PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
私
:「 ブラック企業
」が引き起こす 社会的な問
題は、「 選別
」と「 使い捨て
」の過程が、「 ブラック企業
」の外部である 日本社会へのコスト( 外部コスト・税金
)転嫁
として行われることだね。
うつ病
にかかった 医療費のコスト
、 若年過労死のコスト
、 転職のコスト
、 労使の信頼関係を壊したコスト
などがある。
業務に関連して引き起こされた精神疾患は 労災
だが、認定が難しいと 健保や国保
など、 日本社会が負担
する。
「 ブラック企業
」は自社の労働災害を 労災
扱いをさけ、 健保や国保
など社会的負担に押しやる。
A氏 :こういう 個別企業本位のシステム はタダ乗りという意味での、「 フリーライド 」そのものだね。
私
: 健保
の統計データによると、 精神疾患増加
がみられ、 20歳から39歳
では 40%
を超えるという。
さらに追加しておきたいのは、「 ブラック企業
」が「 生活保護予備軍
」を生むことである。
「うつ病」罹患
→「 働けない
」→「 生保申請
」へと転落するケースだ。
これは 新卒
にもあてはまる。
奨学金
はローンであるので返済を要求される。
22~23歳の若者
が 生活保護
に「転落」せざるを得ないというのは現実であるという。
「 ブラック企業 」による「 選別 」という不安定の中で若者は将来を描けず、「 使い捨て 」という 過重労働 は、恋愛や出産、子育ての機会を奪い、 私生活を崩壊 させる。
A氏 :少子化の大きな一つの原因となるね。
私
:「 ブラック企業
」は、過重労働で 労働の質を低下
させ、「 消費者の安全
」を犯すこともある。
これは 介護サービス
などの分野にみられる。
A氏 :ところで、なんで、日本に「 ブラック企業 」が生まれたのかね。
私
:その背景を 日本の雇用の歴史的背景
から考えてみよう。
まず、従来から、日本企業の労働者の「 命令の権利
」は諸外国から見て 際立って強い
という特徴がある。
A氏
: 日本型雇用
では 終身雇用
と 年功賃金
と引き換えに、 社員は柔軟に命令を引き受けるという体質
が身についているからだね。
単身赴任
などもいい例だ。
私
:日本の 労働時間
が諸外国に比して長く、「 過労死・KAROSHI
」などの 世界語
になっている。
これは 長期雇用を維持
するには、業務の拡大・縮小に対し、 人手の増減
でなく「 命令による」労働時間の調整
でカバーする体質ができていた。
「 命令」
に制限が少なく、 その分、雇用が保証
される 日本型
に対し、 欧米型
は、仕事の内容がはっきりしていて解雇されやすいが、代わりに 転職の際に専門性
がはっきりしている。
だから、他の企業から評価されやすく、 中間採用での流動性
が高い。
A氏
:だから、 欧米型
には 日本型
のような 新人一斉入社式
もないね。
日本では入社することは、 企業一家のメンバー
になることだね。
私
:ところが、「 ブラック企業
」は、 正社員
にはこの従来からの日本型の「 命令の権利
」だけ残し、バランスをとってきた一方の 長期雇用や手厚い福利は削減
してしまったんだね。
そして、次第に 企業別労働組合
の力が弱くなる。
雇用状況は、高度成長時代の人手不足時代が終わり、就職が困難な時代となってきている。
企業側が強くなってきている。
A氏 :こういう背景では就職活動を通じて、若者が「 どんな違法なことでも耐えることが当たり前 」というある種の「 洗脳 」を受けてしまうんだね。
私
:「 ブラック企業
」は、現在、 コンビニ
や 外食チェーン店
、あるいは IT企業
のように 新興産業
に顕著にみられるという。
これらの「 ブラック企業
」の 労働の特徴
は、労働集約型で 単純化・マニュアル化・部品化
していることだという。
A氏
:従来、 OJTと長期育成
によって企業内に貴重な 人材育成
をしてきたんだが、人手がいくらでもいる中でのマニュアル労働は、社会一般の 技能水準を低下
させるね。
それは「 消費者の不安
」にもつながるだろうね。
私 :明日は「 ブラック企業 」への社会的な対策にふれよう。