あなたの部下
スタッフ達は、仕事のやり方がわかっていない。
習っていないことはできない
ひとつ例を挙げましょう。
私が、アパレル会社の新入社員時代の話しです。
新卒の私は、約2ヶ月間社内研修を受けました。
上司の係長がある日、突然こんなことを言い出しました。
「明日から 君が担当ブランドの営業責任者だ。」
営業責任者というからには
売上げ目標を達成しなければなりません。
このとき私は悩みました。
「目標を達成するには、どうすれば良いのですか?」
上司に質問すると、思いもよらない答えが返ってきました
「研修で学んだはずだろう~。
後は自分で考えろ。
根性だ! 気合だ!」
営業の売上げを伸ばす方法など
誰も教えてくれませんでした。
担当ブランドの営業責任を
まかされてヤル気満々なのですが、
目標を達成する方法が当時 分かりませんでした。
考えた末、私はとにかく商品特長を頭に叩き込みました。
当然ながら中々、売上げは伸びませんでした。
ある日、営業に慣れない私は、
とうとう上司に怒鳴られました。
「なぜ目標を達成できないんだ!」
問い詰められても答えようがありません。
私の営業スタイルに何が問題なのか?
何が欠けているのか? 見当もつかないからです。
「できない」というのは、こういうことなのです。
目標が達成できない人も、出来ない人も、
それは単にやり方を知らないからに過ぎません。
やり方も教えないで
「だめなやつだ」
「使えないやつだ」と
レッテルを貼るのは、
あまりにも理不尽ではないでしょうか。
あなたのお店にいる「できない社員」とは、このような人々なのです。
私も「仕事のできないスタッフ」に
悩んでいました。
● 叱っても仕事は覚えない
● 人格と行動を分けて考えること
この2つを知るのに、私は、15年以上も、かかりました。
やり方を教えればスタッフは変わる
「まだ、わからないのか???」
と以前の私は、部下スタッフを一方的に教育していました。
今から、平成2,3年ごろの話しです。
やり方を教えれば、部下の女性スタッフは育つ???
「やり方を知らない」だけのスタッフのことを
「仕事のできないスタッフ」と
誤解していました。
理由は簡単です。
「できない」と「やり方を知らない」を
混同していたからです。
もう、ぐちゃぐちゃ、
状態で、部下の教育をしていました。
しかも、
私は、大きな誤解をしていました。
女性は、所詮、女。
(今では、笑える話しです。)
でも、これも事実だったのです。
私は、剣道家の次男坊。 高校は、男子校で、運動部。
そうです、私は、 体育会系の男
だったのです。
この 私も、女性の接し方を知らなかっただけなのです。
話しを戻します。
しかし部下の女性の彼女らは
ただ単に、 やり方 を知らなかっただけだったのです。
「いくら教育しても出来ない人間はできない。
あの女性スタッフは常識で考えようとしないからだめなんだ」と
この考え方を私も、 持っていました。
実はそこに大きな、大きな誤解があったのです。
教える側に、大きな誤解があったのです。
もう、目からウロコの状態でした。
カルガモの法則 を知ったのです。
まず、親が川へ飛び込む方法を教える。
それを見て、子供が覚える。
何度も、何度も、親鳥が、見本を見せる。
それでも頭でわかっていても、
何度も、何度も私は、失敗を繰り返します。
それでは、大きな失敗談を公開しますね~。
私が、ロコレディに入社して、 実際に起こった出来事です。
商品力で、売上げを伸ばしていました。
部下の女性スタッフをアゴで、使っていました。
ある朝、お店に出向くと、退職届が、3枚ありました。
そうです、全員が、一度に辞めたのです。
この先は、次回へ続きます。