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私
: 2001
年の アメリカ国家エネルギー政策決定グループ
( NEPDG
)によると、 1999年から2020年
の間に、 石油
の生産量
を 6割
増加しないと、 世界消費量
を満たさないとされていた。
さらに ペルシャ湾以外の多くの地域 では、生産量が頭打ちになったり、減少したりするので、 ペルシャ湾岸産油国 は全体で 85% の増産 をしなければならない。
この本が発行されてから、 リーマン・ショック があったが、 石油 の需要量の増加は大きくは変わっていないだろうね。
A氏 : 20年間 で 約2倍の増産 が必要だということだね。
私
:そのためには、 アメリカ
は ペルシャ湾岸産油国
に 石油
生産量を倍増
し、輸出するように要請しなくてはならない。
それには、これら諸国と 政治、経済、技術、軍事の各方面での多くの障害
を乗り越えなくてはならない。
特に 経済面
と 技術面
だね。
まず 石油
施設を作る厖大なカネ
だね。
そして 技術力
。
A氏 :カネは 外国の投資 を求めればいいのではないのかね。
私
:金満家の サウジアラビア
でさえ、 2020年
までに自力で 石油
の総生産量を 倍増
することはできず、かなりの外国資本を必要とする。
しかし、 サウジアラビア
の首脳部は、国内 石油
の採掘に 外国企業
を介入させたがらない。
クエート
も外国による 石油
資源の所有を 憲法
で禁じている。
カタール
と アラブ首長国連邦
も似たような 障害
がある。
イラン
と イラク
は政治的な問題が絡んでいる。
A氏
:これら諸国は、 親米派
とみられることを好まないだろうね。
アメリカ
が イスラエル
と密接に結びついているのも問題だね。
イラン とは今、核問題で険悪な関係になっているね。
私
:そこで ブッシュ政権
では次の 3つが課題
になった。
第1
に サウド家
の支配下での アラビアの政情
を安定させること。
第2
に イラク
の フセイン
の失脚。
フセイン
がいるかぎり、 ペルシャ湾岸
が完全に安定することはあり得ず、また、イラクの 石油
生産を倍増させることは不可能だ。
第3
に イラン政府への圧力
を強め、最終的に新米政権を出現させること。
A氏
: 第2
は イラク戦争
による イラク兵、民間人
、 アメリカ兵、
フセイン処刑
という「 血
」で終わったね。
イラク戦争
のとき、 アメリカ軍
はすぐに 石油
施設の確保
に走ったが、かなり破壊されたね。
しかし、 第3の課題の解決 はますます、困難になってきているね。
私
: 第1の課題
も解決困難な問題だ。
サウジアラビア
は世界有数の 高い出生率
のために若者が多い。
その若者の 失業率
が高い。
王政
だから 政治抑圧
も強い。
最近は、 民主化 にからんで シリア の内紛も国際的な政治問題になっている。
アメリカ は、これらの課題を解決し、 ペルシャ湾岸国から安定した 石油 の供給 を得ることができるのだろうか。
今のままでは、 石油
の 需要
に対し、 供給
が間に合わず、価格も上がるだろう。
日本も覚悟しないといけないね。
明日は、 ペルシャ湾岸以外の 石油 と 紛争 にふれよう。