東京スタイル時代、営業の現場では結果主義。数字や成果が絶対で、できなければ徹底的に叱られる「スパルタ教育」の環境でした。家庭でも父の体育会系の厳しい指導で、礼儀・規律・忍耐を徹底的に学びました。
→ ここで身についたのが「基礎力」 ── 挨拶・姿勢・約束を守ること。これは後の商いの原点となりました。
当時は辛いと感じることも多かったものの、後に気づいたのは「厳しさの裏には必ず愛がある」ということ。父が般若心経を唱えて私の無事を祈っていたように、厳しさは本気で相手を想うからこそ生まれるものでした。
→ これが「人を大切にする経営哲学」へとつながり、商売を “ 人 ” にフォーカスする視点を育みました。
スパルタで鍛えられた「型」や「基礎」は大切ですが、それだけでは人の心は動かせない。お客様は「正しい接客」だけでなく、そこに宿る “ 人間味 ” や “ 楽しさ ” を求めている。
→ だからこそ、「伎芸=技術+芸術」の要素を取り入れ、お客様の心を揺さぶる “ おもてなしの芸道 ” を構築する必要があると考えました。
自分自身が厳しさを経験したからこそ、人の痛みや努力に敏感になれました。その気づきが「伎芸型おもてなし商売道」の根底にある、 “ 笑顔で相手を包み、再び会いたいと思わせる接客 ” へとつながっています。
スパルタ教育は私にとって、規律・忍耐・基礎力を養う修行場でした。
そして、その厳しさを通して「人を想う愛情」「人の心を動かす芸の必要性」に気づいたのです。だからこそ私は、ただの商売ではなく、
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人の心を笑顔で彩る「伎芸『ぎげい』型おもてなし商売道」 **
を考えるに至りました。