PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
私
:1年に1回、全国に散らばっている 大学工学部の同窓会
をやるんだが、もう、大多数は、定年で、余生を送っている。
皆、 技術者
として定年まで勤めたが、俺は異色で、 若い時から、マネジメント畑
に踏み込んだ。
昨年の同窓会
で地方に引き込んだ同窓生が、 地方の町野球のマネージャー
をやっていたという話をしていた。
彼は別に野球が得意ではなかったので、 地域社会
のお付き合いで引き受けたのであろう。
俺はそのとき彼に「 アメリカの野球では、マネージャーは監督のことだ
」と言ったら、ちょっと意外だったようだった。
監督
としては昔、 野球選手だった中年の男
が別にいるからだ。
彼は、 マネージャーはアメリカでは監督
だということにピンとこなかった。
俺は説明しようと思ったが、ちょっと、 同窓会の酒の席
では説明がむずかしい。
そのまま、別れたが、気になっていたところで、 この本の書評
を見た。
早速、彼に連絡したら、読んでみるという返事が来た。
A氏
:俺も 技術系
だが、なるほど、日本の 高校野球でのマネージャー
というのはどちらかというと 雑用係
だね。
女子学生
がやっていることが多いね。
私 :この本は、実は、 著者自身 がその 英語のマネージャーの意味の違いに疑問 を持ったことから出発しているんだね。
A氏 : ドラッカー と言えば、「 経営学の父 」と言われている人だね。
私
:主人公の 公立高校の野球部女子マネージャー
が、書店で、つい「 マネジメント
」という言葉に釣られて、 ドラッカーの本
を買ってしまう。
最初は、意味がわからないが、次第に理解して、野球部の活動に応用して、ついに 甲子園出場まで成果
をだすというストーリーだね。
A氏 :マネジメント畑の君にとって、文句はあるかね。
私
:最初に、 ドラッカー
が「 組織の目標には顧客を明確にすること
」と言っているのに対して、主人公の女性マネージャーは「 野球部の顧客と誰か
」と悩む。
プロ野球
では 観客やファン
であることは明快だがね。
主人公は最後に 野球部員を顧客
だとするんだね。
これはおかしいと思ったね。
野球部という組織は、 学校教育の一環として存在
する。
それは 学生の教育の一環
であり、野球部員もそうだが、 学費を出す学生の親も顧客
だね。
A氏
:この本の野球部の顧客の定義が正確でないということか。
最初から、 ボタンの付け間違え
かね。
私
: そして、 顧客である選手の要望を聞くことを顧客のマーケッティング
としているが、 親のマーケティングも必要
だろうね。
それが出てこない。
A氏 :顧客が親だとすると、 モンスターペアレント を含まれるのかね。
私
:その子どもが 野球部
に入っていればね。
経費
のやりくりも マネジメントの重要な要素
だね。
A氏 :甲子園出場を目指すというが、出場となると、交通費、宿泊費などの予算も立てないといけない。
私
:それがマネジメントでは重要な活動だね。
それがこの本では一切出てこない。
昨日の 桑田真澄
選手が批判した 暴力的な高校野球の「 飛田野球
」の話もない。
暴力的な野球の練習
を親は認めているのだろうか。
そこまで書くと、 教育論をテーマにした大小説
になってしまうね。
しかし、 顧客が高校生であり、その親
だとすると、 野球部のマネジメントは自然に教育論になるはずだね
。
まぁ、そういう深刻な話にしていないので、気軽に読めたが、マネジメント畑専門の俺にとっては ムダな時間
をつぶした感じだね。
今、 この本はベストセラー
で、その影響で、 ドラッカーブーム
だという。
ドラッカーの本
がよく売れているという。
底が浅い世の中
になったね。
ドラッカーを尊敬 して、それによって、成功している ユニクロの 柳井正 氏が書いた「 わがドラッカー流経営論 」の レベル でないと 読む価値 はないだろうね。