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【送料無料】移行期的混乱
私
:この本は「 下り坂社会知的街道
」の1つとして、図書館から借りた。
A氏 :この 知的街道 は「 成長神話の崩壊 」、「 下り坂社会を生きる 」、「 デフレの正体 」、「 経済成長という病・退化に生きる、我ら 」、「 超マクロ展望・世界経済の真実 」、「 減速して生きる・ダウンシフターズ 」、昨日の「 日はまた昇るか 」と続いたね。
私
:著者の 平川克美
氏は「 経済成長という病・退化に生きる、我ら
」で、すでに日本が 下り坂
に入っていることを強調しているね。
この本は、その続編だね。
戦後 日本の経済成長率
は、戦後経済復興期が本格的にはじまる 1956年から2008年
まで約20年の間隔で大きく 3段階
に分かれる。
第1段階
が 56年から73年度
までで、この間の 平均経済成長率
が 9.1%。
第2段階
が 74年から90年度
までで、この間の 平均経済成長率
が 3.8%
。
第3段階
が 91年から08年度
までで、この間の 平均経済成長率
が 1.1%
。
A氏
:見事に 階段状
に経済成長率が下って行くね。
「 下り坂
」というより、 下り階段
だね。
私
:そして、その 背
後にあるのが少子化
だね。
これをもっと 長いスパン
で見ると、 日本の人口は
、 1700年から1850年
まで 3000万人程度
で横ばいだった。
それが、 明治維新
から 急激に人口が増加
しだし、 2006年にピーク
に達して、そして、 減少に転化
したことだね。
これは 日本歴史上、今まで経験をしたことがない事態
だ。
リーマンショック
による経済停滞は 百年に1度
だと言っていたが、現在起きていることは、 千年以上に1度だ
。
新しい問題にぶつかったから、 過去のやり方は通用しない
と著者は言う。
過去に戻ろうとしても問題が解決する可能性は低い。
A氏
:「 みんなの党
」は 第2段階
の 経済成長率3.8%の実績
から、 4%の経済成長
をすれば、 消費税アップも不要
だと言っているね。
過去の夢
にもどろうとしているね。
昨日のブログ
の「 日はまた昇るか
」では、 ゴードン教授
は ノスタルジーにひたってはいけない
というのと同じだね。
私
: 第1段階時代
を見てみよう。
55年当時
の 勤労者世帯の実収入
はおよそ 2万900円
、 消費支出
は 2万3000円
、 エンゲル係数 44.5%
。
それが、 20年後の 75年
には 勤労者世帯の実収入
は 23万6000円
と 10倍
だね。
この間、 日本の人口
も 年平均1千万人の増加
だね。
この頃は「 労動は苦役
」と考えていなかったと思うね。
俺が入社した当時、 残業月百時間やる現場リーダー
は 英雄視
された。
機械で指を落としている人は ベテランとして尊敬
された。
A氏 :それが、 70年代 から「 消費の時代 」となるんだね。
私
:人々の関心が「 いかにして働くか
」から「 いかにして消費するか
」に シフト
していく。
著者は、 70年代のコンビニの急成長
は、いつでも 時間をカネと自由に交換できるとう観念
、 労働をカネと交換することができるという観念
がひとびとの価値観のなかに浸潤していくことになったという。
A氏 :そして、 1980年代 には「 週休2日制 」が始まるね。
私
:これは「 生きることは働くことでなく、遊ぶことだ
」ということになり、 生産が主題だった時代
が終り、 消費が主題の時代
となるね。
これが、 第2段階
での 一億総中流
への変化だね。
そして、 安定した十数年後
、 第3段階
の グローバル化時代に突入
する。
ところで 水野和夫
氏は 日本を含み先進国の労働者の収入は1997、8年以降、一貫して下降
しているという。
これは回復しないという。
基本原因
は、 グローバル化の影響による原油の値上がりなどによる変動費の増大
だ。
価格は上昇していないので、今まで 固定費だった人件費を変動費化
させ利益を出す。
変動費化した人件費
は、生産調整の手段として用いられたのが、 2004年
の 製造業へ労働者派遣の禁止解除
だね。
5年後
に「 年越し派遣村
」が起きる背景だね。
そして、金銭に還元されないと思われた 親切、もてなし、義務の遂行、贈与 なども金銭で測られ、 教育、医療、介護 といったことまでが 商品・サービスとして流通していく時代 となる。
明日は、本題の「 経済成長という病 」に入ろう。