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テレ朝開局45周年記念「それからの日々」。脚本山田太一、監督深町幸男。ああいう正統派ドラマをこのところゴールデンタイムに家族揃って見る機会がないので、各々うろたえちゃって。とくに、ゴジラと同じ歳のオヤジはジッとしていられないらしく、妙にツッコミを入れたがる。まあね、あれほどあからさまに現実を語られてしまえば。いや、あくまでドラマですし。ツッコミがシャレにならないほどピークに達し、娘すら「母ちゃん言いすぎ、大キライ」と言い出したので、「まあまあ、見てなさい。山田太一だから、ちゃんとおさまるから」となだめるのに苦労しました。で、おさまったでしょう。てんこ盛りだったので、多少セリフで補いすぎた感もありますが、いいじゃないですか。岸辺のアルバム的手法。気持ちいいです。いつもながら、全員の言い分がきっちり言い切れてるのが、すばらしい。必然的に、母ちゃん(竹下景子・やっぱりセリフ下手、声のせいか)身もフタもないくらい言い募ることになるけど、同じ立場とすれば、いちおう網羅していただきました。2時間じゃ言えないもの、ふつう。松本幸四郎でよかったのでしょうね。「あんまり」感が少なくてすんだ。リストラ濡れ落ち葉オヤジを2時間内で他の人が演ったら、それはもう…キビシイからね。幸四郎、先代によく似てきたな。昼間、時代劇チャンネルで先代の鬼平やってたけど、アゴに肉がついて、似てきた。あとは目だな。けど目は難しいか。黒目がたっぷり勝ってるから、どうしても哀愁ポイント下がる。その分、身体演技で補わなくちゃならない。松村達雄級には老けづらいかな。目は吉右衛門のほうがもらっちゃったんだね。けど、最後までこらえてちゃんと見届けたのは、ウチの家族も偉かった。残る言葉もいっぱいあったし。いや、もちろん今後の参考に、などとヤボはいいません。
2004.01.31
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青色発光ダイオード訴訟、会社側に200億円の支払い命令。まあ当然でしょう。東京地裁の計算はとっても明快。判決文が笑えた。「貧弱な研究環境の中で…」。開発支援を亡くなった社長に直訴して、2年しないうちに発明して、いまじゃ市場規模年間約2000億円。なのに本人に支給されたのは2万円つうんだから。もともと孤立してたんだろうな、中村教授の顔。「気骨」の裏返しは「傲慢」て見える。田舎の中小企業はそういうヤツ我慢ならないんでしょう。貧弱な環境に放り込まれた天才が、天涯孤独四面楚歌の中で、ものすごいものをつくった―。美談だけど、それだけで終わらせちゃあんまり。いやになっちゃったんだろうな。こんなとこにいられるかって。アメリカは研究者には温かいから。田中耕一さんの顔を思い出しますね。あの人は確か報酬5000円だった。ノーベル賞のあとで1000万円もらったけど。「私だけの力ではないですから」と恐縮してましたね。島津製作所、いい環境つくってるんだ。中村さんなんか最後まで「いや、私が一人でやりました」だから。どこかの機械メーカーに、91歳で現役バリバリで働いてる人がいた。特別な部署を設けてもらって、大量生産できない部品の開発や修繕を一人でやってる。若手の技術者が、ときどき相談に来るらしい。楽しそうだった。技術屋さんて、そういう場を与えられれば何も文句ない、黙々仕事する。ちゃんと研究できれば満足なわけでしょう。お金の問題じゃないよね。知人のデザイナーで、手づくりクッキーでイラストを描く人がいて、彼女が本を出版しました(「ワンちゃんのためのお菓子な手作り」鳥居満智栄著・家の光協会刊)。ワンコ回りの登場するものが、クッキーはもちろん、ぜんぶ手作りで、彼女の人柄そのもののかわいらしい本。ところが、彼女の本が出るちょっと前に、別の出版社から同じような本が出たそうな。本の企画ができたとき、彼女はいろんな出版社にそれを持ち込んだ。もちろん試作品もつけて、かなり作りこんだ企画書にして。その出版社にも持ち込んで、即刻断られた。つまり、盗られちゃったんですね、企画を。私も料理本の企画でやられたことあるけど、出したもん勝ちなんですよね。企画だけ盗られて、あと有名な先生にやってもらえば、そのほうが売れるもんね。出版社にとっては。最近は仲間うちでも、最初はあまり詳しい企画書を持っていかないようにしようと話してる。企業のモラルって何だろう。まさか、と思うことを平気でやられて、それでも、名もない一個人は、一片の誠実さに賭けるしかないんだよね、本当に賭け。でも、絶対、本人が自分でつくった企画のほうがいいに決まってる。込められてる想いの強さが違う。それはちゃんと伝わるはず、と信じたい。あっちは売れないよ、ぜったい!
2004.01.30
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単行本の締め切りがいきなり大幅に延びたので、まるで野に放たれた小犬のように(笑)走る走るワーナーマイカルへ。走ってる間にも、頭の中はぐるぐる、何見よーかー、ラストサムライか、ミスティックリバーか、半落ちか、シービスケットか、すぐ見られるならどれでもいいや、最悪、解夏でもいいや、とにかく早く早く……さて、私は幸せなひとときを過したでしょうか?「問題」とりあえず、一度も泣きませんでした。泣きは入ったけど。「そ、そんなぁぁ~」。ショーン・ペン、そらうまいです。いい役者です。でも私は何もあげない!もちろん、ティムにも誰にも!思うにクリント・イーストウッドって、その生涯、傷ついたことないのかも、やっぱり。政治好きたし。やるせなす…。散歩のついでに買物しようと久々の別ルートで広い公園を横切る。と、何を思ったかコテツ(♂今年11歳・雑種)は、キラッと見上げて、やおらリードをくわえ首をふりふり走り出す。おいおいッ。でもすぐくたびれて、2人(?)して息上がる。けど、あのキラキラした目。小犬時代を思い出したんだと思うけど、まるで痴呆のばあちゃんが、いきなり昔をフラッシュバックしたみたいな目。その瞬間に立ち会った人は知ってると思うけど、それはそれはかわいい!どんなに辛く苦しい一生でも、神さまは必ず、いくつかの宝物のような思い出を残しておいてくれる。順々に失われていく記憶の中で、その思い出だけは、最後まで大切にとり置きされ、あるとき突然、思い出すための一瞬の力を与えられて、キラキラと輝く…まあ、彼(コテツ11歳雑種)にしてみりゃ、「久々にこの公園に来たんだから、ちっと遊んでやろうかね」ぐらいな気持ちですか。お互いもうトシなんだから、無理しないでいこうね。幼い頃の思い出、か。つながってしまった、今日見た映画と。思い出じゃないけど。せつない…
2004.01.29
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「警視庁鑑識班2004」。火サスが連ドラ化されるのって、珍しくないか。テレ朝はたまに看板女優(沢口靖子?片平なぎさ?)でやったりすると思ったけど。西村和彦もタナボタですかね。欲のない人間の上にしばしば運は舞い降りる。キャスティングの妙。可もなく不可もなく、の粒が完璧に揃ってる。これが一人でも突出してると、違うものになっちゃうけど。よかった。年初のドラマは、どこも力が入って、濃い味の人々がとられちゃうから、いい感じに力の抜けた(制作側からみて)人たちが集まりましたね。角野卓造、清水章吾、ベンガル、杉本哲太、草笛光子まで、みんな空いてた。そして本田博太郎、と、三浦浩一(はいいけど)。女優たちもイイです。森口瑤子、大抜擢。いつも誰かの奥さんやったけど、今回はやり手の女刑事。ちょっと気負ってるけど、しかたないでしょう、それは。確か私生活でも昔、誰か有名どころと同棲してたな。相手はもう結婚したと思った。日陰の清い花にようやく光が当たる。雛形あきこ、演技ヘタだなあ。ていうか、してない。そうだよねぇ、女優としては、ヒョウに変身したり、ストーカーになったりしてるうちに、いつまにかバラエティで棒立ちしてたから。出直しだね。もしかしたら本人の計画通りだったりして。結婚、出産、離婚、リセット。これからが勝負です。出直しは南果歩も同じか、息子と二人。辻仁成やめてよかったと思う。毎回のゲストも。今回の容疑者は金子貴俊。セリフが少ないわりに演技力ありそうに見える、出れば好印象の役。来週は乙葉らしい。そうか、登竜門か。くぐれば軌道修正のきっかけをつかめるんだ、頑張れ、みんなー。まあ、ドラマの内容はどーのこーの言わなくていいでしょう。主役は物語より鑑識のツールだから。ホントに目を見張っちゃう。何も強みのない「相棒」は、もう豊のキャラにも頼りにくくて、今日は研究室の冷凍庫だった。テレ朝の続編はつづかないなぁ、味が。いや、いいところに目をつけた、警視庁鑑識班。ツールに新味がなくなることは、しばらくない。私的には。
2004.01.28
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横浜のバーからお知らせメールが届いて「1月30日に東横線の桜木町駅がなくなるので…」。な、なくなる?!桜木町が?!なんでも、2月1日にみなとみらい線とかいうのが開通して、東横線とつながるので、いらなくなったらしい。いや、知りませんでした。あの桜木町ですよ。娘にあわてて言ったら、「いいじゃん別に。使わないから」。そーなんだけどぉ。JRだから。でも、私らのころは、横浜の出発点はなんでも桜木町だったもの。どこへ行くでも桜木町から歩いて歩いて。横浜行くと、いつも歩いてた。みなとみらい線が通ると確かに便利になるらしい。短いけど、ランドマーク側も官庁街も元町・中華街も網羅して、もう歩いたりバスに乗ったりしなくてすむ。けっきょく有名どころ以外は素通りで、本来の街が見捨てられていくのでしょう。で、くだんのバー(ライブもやってるドルフィーです)を含めた野毛界隈の店がヤケクソで、朝の5時までの「飲ん兵衛ラリー」をするそうな。5店券が3500円。大道芸人の乱入もあるらしい。いつもの皆の「どっこい生きてる」感を見て、安心したい気もする。たぶん無理だけど。帰宅した連れ合いに言ったら「えっ?!」と絶句。「そりゃ、まずいだろう」と一時理解不能状態。遅ればせで六本木ヒルズに行ったらしく、「どこもかしこも…」と、やけにしょんぼり。今さら近代化がどうの言えないけど、ピカピカの脇にある、ざらっとした手触りこそが、人の居場所なんでしょうに。利便性に隠れて誰も望んでいない方向にすすんでいってる。いつまでつづくんだろうか。イチローと松井の対談は見ごたえありましたね。リラックスしてて、企画者への信頼感があふれてた。かなり長い撮りだったんでしょう。それにしてもイチロー、しゃべるなあ。娘は「こんな人と付き合えない。疲れる」。そう、だから奥さん年上。彼女から見て小3のB型の男の子と思えば納得できましょう。しきりに結婚をすすめてたけど、大きなお世話だよね。松井に限りノーパンしゃぶしゃぶもAV買いだめも許す。ぜんぶひっくるめて彼だから。信頼感といえば、「僕と彼女と…(略)」。ていねいにつくられてる。ドラマづくりに皆が残らず応えてる。ありがとう関西テレビ。早くも御礼。
2004.01.27
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単行本の仕上げにかかってるんだけど、見直すとなんだかアラばかり目立って、というより、通して読むと、辻褄の合わないところとか、同じフレーズとか見つけてしまって、どうにも踏ん切りがつかない。こうなると、「てにをは」まで入れ替えたりして行きつ戻りつ、ドツボです。やだねー、この性格。まあ、やれてるだけマシだけど。けっきょく文章を書くのは好きなんでしょうか、嫌いなんでしょうか。書くって行為は好きなんでしょうね、たぶん。中学の同級生に言われたもの。「あんた、物書きになるっていってたもんね」。自分では覚えてないけど、言ってたんかー、なってるじゃん、エライじゃん!…エライもんか。何を書くかが問題。ただ、書くのが好きなだけだったら、ほかの何か専門分野きわめて、それから書けばよかったんですよ。いくらでも書けるんだから。いま思えばバイオ、免疫、心理、食育、中医学…。頼まれて「あ、いいですよー」なんて安請け合いして、好きなこと書く。いーなー。けど、同じことばっかり書くのも、たぶん飽きるんだろうな。専門分野の、ちょい文章うまい人って、重宝がられて。村上龍さんの「13歳のハローワーク」では、好きなことは仕事にしちゃいけない、なんてウソだ、と言ってるらしい(まだ読んでません)。昔は確かにダメだといわれましたね。けど、あんまり選択肢も思いつかずに、やっちゃったクチ。それはそれで大変です。13歳でできる仕事がわかっちゃうというのもナニかなと思うけど、見てみたい。どんな仕事があったのか。そういえば、娘が小学校のとき、当時のピアノの先生から「2番目に好きなことを仕事にするといいのよ」とか言われたことがある。アナタは何が好き?と問われた娘は「絵を描くことと寝ること」と答えてた。「う~ん、絵を描くことを仕事にするのはたいへんだわねー」と当惑してた。先生、寝ることはもっとたいへんです。
2004.01.26
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内閣府の調査では、20歳以上の3000人のうち、1年に1度でも劇場とか映画館とか美術館に行った人は50.9%で、’96年の前回の調査より3.5ポイント減ってる。で、行かない人の理由が驚いたことに「あまり関心がない」が39.5%。前回の調査より11.7%も増えてるそうな。昨日の「高校生が勉強しない」調査でも、その原因は文科省もわからないらしい。勉強しない原因がわからない…。勉強で時間がないから映画も見ない、てな言い訳もきかない。周囲の高校生を見ても、公立なんかとくに部活もやってない「帰宅部」が多い。大人たちは誤解している。忙しいと思ってるけど、忙しくないガキはいっぱいいます。極端な話、運動部推薦で(こんなの昔あった?)公立高に入ったヤツがすぐ辞めてたりする。これは詐欺です。じゃ、いったい彼ら何やってるんでしょうか。授業サボって映画や芝居見てるわけじゃないわけだし。やっぱりバイトか?そもそもバイトって目的か? まあ、少なくともコンビニとゲーセンで終わらすより生産的だけども。ああ、バイトして稼いでコンビニとゲーセンか。なんか何もかもが内向きにまとまっていってる感じ。感動もなけりゃ関心もない。三無主義って昔もあったけど、もっと深刻かも。新撰組の時代は、複雑な想いをもちながら単純に生きてる。いまは、単純な頭で複雑に生きてる。面白くないから自主退学。あ、生き方も単純か。小学校のころ、時間がありすぎて途方に暮れた、とタモリが言ってた。「こんなに遊んでも、まだ夕飯まで時間がある」。そう、いくつのときも、いっぱいいっぱいだった。だから高校生の頃はかなり忙しかったはず。物理的にだけじゃなく、いろんなことで。使い途わかんないからって停止してちゃ、どんどんバカになってくだけ。頭も身体もやみくもに使うのが若いうちの特権なのに。暗いなー、日本の未来。古賀の潤ちゃんが崖に行ってないか心配してたら、今日のニュースで「彼はまさに崖っぷち…」。やっぱり崖か。明日帰ってくるっていうけど。
2004.01.25
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文科省の調査で、高3の生徒の41%が「家で勉強しない」。「30分程度」する子も、10年前の結果に比べると10%以上減ってる。中3はまだマシで、’01年の同様の調査では勉強しないのが1割以下だっていうのに。しないんだー高校生、わからなくても平気で放ったらかし。確かに、勉強はしてませんね。回り見ても。なのに、なんで上に行けるんだろ。かなりの人数、大学とか短大に推薦で決まってる。まあ、妥協の末なわけだけど。推薦ちゅうのが曲者なんでしょうね。どこどこの大学に入りたい、とか、どこ大学のなに学部に行きたいとか、そういうのは、いまどきあまりないらしい。先に自分の行きどころというか、行けどころがありきで、その後に大学なり学部なり。目的なしの予定調和。こわいっす。それ100%受け入れちゃう大学も。いくら学生数減ってるとはいえ。しかし…自分のこと思い返すと、勉強してたかしら。いえ、少なくとも教科書はいまどきの子たちより汚れてた。ただ単に扱いが荒いってだけかもしれないけど。数学に関しては、確かに「こんなもの使えない」という認識はあったと思う。反省します。いまになって後悔してるもの。大人になって、こういう仕事してると、化学も物理も、一つも無駄なことなんてない。いまさら懸命に勉強し直したりします。すみません。でも、やっぱり言わせてもらえば、教える側にも問題がある。娘の理数のとてつもない数値を見てると、血統なんかでくくったらDNAに申し訳が立たないくらいですし。だって、担任が数学の先生だった中2のときは、確かにちょっとは上がりましたもん。いまの高校での数学とか物理の教師の教えぶり聞いてると、やっぱり意識してキライな人間を増やしてるとしか思えない。というか、理数系の人間が人に教えようとするほうが、どだい無理なのかも。自分がうんと好きでも、ほかの人にも好きになってほしいと願う気持ちが、なかなか湧きにくいんじゃないか、彼らの場合。うーん、何かいい方法ないんでしょうか。医療とかの原稿作業してると、これって文系じゃん、と思ったりするこの頃なだけに。FMでザ・タイガースの話。「花の首飾り」が大当たりして、次に決まってたすぎやまこういちの曲がいまいち弱いというんで、ワイルドワンズ(同じナベプロ)の加瀬邦彦さんが作ったのが「シー・シー・シー」。加瀬さんの話では、朝5時まで飲んでて帰宅したらタイガースのマネージャーから電話が入って10時までにレコーディングしてくれ。でも加瀬さん、ビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」のノリで書きたいな、なんて思ってちゃんとできちゃった曲に、待機していた安井かずみさんが詞つけて。当時のポリドールのスタジオ(原宿でしたね)は木造だったから音が漏れてて、6時に工場に回したときには、取り巻いてたファンがもう口ずさんでた―。グループサウンズは、オンタイムの狭間にいた私ですが、なんかウキウキするようなコワイもんなしの当時の歌謡界。
2004.01.24
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いやあ、驚きましたねぇ。大地真央の離婚。いえ、離婚したことは別に驚きじゃないですけど。ちょっと前に「はなまるカフェ」に出てて、やっくんが何度か松平さんのこと振ったんだけど、そのときのリアクションがねぇ、違うんですよ。明らかに一瞬間があくの。ひと呼吸のために聞き返す。「えっ、何がですか?」って感じで。それが、やっぱり攻撃的なんですね。防御が高じて。人間の顔の表情って、すごいもんだなぁ。改めて。もともと彼女はいつも役割を顔に貼り付けてるけど(営業的にも自前でも)、それでも悟られちゃう。完璧に貼り付けたお面の内側でも、ものすごいスピードで脳が働いてるのがわかるの。いや、かえって、かたまってる分、よけいわかるのかな。やっぱりウソつくのは辛いことですよね。いっそ言っちゃえばよかったのに。「あ、もう彼いないんです」とかシレッと。キャラが無理か、事務所的にも。番組的にも無理か。あのあと、やっくんが「ひどいですねー」とか言わないかと、毎朝オープニングトークをチェックしてました。私ゃアホです。やっぱり言わないね。おめでたいことなら言うけど。そういや、自分の学歴確認にわざわざ渡米した民主党の古賀くん、あれの顔もかたまってた。しかし、脳はむしろ機能停止か。まあ、いっくら考えても悲観的な要素しか浮かばないだろうし。「どうしよー、どうしよー」って感じ?どうしよーも何も、自分が卒業したかどうかわかんないって、その時点でどうしようもないだろー。最後、涙目だったな。裏口から消えたっていうから、崖にでも行ってないか心配。最近の顔の表情で最高だったのは、新聞の記事下広告に載ってた養老孟司先生。手のひらにのっけたカブトムシを見てる。カブトムシの目線で。うれしそう。生まれ変わったら、あの人の母親になりたい。母親っていえば、友人の小6の息子が市営のスケート場に行ったら、ジュニアのアイスホッケーの入部希望者が1週間で28人ですと!何したいの?母親たち…。
2004.01.23
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『幸せってなんですか?』酔った拍子とはいえ、いきなりそのようなご質問。しかも初めて飲んだ相手に。う~む、なんだろ、幸せって。4人で焼酎1本と日本酒3本あけて(あ、もちろん四合瓶です。念のため。日本酒は黒龍と浦霞・禅だ、なはは)、あとの話は例によってほとんど覚えてないけど、なぜか、そのテーマだけが頭に残ってる。確か答えゆった、なんて言ったんだろ、私。きっとさー、「幸せってねぇ、こうやって、いい年して新しい人と出会って、酒飲んで、うまいもん食べて、これだよ~」とか言ったかも。あーあ。相手はかなり深刻な顔してたのに。いや、酔っ払って目がすわってただけかな。酔った拍子でも、ポロッと出るってことは、彼の中にはかなりあるんでしょう、そのテーマ。ま、も少したってから話そうね。シラフのときゆっくり。って、素面じゃ出ないか、やっぱり。けど、私は笑わないよ。言葉になって出てきたっていう、彼の素直なところに期待する。30半ばを過ぎた一人身男の幸せ探し。これが、団塊過ぎの男の発言なら意味合い違うけど。けっこう嫌いじゃないですから、このテーマ。
2004.01.21
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今クールのドラマ、出揃いましたね。ところが、たった一つ見ていないものがある(正確にはもっとあります。迷走するTBSにいっぱい。口に出すのも寂しい)。月9です。どうしても見ることができません。恋とスポーツの青春群像だって。野島伸司でこれだったら「だ~れ~もが~」って浜省、なんとかの名のもとにと同じじゃん、ボートとアイスホッケー入れ替えただけで、と思ったら再放送やってた。「愛という名のもとに」ですね。わかってやってるんだね。進歩なし。バカにしてるのは視聴者かおのれ自身か。慎吾がスマスマで聞いてたけど、木村くんって、本当に何をやりたいの?誰になりたいの?その慎吾は芸達者に助けられて、とてもいい感じで走ってます。ものすごい棒読みだけど、演出に敢えてそうしろといわれてるのかなと思うぐらい、むしろ際立ってる。おかしい(いい意味でね)。もしかしたら近藤勇が口の中にゲンコツ入るって史実だけで、キャスティングされたのかもしれない。そう考えると、さらに今後の楽しみが増します。中居くん、セリフのあとに、口パクッて開かなくなった。昔は金魚みたいに息つぎしてたもんね。もう難しいセリフも飲み切れるようになったのかな。そりゃそうだ、30超してるんだもんね。「白い影」のころは、まだ、口開くのを防いでノド閉めたこともあったけど、もう自然に閉じてる。ときどき、あれ、ちゃんと役柄のこと、わかってるみたい、と思うような表情もできてて、感心。自分でも目だけでいいと気づいたんだね。そうですよ。あなたは目だけで十分。「秋日子かく語りき」が、泉ピン子で「ちょっと待って、神様」。予告編のタイトル見たとき、いや~な予感がしたんだ。まさかねー、と必死で否定してたのに。でも、思ってたほどではなかった。内容的には、ちゃんと誠実にやってます。どだいドラマ化なんか無理なんだから、NHK、チャレンジャーとして評価します。企画した人、誰?けどなー、不朽の名作が、泉ピン子で。しかも、本来見えない役なんだから、秋日子の中にいて。でも、見えないと存在わからないし。宮崎あおいちゃんも、かなりおばさん要素持ってるようだけど、それだけじゃ、やっぱり頼りないもんなぁ。ピン子の力も必要か。あー、ジレンマ。やっぱり、やめてください。こんなことは、これっきりにしてください。もし、大島弓子さんの作品を映像化するときは、私に脚本書かせてください。
2004.01.19
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娘の吹奏楽部のアンサンブルコンサートをのぞいた帰りに、軽くってことで、二人で手近な焼き鳥屋に入る。オヤジ夫婦、一見の客にうろたえ気味。5時過ぎだからいくらなんでも客はいなくて、とりあえずビールと焼き鳥、といったら、「すみませんねぇ」。ないんだって、焼き鳥。焼き鳥屋なのに。7時から貸切なもんで、でもまだ時間あるからいいです、レバーだけなら焼けますけど、とかなんとか、引き止めたいのか追い返したいのか。あー、それで、早くもカウンターに皿と割りばし並べてあったんだ。その上で、おかみさん新聞読んでたけど。「いいんですかー、すみませんねぇ」とこっちも恐縮しながらおでんとモツ煮を注文。ちょうど、中入り後の取り組みだったので、相撲をネタに40~50分。どうも、オヤジのお気に召さなかったらしい。〆て3700円。中ビン2本とおちょうし1本、それにおでん400円とモツ煮450円は黒板に書いてあったからわかる。そうすると、どう計算しても最後に頼んだレバー2本がものすごい値段だ。あ、それともテーブルチャージ?あのカウンターの?何がいけなかったんだろう。やっぱり朝青龍のこと、悪く言わなかったからかな? だって、ホントに旭鷲山、最初からあきらめてたし。ねえ、何がいけなかったの?その前に、これって、この辺ではふつうの値段なの?でも、長年の居酒屋の旅で、ある程度相場は知ってるはずの自分が一瞬かたまったんだから。これが六本木の裏店なら喜んじゃうけど。「相撲観戦料だろう」と、連れ合いには、焼き鳥屋に焼き鳥がないことのほうが重大事。ないんだよ、きっと!追っかけ入ってきた一人客だって、厚揚げでビール2本飲んでたじゃん。あれ、いくらだったのかなぁ。それより、7時の宴会に2時間待ち体制で入ってきた常連さんは、いつもいくらぐらい払ってるんでしょう。あの店で。焼酎キープを一生つなげとけば、その分ずっとツケがきくってシステムとかあるのかな?なんか、地元で飲むのも勇気いるなー。この先、気をつけんとなあ。年取るとそんな機会、多くなるだろうし。
2004.01.18
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毎日新聞解説員の岩見さんが、13日に亡くなった元衆議院議長の坂田道太氏のことを書いていて、あの安保闘争の69年、東大の入試中止を決めたのが坂田氏だったという話。入試を止めた大学に存続の資格なし、東大をつぶせと文教族が迫ったが、東大出の坂田氏は、頑として聞き入れなかった。あのときつぶしていれば、日本の大学制度も変わっていたのに、と早稲田出の西岡武夫さんが言っている。東大生の集合体に、一抹の不安を感じていただけに、タイムリーな記事でした。坂田さんは、数少ない好きな政治家の一人だったけど、確かに、あのときいったん東大をつぶしていたら、どうなっていたかな、と思う。やっぱり日本の最高学府があれをやったんだもの。仕切り直しは必要だったのかもしれない。そうすれば、いまみたいな一種、形だけ化け物みたいな存在じゃなく、謙虚で魅力的な大学になってたかも…なんて。難しいな。なんで、こんなところにハマっちゃったんだろ。べつに特別な感情なんてないのに。なんかあのときの食堂の空気が、やっぱりかなりこたえたんだろうけど。みんな、ちゃんと、社会に出てベシベシへし折れてくださいね。でないと、せっかく脳ミソつまってるのに、バカな大人になっちゃうから。もう一つ、毎日新聞から。重度難聴の松森果林さんのエッセイ。右耳につづき、残された左耳も失聴してしまった大雪の朝に、お父さまから言われた言葉が、いまの彼女を支えている。彼女の涙を見ていると、自分たちも聞こえなければと思う。自分たちの耳をあげたいと思う。「でも、お父さんが同じ立場だったら、絶対に乗り越えるぞ!」。身近な人が、生きているのが苦しい、死にたいといったとき、その人が生きる価値とか意味とかを説いても、何の効果もないという話を聞いたことがある。ただ、生きてほしいと心から願うだけ。アナタが生きていることが、自分にとってどれほど重要かを、わかってほしい。その強い想いが伝わるかどうか。先日の音楽療法の話にも通じる。人が人を支えることのもどかしさと美しさ。自分が必死に表したものが、相手の心に現れる、厳かな瞬間。そういえば、講演者の三善晃先生も、東大卒です。みんな、頑張ってください。って、また激励してるよ。日テレ「彼女が死んじゃった」。けっこう面白いじゃないすか。ま、舞台が鎌倉ってだけで、目がくらんでるんですけどね。長瀬、このテのヨレヨレ感うまいねぇ。IWP以来。あれはダメです、ムコ殿は。香川照之、楽しそう。そういや彼も東大出。
2004.01.17
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昨日からずっと考えてたんだけど。なんで、東大生に囲まれて食べると、もたれたんだろ。「なんか、違うんですよねー。何かが足りないっていうか」と、同行してた年下の友人がいってた。「いや、地味なだけじゃないの?」と返したんだけど、確かにあのもたれ具合はハンパじゃない。帰りの電車でもヘンだったもの。どの男の人の顔見ても気分が悪くなって。なんかパーツの×な部分だけが、やけにクローズアップして見えるの。鼻ピアスの兄ちゃんの目の下のホクロとかさぁ。言ってることめちゃくちゃ。「なんか足りないんだよ~」と家人に言ったら「だから東大に入るんだろ」と一蹴。ごめんなさい。一人だったら、そんなことないの。いい子も知ってるもん。けど、集団でかもし出す何か。空気にもたれた。みんな、賢そうだ。見かけはどちらかっていうと、大学生にしては子どもっぽい感じ。ちゃんと食欲あるし。けど、なんだろ。「これから」って感じがない。すでに大成しちゃってるっつうか。こう、あやふやさがないのかしらね。学生にありがちの。「この人たちって、親に見離される、なんてことないんでしょうねぇ」とか考えちゃう。いろんな期待が身体にしみ込んじゃって、もう何も感じなくなってるのかな。ふつうあれだけいれば一人ぐらいいるんだけど。主体だけのヤツが。「オレオレ」って。そう、スカスカ感がない。風通し。だからもたれたのか。まあ、あんまりスカスカでもねー。ひがんでるって言われりゃそうですけど。「風の谷のナウシカ」。見るたびに感慨深いのは、こっちが変わってるから。娘が生まれる前なのかー。主題歌を聴いて安田成美の歌の下手さにぶっ飛んだ。映画館で見た者だけが知っている。「ナウシカが理想の女とか言う東大生っているんじゃない?」。確かに。
2004.01.16
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JASRAC(音楽著作権協会)主催の音楽療法講座。発足当初に要綱冊子の制作を手伝ったから、考えてみれば長い付き合い。けっこう音楽療法づいてる。というか、昔から縁があったのに、かすってきたってことか。作曲家の三善晃さんの講演はパーフェクトでした。一度も笑わずに、これほど楽しかったことはない。脳ミソがギュウッと息苦しくなるくらいタメになった。悪いクセでノウハウとかメソッドとかほしがる自分が、ホント、恥ずかしくなった。この分野に関しては、日本は遅れているようで、もしかしたら、ものすごく真っ当な道をすすんでいっているのかもしれない。考えに考えながら。「何が療法として通じるのかわからない。一般論としての方法論が成立するかどうかも」。とても正直で誠実な言葉。もちろん行政はヒドイもんだけど。演奏者、この場合音楽療法を施す側が演奏したとき、その音が聴き手の中に、そのまま現れるかどうか。現れなければ、ただの雑音でしかないし、演奏者の一人よがりになる。わかったような感じっていうのが一番こわい。表す者から現れる者へ、それが伝わって、初めてそこに表現が成り立ち、意味が生じてくる。expressionとimpression。そのことを、つねに謙虚に見極めて、慎重に、ゆとりをもって、忍耐強くすすめなければならない…。表現者として、これはすべてのことに当てはまる。文章もそうだし、子育ても。おいしい料理を誰かと分け合っても「おいしい」を分け合うことはできない。自分の味わう「おいしい」は、自分の舌しか知らないわけだから。ちょっと切ないね。親子なんかとくに幻想があるから、その事実を突きつけられると。同じリンゴを見つめても、彼女の見ているリンゴの赤と、私の見ているリンゴの赤とは違う。「相手の気持ちに立って」なんて、よくいったりするけど、本当は立てるはずがない。それはわかってる。けれど、立ってみたい、立ってその気持ちを分け合いたい、少しでも寄り添いたいと思う懸命な心の動き。自分の想いが、言葉とか音楽とか絵とか、かたちになって、相手の心に鮮やかに立ち現れること。そう信じなくちゃ、人は生きていけないし、そうすることで、初めて世界とつながってると思える。まあ、そういう意味でいえば、10代の芥川賞もいいか。これからでしょう。いろいろは。頑張ってください。頭が満腹だったせいか、帰りに食べたチャーハンが、もたれにもたれた。それとも、東大生に囲まれて食べたせい?
2004.01.15
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音大主催の「音楽療法」についての公開講座に参加。療法の具体例はそんなになかったけれど、けっこう面白かったです。けど、思い起こせば7年前、まだ音楽療法学会が「日本バイオミュージック学会」という名称だった頃に学術学会に参加した頃と、あまり内容は変わってないみたい。あれはかなり専門的だったもの。ちょうど音楽療法士の資格認定制度を行政に働きかけよう、あと一息だ、なんて意気盛んだったな。今回のは、音大主催だけあって、音楽の教え手に向けての噛み砕いた内容。障害及び社会的な悩みを抱えた子どもたちに対する音楽療法的アプローチ。ようやく一般に定着してきたという感じなんでしょうか。表現というのはすべてその表現する本人の内から沸きあがるものだけれども、それが成立するには3つの条件が必要である。1つは表現する事柄なり感情、つまりきっかけ。2つめはそれを受け止める相手、そして3つめはその手段、て話が印象に残った。表現といえば、帰りの車のラジオで猿回しの村崎太郎さんの話も面白かった。先日死んじゃった次郎って、会場の空気を読む天才だったんだって。太郎さんが書いた脚本だと、どうしても万人にはウケないわけ。人間だから。そこを次郎が舞台で練り直す。確かにお客は老若男女。つまり人間ぜんぶ。来た人全員にウケることの楽しさを、次郎は知ってた。なんか見習わなくちゃね。ETVスペシャルでやってたことも共通する。少年たちの心の闇。真正面じゃなくて斜めの関係の重要性。仲間の範囲が狭いから、日常生活自体が旅になっちゃってる。異質なものの受け入れ態勢ができてない…。宮台真司、河上亮一の両者だから、結論は出ても答えは出ないんだけどね。でもなかなか骨のある話でした。いつもながら、重松清さんの自信なさげな、けど特別に誠実な顔を見てると和む。
2004.01.10
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『白い巨塔』第2部。これからはちゃんと見ます。やっとです。上り調子の財前なんて興味ないしィ。…唐沢寿明、頑張ってる。でも、やっぱり目にやさキャラが出てしまう。どんなに眉根寄せてもなー。潤んでるのがいかんのかな。けど、ほかに適当なキャストがいるかっつうと、これがいないもんなー。阿部寛ぐらいかな。でも今の彼はやらんでしょう。いない、いないよー。層薄いなー。こうなると、田宮二郎ってやっぱり偉大だった。そういや目乾いてたと思う。だって、ほんとにヤなやつだったもの。かすっただけの世代だけど、確か当時の私はもう山本学一辺倒だった。主役がそっちだという印象だもの。それだけ悪かったんでしょう。子供が記憶を消したくなるくらいに。でもって名前が「財前」。財前直見が出てきたとき、びっくりしたもの。そんな名前つけちゃっていいのかって。本名らしいけど。唐沢くんもねー、ちゃんと演ってるよ。セリフもていねいに言ってるし。いい役者さんだ。演技開眼だ。でも、私にとっては純ちゃん(妻)あっての、まつ(菜々子=反町の妻)あっての彼なのかもなー。孤高じゃ光らないっつうか。昨日、故郷のお母さん(池内淳子頑張ってほしい)に電話して「なぜだかわからないけれど、もっともっと上へ行きたくなる」とかいうシーンがあったけど、田宮さんのときは子供心に怖いと感じてたもの。そういうことセリフで言わなくても。財前の、みんな飲み込む心のブラックホール。ま、これは自分の年齢を置いといての話ですから。時代が時代ですし、脚本も井上由美子さんだし、何も文句ありません。これ以上は望みません。そおさ、CXだもん、そんなに突き詰めてどうする。山崎さんも「大地の子」をやれとは言わん。重めの比重は草薙剛のほうにもとられてるだろうし。「ファイヤーボーイ」も初回からけっこう重いじゃないか。何より中居の「砂の器」がある。どんなに化けても比較対象が加藤剛。しかも日曜劇場だし。頑張れCX! どうなるTBS?!そのTBSで、お昼間、加納竜があまりにおじいさんになってるので、驚きました。確か同じ年…。しかも三林京子と結婚するというではないの。年賀状に結婚写真をシャレで送ってヒンシュクを買ったって、また彼女らしい。実は好きでした。すごくキレイだった。NHKの時代劇で。でも、太りかけの彼女も好きでした。あんなにまでなってほしいとは思わなかったけど。そのあと、CXのどろどろ昼メロで、川上麻衣子がすごいことになってる。話聞いたときは、彼女のほうが悲しい運命を背負ったヒロインかと思ってたのに、背負わせるほうの役だった。迫真なんだ。汚くて。かつての富士真奈美を髣髴するほど。あのオッパイみたいにチャーミングなホッペタが裏目に、いや効果的に使われてる。ちょっと悲しい…。ま、誰であれ天地真理ほど罪はない。ときどき道を歩いてるときなんかに、ふと思い出して本気で腹が立ってる自分に気づく。ほら、いまの現物を画面で見てるときは、昔の容姿を思い出して比べることもできないわけ。記憶がフリーズしちゃって。私、おかしい?あー、なんか思いっきり走ってしまいました。仕事から逃げたいもんだから。なにしろ、年末年始、まともに見たのって「突入せよ、浅間山荘事件」と「ウォーターボーイズ総集編」くらいだったからなー、ってビデオ見てたんですけど。「北の国から」3部作と「ロード・オブ・ザ・リング」全2作。すみません。天国のナンシー、今年もよろしくね。
2004.01.08
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北習志野で、プロ酵素の愛用者Aさんにお会いする。大腸ガンが再発した従弟の件で、昨年暮れにプロ酵素のメーカー、ボリュームさんに電話したときに、「ガンのことは経験者に」とAさんの連絡先を教えてくださったのだ。拙著の読者だそうで、折り返しAさんのほうからお電話をいただいた。私の実家が市川で、Aさんのお住まいと近いこともわかり、正月休みにさっそく対面が実現したのは、これも不思議な巡り合わせ。初めてお会いするAさんは、発病前65kgあった体重が、一時は35kgにまでやせこけた方とは思えないほどお元気で、毎週銀座のバーでシャンソンを歌っているというお声は若々しくハリがある。しかし、そのガン歴は壮絶そのものだ。Aさんが乳ガンの手術を受けたのは1991年。進行性と診断され、右乳切除と大規模なリンパ節郭清、放射線治療の後、年1回の検査・抗ガン剤治療をしたが5年後に肝臓に転移。ポートの手術をして2週間に1回5FU(非常にポピュラーな抗ガン剤)を肝臓に直接注入する治療をさらに5年。しかし、ガンは小さくなるどころか、3センチから8センチになってしまい、腹水が溜まり13リットル抜いて、体重は42kgに。このとき使った抗ガン剤シスプラチンがよく効いて2年間は小康状態がつづいたが、ついに2003年1月、再び腹水が溜まって7リットル抜くことに。このとき、同じ乳ガンの患者仲間だった人から私の書いた本を借りて読んだのが、プロ酵素との出会い。それから丸1年。「けっきょくねー、病院の治療は何一つ私のガンには効かなかったのよ」。確かに。どんな治療をしても、ちょうど5年を区切りにガンはAさんを襲撃する。乳ガン手術から5年、そして肝臓ガン治療から5年、そして12年後、Aさんはプロ酵素に出会い、生命を吹き返すのだ。それにしても、Aさんの口から淡々と、しかも明快に語られる体験談には、正直圧倒されてしまった。感服させられるのは、その強い精神力。なんと、12年の間、シャンソンと水泳はずっとつづけていたというんだもの。その上、彼女が持参してくれた検査報告の数値を見て、またびっくり。消化器ガンの代表的な腫瘍マーカーCEAの値は2003年1月に18、2月には23だったが、10月には1.9に。NCC-STなんか一時期51,000(!)あったのに、いまは500切ってる。Aさんは3月1日に退院して、3月2日からプロ酵素を飲み始めた。退院後、処方された薬は腸のぜん動運動を促すマグラクスと利尿剤だけ。それでこの数値。飲み始めて2日後に手足の指の黒ずみが消え、何も口にできず、歩くこともままならなかったのに、1週間後に豆もちとアユが食べたくなって、1ヵ月後に一人で食料を買出しに行き、2ヵ月後に自転車に乗れるようになる。Aさんがプロ酵素一本でいく決心をしたのは、医者に見離されたから。それまでは、なまじ彼女がちゃんと自己管理して体力があるから、医者はバンバン治療をする。まして最先端の都内T病院だからなおさら。元気だと治療するの、死にそうな人にはしない。彼女は主治医の話はすべて聞く。薬の名前も治療法も、家族と同席して逐一説明を要求する。だから、これほど自分の病気に詳しいわけ。で、最後の退院前の説明で、東大の先生に「あと半年生きられればいい」といわれた。お嬢さんには「私が家族だったら、本人の希望することは何でもやらせるだろう」とも。Aさんは即答したそうな。「じゃ、そうさせてもらいます。私のホスピスはわが家ですから」って。その後、Aさんは1ヵ月ごとの検診をつづけてる。数値は下がりつづけてる。主治医はもちろん首を傾げるけど、プロ酵素のことは気にしないフリ。でも、こんなに珍しいデータはほしいから、検査結果を必ず見せるのが彼女の交換条件。さすがTノ門病院。「で、ガンはどうなったんでしょう?」って恐る恐るたずねたら、肝臓のところを触って「まだ、ここにあるんじゃない。たぶん繊維化して」。抗ガン剤注入のために空けたパイプ口も、もう使わないのに取りつけたまま。「この2つは私の勲章よ」まいりました!昼食をとりながら約2時間半あまり、「これからジムに泳ぎにいくのよ」といって、Aさんは颯爽と去っていかれた。いまはベスト体重48kgの維持が目標とのこと。ご自身の書かれた手記も見せていただいたが、彼女にはこれからもたくさんのことを教えていただくことになるだろう。どうか末永くお付き合いください。
2004.01.04
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