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私
: 少子化
、 大学定員の拡充
、 厳しい競争からの離脱
という 三位一体
が、「 名ばかり大学生」横行の根本原因
だね。
1980年の4年制大学の学生数は約40万人
、 現在の大学生は約60万人。
60万人の下のほうの2割の学生は、 新たに台頭した勉強しない、できない大学生
だという。
A氏 :それに東大でも慶応でも、「 入ればそれでそれでいいだろう 」と考える学生がすくなくないならば、偏差値下方の学生も同じように考えて行動しているだけだね。
私
:結局、日本は、 勉強を進路選択から切り離し、単に受験の成果とだけ、結びつけた。
だから、 受験をしないなら、勉強しないという壮大な無気力空間
を構築してしまった。
A氏 :この前も話したTVでの座談会で、 官僚から中学校の校長になった人 が現場の声として発言していたが、「 学力低下以前の問題が多い。それは生徒の勉強意欲だ 」と言っていたのを思い出した。
私
:日本のようにならないように、他の先進国は一部のエリートを除いて、大学入学資格を他人と争う形にしないで、 大学に入った後に選別するという道
を選んでいる。
日本は大学の敷居が高い。
外国は、社会人になってから大学にくることが多い。
25歳以上の大学入学者の割合
をみると、 諸外国は平均約2割
。
日本はなんと2.7パーセント!
ダントツの最下位だ。
A氏 :異常だね。
私
: 大学の学費が高いのも異常
。
日本では、民主党政権が、 高校の授業料無償化
を始めたが、それまでは、国連加盟国でそれをしていなかったのは、 日本とマダガスカルとルワンダの3ヶ国
だけだった。
A氏 :ダムに必要性には必死なのに、 子供の学費はマダガスカルとルワンダ政府並み だったとはね。
私
:私立と公立大学の大学生比率を見ると イギリス、フランス、ドイツはほとんど私立大学がない。
それに対して、 日本は大学生の77%が私立。
大学数では79%。
アメリカは大学数では75%が私立だが、 大学生数では私立は少なくて35%。
A氏 :私立大学生がダントツに多いのが日本的な特徴だね。
私
:ところで、教育にまつわる「 改革
」は多様に行われて来たが、結局、大本にある大学入試制度は何も変わっていない。
しかし、大学側で対策を考えている教員もいる。
著者は、その例として、 東北大学のオープンキャンパス
の例をあげているね。
参加者は4万人以上だというから、小学生の参加もある。
大学で学ぶことを魅了させ、選択させ、大学入学後も学ぶという仕組み
だね。
A氏 :問題は学力論でなく、 大学論 だね。
私 :大学入試が変われば、 教育熱心な家庭は一斉に変化 すると著者は言う。
日本は、今、教育制度でも「 政権交代」 が必要なんだね。