January 24, 2012
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カテゴリ: クラシック音楽
奏楽(そら)は札幌と近郊在住の若手演奏家と札響の首席オーボエ奏者岩崎弘昌によって2008年に結成されたグループ。このグループの演奏は2010年にモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズを聴いたことがあるが、今回はバロックの室内楽を集めたニューイヤーコンサート。時計台ホールは満員であやうく入場できないところだった。運良く最前列に席を確保できた。

満員だが、いわゆるクラシック・ファンは数えるほどしかいない。出演者の教え子などがほとんど。こういう催しより、障がいがあったりテレビによく出る演奏家ばかりに観客が集まる傾向は格段と強まっている。お金を払うのだから超一流の有名演奏家に群がる気持ちはわからなくはないが、かつて宮廷のサロンで演奏されていたような典雅な音楽に触れるのはこういう機会以外にはない。

この世の二大バカは映画ファンと音楽ファンだろう。

というわけで、お目当てはコンサート・タイトルの「バロック・ドッペルコンチェルト」ではなく、ヴィヴァルディの「フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音のための四重奏曲ト短調」とテレマンの「食卓の音楽第1集より四重奏曲ト長調」の2曲。

どちらも理屈抜きに楽しく、憂愁さと典雅さと活気が共存した魅力的な音楽。かつてパリ・バロック・アンサンブルの録音で親しんだが、立花雅和の木製フルートの柔らかい響きはさらにこうした音楽にふさわしい。

ほかには有名なヴィヴァルディとバッハの有名な短調の二つのヴァイオリンのための協奏曲。最後に珍しいアルビノーニの2本のオーボエのための協奏曲ハ長調作品9の9。

弦楽器はコントラバス以外全員妙齢の女性で総勢8人と華やか。中ではチェロの渡辺文という人の余裕ある演奏が印象的だったが、たまたまの参加だったよう。

今回の「発見」はファゴットの諸岡今日子とオーボエの岡本千里。どちらもなかなか気迫のある堂々とした演奏で記憶に残った。ファゴットの人はまだ学生だということだが、集中力といい積極性といい大したものだ。

アンコールは「G線上のアリア」と「主よ人の望みの喜びよ」。このグループは東北の被災地で慰問活動もしているらしいが、心のこもった温かい演奏は感動的だった。





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最終更新日  February 11, 2012 11:50:43 AM
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