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2017年12月15日
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テーマ: 闘病日記(3857)
昨日は「標準治療」に言及して終わりました。
その続きです。
「標準治療」には「外科治療」「放射線治療」「化学療法」の三つがありますが、別のレベルで言うと、「標準治療」を要素の一つとする三つがあります。
すなわち、「先進医療」と「民間療法」です。
ただ、「標準治療」の三つは同列に置けますが、これらの三つは絶対に同列に置けないものだと考えています。
「標準治療」はいわば既製服のようなもの。この体型(症例)にはこれ、といった形で既に型(パターン)がある程度決まっています(だから「標準」なのでしょう)。がんにはおびただしい種類がありますから、その数に応じて型があります。そして、いざ治療となったら、それをそのまま患者の身体に着せようとするわけではない。体格や、検査の結果得られた特性や、進行度に合わせて、微妙な調節が行われます。デザインは変わりませんが、体型に合わせて調節してもらえるわけです。そして、それが可能なのは、しっかりしたエビデンスに裏打ちされているから。

対して、「先進医療」は、そのエビデンスの裏打ちを持ちません。名前でだいぶ得しているだけなのではないでしょうか。しかも保険が利きませんから(がん保険では対応しているものもあるようですが)、膨大な費用がかかります。たまたまうまくいくこともあるでしょう。が、それは、そういう例があった、ということだけではないかと思います。イメージとしては、斬新な限定版といったところでしょうか。たとえるなら奇抜なデザインで、たまたまサイズも含めてぴったり合うこともある、でも多くは…。でも、将来的に「標準治療」化する可能性は皆無ではないのかもしれません。

そして「民間療法」。これはもういわば手作り品みたいなイメージがあります。一見、素朴で丁寧。受けることの易しさと、副作用などの影響の少なさを謳っているものが多いような印象があります。そして、一つでも二つでも成功例があると、それがすべてであるかのように語られているのではないでしょうか。それができるのは、逆に、裏付けとして示すべきものが何もないからでしょう。

でも人は時に「民間療法」にすがろうとします(「先進医療」は純然たる医療行為なので、勝手に受けるわけにはいかない)。


あの人はこのやり方で治ったと 見聞きするたび揺れ行く心
納得し この道選ぶと 言う人を  止められるのは その人だけだ
この俺の身体の問題なんだから 俺の自由にさせといてくれ

進行度、治療の辛さ、治療後のダメージに対する危惧、その他諸々の不安。「民間療法」にすがりたくなる心理は、わからなくもありません(実際私も、今回の病については、少し調べたりしてみました)。
でも、裏付けを欠いた治療法を信頼するのは、ほとんど信仰(神頼み)に近いように思えます。そしてそれに徒らに時間を費やした結果、それをしていなければ助かったかもしれないのに、といった痛ましい事例を我々は知っているはずです。

それなのに、なぜ…? そこには、「不安」とどう向き合うか、という問題が横たわっているような気がします。なので、次回は「不安」について少し考えてみたいと思っています。





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最終更新日  2017年12月15日 20時49分37秒
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