August 22, 2010
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カテゴリ: 映画
このところ、自分が生まれたころ、あるいは子どもだったころの日本映画を観たいと思うようになった。というのは、まだ映画館に行くような年齢ではなかったので、この時代の映画というのはほとんど知らないからだ。

たまたま、DVD化されていない渡辺祐介監督の1964年作品「二匹の牝犬」が上映されるというので観てきた。

小川真由美扮するマジメすぎるトルコ嬢とトルコ嬢の姉を頼って上京してきた緑魔子扮するあっけらかんとした妹、杉浦直樹扮するやり手だが自堕落な証券マンの3人の転落人生を描いた映画である。

おもしろいのは、それぞれがマジメすぎたり、あっけらかんとしていたり、自堕落だったりする、まさにその理由で転落をしていく点。

人生の教訓話としてもなかなか優れているが、印象に残るのは俳優たちの演技力。

たとえば、小川真由美がタバコをくわえながらお札を数えたりするような一連の動作が実になめらかで、下品なようでいて上品なのである。いまの時代は、ただ下品になるか、うそっぽく上品になるかのどちらかしかできない女優しかいないと思う。

イケメンという設定の杉浦直樹も、貧しい生まれ育ちを告白する場面など、同情にかられるほど真に迫っている。あんな演技のできる「イケメン」俳優は、いまはいないだろう。

好き嫌いは別にして、緑魔子も含めて、名俳優たちの演技に感服させられた1本。






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最終更新日  August 31, 2010 05:46:52 PM
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