updated  2012/11/29 06:17:34 PM
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