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私
: 三浦展
氏は、仕事の成果で所得に差があることは否定しないが、それが 格差問題
になるのは、 子どもに再生産される場合
と、競争に負けた者に 十分な セーフティネット
がなく、また、再チャレンジを促進する制度が準備されていない場合
であるという。
A氏 :その意味では、「 小泉・竹中改革 」は完全に不十分だね。
私
: セーフティネット
は、 改革を進める前
に周到に用意されているべきものだね。
ところが、「 小泉・竹中改革
」は、急いで離陸しないと間に合わないとして、救命胴衣のないまま性急に飛び立ったようなものだという。
しかし、 三浦
氏は、 非正規雇用者の多様な価値観
に注目する。
団塊の世代の子どもたちは
、 子ども時代から豊かな消費生活を享受してきたので
、社会人になると、それを失うという ネガティブな見方
しかできないという。
A氏 :失業しても、 農業、林業、介護 などに進んで挑戦しないんだね。
私
: 小林多喜二
の「 蟹工船
」が ベストセラー
になったりしたが、今は 50年前
の「 資本対労働者」の図式
が復活しているのでなく、50 年前と違い現在は労働者側の意識や価値観が変化し、多様化
しているという。
ユニクロ
の 地域限定社員
という正社員制度
や、 ロフト
の「 月20時間労働でも無期雇用の正社員になれる制度
」を例としてあげている。
そして、いたずらに 企業と労働者を対立
させて考えるのでなく、百年に一度の危機ならば、今こそ、 一丸となって危機に立ち向かうべきだ
としている。
A氏 :そういう経営者だけではないだろうがね。
私
:すでに「 アンダークラス
」という層や 子ども世代の固定した格差が拡大
している。
三浦
氏の見方は「 平成史
」としては甘いのではないかね。
この本は、8つのテーマをそれぞれの識者が担当して執筆しているが、一番、フレッシュに感じたのは、「 報道
」を担当して執筆している 森達也
氏のところだね。
これはちょっと長くなるから、明日のテーマにしよう。