January 30, 2007
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カテゴリ: 健康
目の検査のために一泊二日の入院をした。

大学病院である。

日内の眼圧変動を調べるためのもので、検査そのものは1分もかからない。それを3時間おきに4回やるというもの。

一年半まえにも、個人病院で同じような検査をした。そのときは入院などせず、数時間おきに病院に行った。

それで十分なはずなので、入院の必要があるとはまったく思えない。

しかも検査は風圧を使う、素人でもできるもので、個人病院でいつもやっている検査のほうが精密で正確だ。

なんだかなあ、と思ってしまう。

それはともかく、病気でもないのに入院するのは興味深い体験だった。入院したのは高3のとき頭を打って以来だから32年ぶりだ。

一食260円の病院食。材料の原価は120円と見た(笑)が、吉野家の朝定食よりは原価率が高いのではないか。



システム化され手際のいい看護師たちの作業。年配の看護師が多いのは年功序列の公立だからか。

たくさんの入院患者を見ていると、健康のありがたみをじわりと感じてしまう。同室の患者は、症状があるのに5年間も放置して右目を失明したことを昼食を一緒に食べにきた妻に罵倒されていたが、日ごろからの健康管理が大事だということを思い知らされる。

ノートパソコンを持ち込んだ。ブログを書いたり、音楽を聴いたりするためである。

ウォークマンのようなもので外で音楽を聴く趣味はないが、ノートパソコンを携帯型音楽プレイヤーの代わりにするアイデアは正解だった。

ふだん聴き慣れたクラシックの曲が、何と美しい音楽だったのかと驚く。ラヴェルの舞踊音楽「ダフニスとクロエ」の夜明け部分の美しさは十分知っているつもりだったが、初めて聴いたときのように新鮮に響いたのは、ほかにすることがなく、音楽をかけがえのないものと感じながら聴いたせいだろう。

「ショーシャンクの空に」というアメリカ映画で、作業中の囚人たちの上をモーツァルトのオペラの一節が流れるシーンがあるが、そんなふうに響いた。

病院で死んだ母のことも思い出す。在宅医療が受けられて、家で死ぬことができたらどんなによかったかと思う。思い出の品々や家具に囲まれ、家族やペットもいる。長年親しんだ環境はいいものだし、家族が最期を看取ることができる可能性も高くなる。最期に間に合わなかったことが、母の死をいまいとつ納得できない理由になっている。

むかしは、人は病院ではなく家で死ぬことが多かった。

しかしそれにしてもいびきには参った。山小屋などでも経験することだが、中年以上の男というのは、なぜあれほど大きないびきをかきながら平気で寝られるのか。そもそも、なぜあんなにいびきをかき寝言を言うのか。病気ではないのか(笑)

おかげでほとんど眠ることができなかったが、こんなことが3日も続けばほんとうに病気になってしまいそうだ。

最後の検査から退院の手続きまで3時間近くも待たされた。まるで旧ソ連のような非効率さだ。血圧や体温のようなものの測定など、重篤な患者でなければ自分でやって記録するようにすればいいし、食事だって配膳する必要などない。



あんな程度の検査で1万6千円もかかるのは、そもそも診療報酬が高すぎるからだろう。

診療報酬を3割減らすことだ。そうすれば自己負担分を5割にしても患者の負担は変わらないし、5割負担ともなれば健康に注意する人は増えるだろう。

大学病院の実態を見てしまったからには、健康オタク道をさらにきわめることにしよう(笑)





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最終更新日  January 30, 2007 02:51:19 PM
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