June 21, 2015
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玉川温泉の滞在客たちを見ていると、自分のリズムとスタイルを確立しているのがわかる。行き当たりばったりの行動ではなく、自分にはどんな「温泉療法」が必要なのかを理論的にも体験的にもつかみとっているように感じられる。

5日目ともなるとリズムができてきた。涼しく人の少ない朝のうちにラジウム浴と岩盤浴。数時間休んで昼食と昼寝。雨でなければもう一度それを繰り返し、15時か16時に温泉に入って帰る。

玉川温泉本体の湯治客以外はそんなふうにしている人が多い。

午前の予定を終え、昼食のためにいったん車中泊場所近くまで戻ろうとクルマを走らせていた。

至近距離で突然、子熊2頭を連れた母グマご一行が道路を横断し始めた。

ブレーキを踏まなければ衝突するような距離だった。

ほんの10秒ほどだと思うが、野生のツキノワグマを見た初めての体験。とにかく印象的だったのは色の黒さとしなやかな動き。母グマも若いのだろうか、小さく感じたので何だか愛らしかった。

時間は午前11時すぎ。

思わぬことは続けて起きるもので、玉川温泉から帰り道の午後5時少し前、今度は大きなクマが道路に出てきた。200メートルほど先。



午前に遭遇したクマに比べるとかなり大きく、骨格もしっかりしていたように感じるのでオスだろうか。こちらには愛らしさではなく野生の恐怖を感じた。

1日に3度クマを見た人の話を聞いていたが半信半疑だった。しかし決して大げさではなく、クマの高密度生息地域だったのだ。

一時、里山の思想、などというものがもてはやされたことがある。人間中心主義のとんでもない思想だ。

ポートランド市などで行っているように、野生動物の生息地域と人間の居住地は完全に遮断されるべきだ。その上で、人間の領域を少しずつ狭めて野生の回復を待つのが順序というものだ。

秋田県は高齢化と人口減少のトップランナーである。大都市への人口集中も止まらない。こうした情勢では、人間の居留地を野生に「明け渡す」べきなのだ。

この地域にも廃墟化した建物やオートキャンプ場などがたくさんある。こうしたものを除去して自然に返す「公共事業」は、未来の観光資源の創造につながる。不必要なダムや防波堤を作る金はこうしたことにまわすべきだ。

この地方のマタギによれば、うれしいことにクマの生息数は増えているらしい。

マタギだけでなくハンターの高齢化と減少も急速に進んでいる。

面白い時代に立ち会えたものだ。

夜は車中泊と岩盤浴で親しくなったいわきと野辺地の人と話す。雨になったのでいわきの人のハイエースの屋根に付けてあるテントを伸ばし、雨の中で男3人のパーティ。野辺地の人はもと漁師らしく、魚貝談義。この人はヘルニアを岩盤浴で治すために4〜5日という短期間でよく来ているらしい。来ると必ず治るという。

玉川温泉通いのために買ったというワゴンRの新車の助手席で寝泊まりしている。70代なかばくらいだろうか。方言のせいで3割くらいは理解できないが、よく話す人なのでうなずいていればよい。



背が高い人なので気づかなかったが、この人も内臓脂肪型肥満タイプ。ダイエットの話をしてしまいそうになるのを思いとどまった。

野辺地の人の食事はすべて中食。いわき市の人は、昼食は中食で、夜は町まで下りて外食。朝はお茶を入れて飲むだけで、自炊はしないようだった。

夜は缶酎ハイ一本と決めているようだった。

札幌での再会を約した。





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最終更新日  June 27, 2015 01:29:17 PM
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