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年生の時
担任の杉本先生から
とし坊
この曲は
お前のためにある歌だぞ。
ーと言われました。
杉本先生
この曲を
聴くと
涙が出てきます。
ありがとうございます。
「杉の子」と「おもてなし」の重なり
ある日、店頭でご年配のお客様とふと立ち話になりました。
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代半ばの元教員だというその方は、
我が店の
キッチンカーの食べ物を
手に取りながら、
静かにこんな言葉をかけてくださいました。
「あなたのやっている接客は、あの歌に似てるね。戦後の童謡、『お山の杉の子』。あれは深い歌なんだよ。」
一瞬、驚きました。まさか、伎芸(ぎげい)型おもてなしの心と、童謡がつながるとは思ってもみなかったからです。
「杉の子はね、戦後の焼け跡に立っていた、ひとりぼっちの子どもたちの象徴なんだ。だけどね、誰にも頼らず、まっすぐ天を向いて伸びていく。その姿に、希望を重ねた人がたくさんいたんだよ。」
そう言いながら、その方は穏やかに微笑まれました。
私はそのとき、はっと気づいたのです。
伎芸型おもてなし商売道の根っこにも、「杉の子」と同じ精神が息づいているのだと。
私たちは、華やかな舞台のように見える店頭で、お客様に笑顔や安心を届けようと日々努めています。
でも、その裏には、誰にも見えない努力や準備があり、ひとりひとりが自分の持ち場で、まっすぐに立っている。
時には不安も、迷いもあるけれど、それでも「誰かのために」と思って、一歩を踏み出す。
杉の子のように、寡黙でも、ひたむきに。
それはまさに、「技」に「心」を添える伎芸の精神と通じています。
おもてなしの商いは、決して派手なものではありません。
でも、小さな気配りや、ふとした言葉のあたたかさが、誰かの心をふわっと包み込むことがあります。
そしてその積み重ねが、やがて「また来たい」いや
「また会い」と思っていただける
信頼や絆につながっていくのです。
あの日のお客様のひとことが、私の胸に杉のような芯を通してくれました。
今も心の中で、そっと歌が流れています。
杉本先生からの言葉と
重なってきます。涙 😢
涙 😢
が出てきます。
――♪
お山の杉の子 ひとりぼっちでも
まっすぐ伸びる 強い子よ ♪
今日もまた、杉の子のように。
ぶれずに、しなやかに、心を込めて、おもてなしを届けてまいります。
今日は
常総市水海道宝町
市民の広場にて
千姫祭り