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自覚なき対米従属
私
: 東京裁判、平和憲法、天皇制
などについて、 戦後
、 右派
と 左派
は論争してきた。
右派
は、 東京裁判
は「 勝者の裁き
」であって 不当
、 平和憲法
は 押し付け
、 天皇制の存続
はマッカーサーが天皇の「 無私の精神
」に感激したためであるという。
これに対して 左派
は、 東京裁判
は 対英米戦
における「 罪
」を追及したものにすぎず 不徹底
、 平和憲法
は 先駆的なもので守られるべきもの
であり、 天皇の責任追及
は戦後民主化改革に不完全であるという。
これらの議論は一歩退いて見ると、「 米国が日本にしたことは善いことだったのか、悪いことだったのか 」を判断する 道徳的な議論 だね。
A氏 :しかし、国家というのは 国益と国内事情 によって行動するので、 道義的に善意でもなく悪意でもない。
私:
だから、 米国による戦後対日政策
の善し悪しを 道徳的見地
から論ずること自体が無意味で、空しい。
しかし、この議論はある 効果
をあげている。
それは、米国の政策の道徳的価値を議論している限り、 われわれの側の問題を「棚上げ」しておくことができるからだ。
戦後、自民党の戦後の脱却、戦後レジームの脱却という論議は、今まで不毛であるばかりでなく、「 真の問題 」から目をそらし、「 棚上げ 」をしてきただけだ。
A氏 :「 恥 」の 意識 は消えているね。
私
:「 親米か反米か
」という問題設定は、排斥されるべき偽の問いにほかならない。
問題は、 われわれの側
に、 永続敗戦の構造
をつくりあげてしまった 日本社会
のうちにある。
それを 自覚
することから、すべてが始まる。
A氏 :これが白井氏の言わんとするポイントだね。
私 :ところで 自民党の 石破茂 幹事長 は、「 あの戦争の実態を検証しないまま、集団的自衛権の行使の議論を始めることは戦死者に対する冒涜である 」として、その理由を次のように述べている。
「これは私の持論だが、 戦後レジームの脱却
は、私は 先の戦争の検証
なくしてはありえない。
この 検証プロジェクト
は、 安倍総理主導
のもと、政府として取り組むべきことだと思う。
終戦後、『 一億総懺悔
』という言葉が一人歩きし、なんとなく国民全体が悪かったのだということになったが、これは 誤った認識
だ。
敗戦が明白だったにもかかわらず開戦を決断した当時の指導者
たちと、 国のために命をささげた兵士
の責任が一緒であっていいわけがない」
この 石破 氏の発言を 白井 氏は「 正論 」であるとしているが、 河野談話や村山談話を破棄 したい本音をもつ「 棚上げ 」論者の「 安倍総理の主導 」のもとでは、ムリだろうとみている。
石破幹事長は 開戦を決断した当時の指導者 たちと国のために 命をささげた兵士 たちを 合祀 している 靖国参拝 をするのだろうか。
明日は、「 対米従属 」から「 平和主義 」と「 原爆 」の問題に移ろう。