June 26, 2010
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カテゴリ: クラシック音楽
音楽監督・尾高忠明の指揮で初夏にふさわしいフランス音楽特集。

一曲目はスイス人でフランスで活躍したオネゲルの「夏の牧歌」。パストラールと名付けられた多くの作品の中でも、最もその曲名にふさわしい雰囲気を持った曲。演奏は決して悪くはなかったが、特に弦楽セクション(バイオリン)に柔らかい音色が出ればと思った。少し低体温の演奏。

2曲目と3曲目はサン=サーンスのチェロ協奏曲第1番と第2番。ソリストは来日不能になったイッサーリスにかわってロシアの女性チェリスト、タチアナ・ヴァシリエヴァ。

覚えにくい名前で損をしていると思われるが、これはぜひ名前を記憶しておきたいチェリスト。ロシアのチェリストにありがちな粘着系ではなく、のびのびと明るい音楽を奏でるその腕前も音楽も超一流。さほど名曲とは思えないサン=サーンスの第1協奏曲や、ほとんど印象に残らない第2協奏曲ではなく、それこそオネゲルの協奏曲あたりで聴いてみたかった。

後半はデュリュフレのレクイエム。たしかこの曲は20年以上前に定期で取り上げたことがあった。そのときも思ったが、繊細なハーモニー進行に魅力があるにせよ、記憶に残るメロディも、構成の妙もない作品。駄作とまではいかないが、年に10回しかない定期演奏会のメーン曲としては魅力を欠く。

演奏は手堅いものだったが、コーラスもオーケストラもフォルティシモで「吠える」のが疑問だった。フォルティシモの部分ではまるで劣悪なオーディオのように音が割れてきこえた瞬間もあった。独唱はメゾ・ソプラノに加納悦子、バリトンに三原剛が起用されていたがこの二人は見事だった。特に三原はたった2曲の出演というのがいかにももったいないという印象。この人の歌をたっぷりと聴くことのできる曲だったらとさえ思った。





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最終更新日  June 27, 2010 12:24:25 AM
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