October 4, 2009
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カテゴリ: クラシック音楽
アジア・オーケストラ・ウィーク2009のトリをつとめたのは韓国のインチョン・フィルハーモニック管弦楽団。

このオーケストラは40年の歴史があるそうだが、やはり前2日の歴史の浅いオーケストラとは音楽の熟成度、演奏の充実度が違う。トリをつとめるだけのことはあると感心した。

指揮は音楽監督のチェン・ゾウファン。プログラムは夏田鐘甲の「オーケストラのための幻想曲」、シン・アラーをソリストにメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲、メーンはサン=サーンスの交響曲第3番」。

女性の多いオーケストラだが、日本のオーケストラのように響きが薄くなることはない。何より感心したのは、たしかに自己主張は強いものの、それが中国のオーケストラのように音楽のフォームを壊すことがまったくない点。それが純度の高い、芸術性の高い音楽を聴いた、という印象になる。ゾウファンの指揮もややアカデミックな印象ながら、ベテランらしい味わいもあり危なげがない。

惜しいのはなぜかフィナーレの高揚が控え目だったことで、何だか不完全燃焼の不満が残った。

都合でメンデルスゾーンのみ聴き損ねたが、美人度ではシン・アラーは日本の若手女性バイオリニストの上をいく。

アジアのオーケストラや演奏家が日常的に聴けるようになる日が早く来るといい、と痛感したアジア・オーケストラ・ウィーク2009だった。





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最終更新日  October 11, 2009 08:12:59 PM
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