PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
名ばかり大学生
私
: 秋田県
は 文科省の学力テスト
で 小学校が1位。
著者は、その原因を 教師側が 落ちこぼれ解決
に焦点をあてたことを指摘
している。
福井県
も同様だ。
問題は、その 秋田県や福井県では大学入試では24位
だということだ。
A氏 :秋田や福井の子供たちが小学校、中学校で培った高い学力は、 高校生になると、急速にしぼむ んだね。
私 :秋田の成功は 義務教育における成功 だね。
A氏 :高校になると、勉強をしなくなるのかね。
私
: 2008年度の高校生の学力をセンター試験の成績
で見ると、 福井は24位、秋田は35位
だ。
このランキングでは 上位は大都市
、あるいは 大都市への接続のよい都道府県だ。
これらの都道府県は、 小、
中学校の学力テストが悪くても、大学入試になると台頭
してくる。
興味深いのは、 奈良
、 大阪
、 京都
、 和歌山
、 兵庫
、 滋賀
の6つが ベストテン
に入っていることだね。
A氏
:近畿は強いというわけか。
なぜだろう。
私:
著者は、近畿に住んでさえいれば、 そこそこのレベルの私立大学が豊富
にあることをあげているね。
それが高校になっても 勉強継続の動機
となり得る。
逆に 地方の高校生
となると、国立大学を諦めた途端に、東京の私大に行くのは金はかかるので選択肢がせばまる。
地元の私大は勉強しないでも受かる。
勉強意欲は低下する。
A氏
:それに東京では、すでに 私立の小、中学校が親の資金で大学入試の受験勉強を開始
しているね。
学力向上は地方の高校生には無理なのかね。
私
:しかし、著者は、難しい大学入試を切り抜けても、かならずしも、 大学に入ってからの成績がよいとは限らない
としている。
むしろ、 大学の初期の教育が重要
だとしているね。
「 分数ができない大学生
」という本が出て、大学生の学力低下を指摘して問題が大きく扱われたね。
この中で、 東大教養学部から工学部に進学してくる学生
に同じ数学のテストを1981年、1983年、1990年、1994年の4回、してきたが、 次第に正解率が低下
してきていると、 数学の学力低下を告発
しているという。
A氏 :しかし、難しい試験を通った学生ではないの?
私
:この学力低下は、各学部に分岐したときの問題だから、すでに 東大では2年間の教育を受けた後
だね。
著者は、この 工学部の学力低下問題
は、明らかに 東大の初期教育の失敗を露呈
しているという。
特にこの4回で最低だった 1994年の工学部に進学した学生
は、1992年に東大に合格した学生が対象になるが、この年は最も子供が多い世代で、 最大の難関を突破してきた学生
だ。
したがって、 1994年の東大3年生
は、 受験エリートの体現者
だが、このエリート学生たちが、 大学入試後、すさまじい勢いで勉強をやめている
ことになる。
A氏
:「 ゆとり教育
」のせいではないね。
難関を突破して目的を果たしたとき、 急に勉強する動機を反動で失った
のかね。
私: 塾
は、私立中学や難関大学に入ることには機能するが 大学の学びにはたいして貢献しない。
東大の入学式
では、 3200人の入学生
にたいして 6500人の家族
がついてきているという。
子供の自立も大学入学後の生き方
もまったくお構いなしに、とにかく18歳の1月、2月に向けて、 親は子供に必死に密着する。
できる学生は親子密着。
下位の私立大学は学生として何も得なくても卒業可能。
一発勝負の試験重視の日本型教育システムの姿
だね。
問題は「 ゆとり教育 」でなく大学側にあると著者は言う。
明日は、大学側の新しい試みについてもふれよう。