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私 :今週は、あまり興味をひくものがなく、本よりも 書評 に興味が湧いたね。
それは、 アンソニー・B・アトキンソン〈著〉「21世紀の不平等」 の 荻上チキ氏 (「シノドス」編集長・評論家) の書評 だ。
今日、 NHK で 参議院予算委員会の質疑 を中継していたが、たまたま、 午前中 に見た時、 共産党の小池晃 氏が、質問をしていた。
趣旨 は「 アベノミクス 」では、 富の再配分政策 が不十分なことを追求していて、 逆進性の10%の消費増税は反対 だね。
この本の評者の荻上 氏も、 「 政府はいつになったら再分配政策に本気を出すのだろう、経済政策の三本柱といえば『安定』『成長』『再分配』だが、アベノミクスの『第一の矢』でも『第二の矢』でも、『再分配』だけがごっそりと抜け落ちていて、野党も、整合的な経済ビジョンをつくれぬままか、緊縮に熱心な様子が目立つ」 という。
A 氏 :最近、 野党 も問題にしているようだがね。
私 : 再分配モドキ として取りざたされている 軽減税率論議 も、 「低所得者対策として効果があるのか」という論点 が掘り下げられぬまま進んでいて、 経済学者の大半が反対 しているにもかかわらず、 政局的な側面ばかりをとりあげる報道も問題だ という。
A 氏 : 報道 は 公明党との選挙協力という政局 に 焦点 が絞られていた感じだったね。
私 : 荻上 氏は、「せっかくの新聞書評欄なので書いておくと、 新聞購読者は非購読者よりも平均所得が高い ので、 消費税の逆進性緩和が名目の軽減税率論議に入れること自体おかしい 。
仮に 活字文化を保護したい と言うなら、 補助金 を求めればいい。
つまり 日本 では、 真正面からの『再分配政策論』が圧倒的に不足している のだ」と指摘している。
A 氏 : 新聞は問題 だね。
私 : トマ・ピケティ 氏の 「 21世紀の資本 」は「 まじめに再分配政策を考えよう 」という 議題を真正面から再設定 した、 意義ある一冊 だったが、 アトキンソン は、 そんなピケティの師匠 にあたり、 格差論の大家 で厳格な研究者が 一般向けに書き下ろした 本書では、上手な再分配策を明快で具体的提言 をしているという。
本書は 英国を対象 として書かれたが、 内容は重要かつ普遍的 で、 今の日本に求められる議論 だが、 現状の日本 では、「 非緊縮・経済成長重視・再分配重視 」の「 リベラル・左派 」は 少数派 で、その 受け皿となる国政政党もない が、いずれはこのような「 真正面からの再分配論議 」を、 国会論戦 でも見てみたいと 荻上 氏は言う。