June 24, 2014
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カテゴリ: 映画
ジャック・タチ映画祭の2本目。1958年の作品(カラー)。「プレイタイム」で洗礼を受けていたので、割と短時間で「ジャック・タチの世界」に入り込むことができた。

タチ扮するユロ叔父さんは下町に住む無職男。しかし姉の夫はプラスチック工場の経営者でお金持ち。弟を心配して就職やお見合いをセットしようとするが、そのたびにトラブルが続出する。

ユロ伯父さんは姉夫妻のモダンな大邸宅の庭で行われるパーティに招かれたり工場に雇われたりする。しかしまさに歩くトラブルメーカー。工場のシーンなどはどこかチャップリンの「モダン・タイムス」を思わせるところがある。チャップリンほどの鋭い文明批評があるわけではないが、全くないわけでもない。機械に人間が翻弄されたりするのは同じだが、チャップリンとはちがい機械の方がむしろ人間的に感じられたりする。

チャップリン映画では機械だけが悪者だが、この映画では機械と人間の両方を通じてアメリカ流の効率主義が茶化されている、といえようか。

工場や家や自動車といった無機物が生き物のようにユーモラスに感じられるのは、タチの「路上観察眼的感性」のたまものだろう。観察から生まれるユーモアには汲みつくすことのできない豊かな世界を感じる。公開当時の大ヒットがうなずける。

子どもや犬とユロ伯父さんの親和性も見逃せない。





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最終更新日  July 2, 2014 11:54:24 AM
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