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【送料無料】世界経済の大潮流 [ 水野和夫 ]
私
:資本が不足しているときは、 利子率
が高く、 資本を持っている人
は有利で、高い利息を得るが、金利が低くなると、 資本家の価値
はなくなる。
ケインズ は「 資本主義は将来、資本の蓄積によって、利子生活者が安楽死し、それが経済全体を望ましい方向に導く社会改革になる 」と言っていたという。
A氏
:たしか、 ケインズ
は生活に必要な労働時間は 3時間
で十分になるだろうと言っていたように記憶している。
現在は逆だね。
私 :同様に、利子生活者は 安楽死 はせず、 投資先を失った資本 は、株、証券、商品、土地などの 金融投機 に向かった。
A氏
:今日、買った株式や債券を値段が上がったらから明日売るという行為は、 カジノ資本主義
だね。
それにインターネットなどのIT技術の進歩により、金融商品の価格は、瞬時にして把握でき、売買できるようになったね。
私
:この「 実物投資から金融投機へ」
の 正当化のイデオロギー
としては、 新自由主義
が最適だったという。
すなわち、「 市場がつけた値段は常に正しい
」というイデオロギーだね。
政府の介入
を極力避け、 市場にまかせたほうがいい
というわけだ。
A氏:まさに怪物が檻から解き放されたことになる。
私: アメリカ
は 1995年
に「 強いドルは国益
」政策をとる。
これにより、外 国資本の流入が急増
し、さらにこれに レバレッジ
をかけて運用するので、アメリカは 1995年以前
に比較すると 100倍以上の金融資本
を使えるようになる。
100兆ドル
のマネーが創出された。
だから、株も住宅価格もあがり、当然、バブルが起きる。
A氏
: 日本
は戦後 60年
かけて、中産階級が主役で高度成長期を通じて、労働してコツコツ貯蓄で資本を増加してきたね。
アメリカはこれとは異質の、 あっという間の「錬金術」
だね。
私
: 金融資産の売買
で資本を増やしていく過程では、もう、 労働は主役でない
。
せっせと、1日8時間働いて、やっと1万円得るかわりに、金融商品の価格変動をインターネットで見て、1分で1億円儲ける人が主役になる。
主役の座に 資本
がついた。
A氏 :政府は 公的資 金を使って、金融資本の救済に走るようになったね。
私
: 水野
氏は、国家が 資本家の使用人
(召使い)になってしまったと厳しいね。
それに 金融資本
はグローバル化しており、 国境を越えて瞬時にして移動する
。
A氏
:全国の 資本
は「 団結
」してしまったわけか。
マルクス
の言う全世界の 労働者の団結
の前に、 資本
が先にやってしまったようなものだね。
私 :そういう問題をかかえているにもかかわらず、これまでの グローバル化 が曲がりなりにも成立してきたのは、 2割の先進国の人々 が、 8割の貧しい人々 から物を安く買って、高く売ってきたからだ。
A氏: 貧しい8割の人々 がいてこその、資本主義だったということか。
私
:グローバル化が進むと資本主義は、外の貧しい国々だけでなく、 国内の貧しい人々
からも搾取しようとする。
日本の貧困問題も同様だという。
アメリカでは 経営者の1日分の給料
と 労働者の1年分の給料
は同じだという。
格差が拡大
する。
ところで、水野氏は、現在の日本の デフレの原因
は需給ギャップでなく、 原油の価格上昇
により、企業の利益が悪化し、これが賃金低下の原因にもなっているからだという。
原油価格を下げるには、円高は好ましいという。
さて、歴史上、3度目の「 利子率革命 」では、さらに同時に「 貨幣革命 」「 価格革命 」「 賃金革命 」があるという。
明日は、この4つの「 革命 」にふれていこう。