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Ryu-chan6708

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2012.10.20
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【送料無料】未完のファシズム [ 片山杜秀 ]

私:この本はこのブログの「 現在・図書館予約状況・その1 」で次のように書評を引用してふれている。

 「現在の日本には、つぎのような見方が行き渡っている。
 それは、 日露戦争までの日本人 は、 合理的・現実的・普遍志向的 であったのに、以後、日本人は 非合理的・非現実的・反普遍的 となってしまった。
 ゆえに、日露戦争までの日本人のあり方を参照すべきである、というものだ。
 本書は、そのような 司馬遼太郎的史観 をくつがえすものである」

 たしかに、その点は参考になったね。 文章も同じことがダブって書いてあるが読みやすい。

 ところで、君は 第1次世界大戦のときの日本 はどのような戦闘をしたか知っているかね。

A氏 :たしか、中国の 青島 のドイツ軍 を攻めて、これを簡単に落とすだけだったのではないかね。
 楽勝だったのではないかね。
 戦争はヨーロッパが中心で、日本は直接関与していないしね。

:ところが、著者 片山杜秀 氏は、この第1次世界大戦で日本軍が行動した内容を重視している。
 それは青島攻撃の方法だね。

A氏 :歴史の教科書では 1914年 、第1次世界大戦が勃発し、日本は 日英同盟 の関係から、連合国側に加わり、ドイツの東アジアの根拠地、 中国の山東半島の青島攻撃 に乗り出すんだね。

:派遣軍の総司令官に 神尾光臣 中将が任命される。
 日清・日露の両戦役に参加しており、日露戦争のハイライトの 旅順要塞攻略戦 の現場を知っている。
  だから、 青島 はドイツが手がけた 要塞都市 といっても、日露戦争時の旅順に比べれば防備は甘く、守備隊も数千人規模。
神尾中将 は電光石火、獅子奮迅の猛突撃でたちまち、青島を陥落させるに違いないという国民の期待は高まった。
  ところが、同じ 要塞戦略戦 でも日露戦争の旅順の壮絶な戦いとまったく違ったんだね。

  実に慎重に攻撃している。
  そして、 日露戦争 のときのように、歩兵が突撃し、砲兵が支援する戦争でなく、砲兵の火力でほとんどかたをつけ、歩兵は後始末にいくだけという戦争だね。

A氏 :近代戦パターンだね。
 青島の砲撃中心の攻撃は日露戦争後の 日本陸軍の近代化の実験場 になったわけか。

:日本軍の大砲は大小合わせて、133門だという。
  これだけ揃えて総攻撃。
8日目 に、ドイツ軍は降伏する。

  近代戦は兵隊の精神主義でなく、 物量戦 でしかあり得ないという点で日本は新しい戦争をしたことになる。
  半年かかった日露戦争の 旅順戦 で発射した弾薬量は 4000トン
  これに対して、 たった数日の青島戦 では、その4割の 1600トン
日露戦争 のときは、そんな物量がなかったから、歩兵の肉弾戦をせざるを得なかった。

A氏 :なるほど、 青島攻撃 は、日本の戦争に対する見方を大きく変えたんだね。
 その意味では、日本にとって重要な戦いだね。

:明日は、第1次世界大戦でヨーロッパの戦い方から日本軍が学んだことにふれよう。






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Last updated  2012.10.20 21:59:20
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