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雇用の常識「本当に見えるウソ」
私
:「 仕事にありつけるなら、なんでもやる
」という 就労者
と「 猫の手でも借りたい
」という 企業
が 従来の雇用関係の常識
だったが、「 構造的失業
」では 次の3つのディスマッチ
で、 この常識が成り立たない
という。
第1
は、 仕事の高度化
だね。
著者は、これを「 職務能力
」と言っているが、「 スキル
」と違う。
「 スキル
」以外に 体力・忍耐力・チームワークなどの能力
が加わって、企業側が必要とする「 職務能力」
となる。
だから、現代では 資格や集合教育の知識
のみでは意味をなさず 、企業経験
が生きる。
「 名ばかり大学生
」では使えない。
第2
は、 嗜好の壁
だね。
製造業の派遣
をしていたのも、「 機械や物相手で
対人業務がなく
」「 殺人的繁忙時間帯がなく」「 寮社宅があり
」「 外食よりも給与が高く
」「 社名がよく
」「 転職歴も問題とならない
」という メリット
があったからだね。
こういう人は、 対人関係中心で給与の安い福祉・介護
や 殺人的繁忙時間帯がある外食産業
などにすぐに移れるかだね。
著者が手がけた 転職仲介
で、良い条件の会社をさがしてあげたある女性は、最後に辞退してきた。
理由は「 その会社に通うために乗る大江戸線は深いからいやです
」だったという。
A氏
:本 当に食うに困る状況
にまでなれば、目の前ある仕事に何でも就くようになるが、 ある程度、余裕がある状態
だと、仕事を選ぶ。
社会の富裕化
に伴い、 構造的失業は増加
するということか。
私
: 第3のディスマッチ
は、 単純労働のパッケージ化
だね。
製造派遣で代表される 単純労働
は、 業務難易度が同じレベルの正社員
と比較すると、 時間単価は決して低くない。
A氏 : 同一労働、同一賃金 になっているということかね。
私
:違いはなんで生ずるかというと、 正社員の場合、単純労働の期間を過ぎると職務が高度化する。
階段を上がっていく。
だから、 階段の最初の単純労働時代の給与
は派遣とあまり変わらない。
その段階では、 同一労働、同一賃金
だということだね。
派遣の 単純労働
の場合、 階段がなく職務自体が固定化
して給与があがらない。
これが正社員と違うことが原因だね。
A氏
:そう言えば、俺たちの若い頃は、 鉄道会社に就職した者
は、まず、 改札の切符切りを何ヶ月もやらされるという時代
があったね。
今は、機械がやっている。
私
: 単純労働は機械化
されるか、 グローバル化
で、 賃金の安い海外
に行くかだね。
国内
は、 技術伝承者と幹部候補生だけを正社員
として、 階段がなく国外に出せる単純労働は非正規雇用にまかせるという トレンド
があるね。
A氏 : 単純労働をパッケージ化 し、 国内外に移動可能 として、 残った正社員の仕事は高度化するという雇用構造の変化 だね。
私
:だから、この グローバル化
で変わってきた雇用構造をどのように変えていくかだね。
これが、 日本がグローバル化に対して遅れてきた点
だろうね。
ここに 新しいビジネスモデル
への期待とそれに適した 人材の育成
が必要になるね。
単純労働しかできない「 名ばかり大学生
」を育成しても、解決しないだろうね。
明日は、 成果主義 についてふれよう。