2005.05.24
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
仲良くしていただいているある方の日記のパクリみたいなタイトルになってしまったがお許し願いたい。

病気になる前私が不動産やの事務のパートに行って居た時の話。

事務の仕事と言ってもパートは私一人で書類作成だけでなく電話番から雑用、経理のお手伝い、言われればなんでもやっていた。

不動産屋には店頭に扱っている物件の掲示をしているところが多いがそんな物件の間取り図をPCで作成したりもしていた。

そして店頭に掲示している物件をみに来る人が居ると中に招き入れて希望の物件や連絡先を聞いておくのも仕事のひとつだった。

私は宅建免許がないので詳しい説明とか案内は出来なかった。

担当者はほとんど外出していることが多いので私が聞いておいた連絡先に後で連絡して後日案内する。

そんなある日仕事をしている私は店頭の物件を見ている女性に気がついた。

30歳くらいの主婦らしい女性。



愛想のいい女性はにこやかに笑いながら話した。

「旦那の実家に姑と一緒に同居しているんだけどそろそろ別居したいなと思って」

そういって女性は希望の物件について話し出した。

女性はだんなさんとの間に4人の子供さんがいる。

新しい家に住むのは夫婦と子供4人、広めの物件が居る。

当然のことながら広い物件は高い。

分譲ではなく賃貸を希望している。

賃貸には一軒家とマンションアパートの集合住宅がある。

女性が帰ってから上司に報告。

上司は物件を見ながら考え込んだ。

一軒家は広いが家賃が高くなってしまう、子沢山なのは家主さんが貸すのを嫌がるケースが多いという。



マンション・アパートは賃貸物件のファミリー向けの物件は2DK3DKくらいの広さの物件が多い。

4人の子供さんがいれば少し手狭になる。

賃貸マンションの4DK以上の物件は珍しい。

分譲マンションを持っている人が転勤とかですむことができなくなった分譲貸しと言う物件が比較的広いのだが物件数が少ない。

何度か電話でやり取りしたり、ファックスで自宅にこちらの提示する物件の間取り図などを送ったりしてようやくそれでは見に行こうかと言う話になる。



ご主人は優しく子煩悩な感じで下の子を抱っこしている。

だが物件選びにはあまり乗り気でないのがよく分かる。

奥さんが別居の話をどうもちかけたのかは分からないがご主人は自分の実家でもありいい物件がなければ今すぐに別居する気はなさそう。

しばらく旦那さんのお休みの度に上司の案内で何度も物件めぐりをする。

初めその気なさげに見えたご主人もだんだん物件を見ているうちにその気になってきたようだった。

もしかしたら別居をめぐって母親と修羅場とかがあって同居に嫌気がさしたのかもしれないなどと想像する。

奥さんは旦那さんのいないところでも私たち他人に同居の具体的な愚痴は決して言わないでいつもニコニコしている。

でもそのニコニコの裏にいろいろ合ったから別居になったことは推察できる。

そうしてようやくお気に入りの物件が見つかると契約、鍵渡しになりお引越しとなる。

結局初めに聞いていた家賃の予算よりずいぶん高めのところに決定した。

上司は家賃が払っていけるのかどうか危ぶんでいた。

私はきっと彼女は何とかするに違いないと思った。

その高い家賃と引き換えに彼女は別居の自由を得たのだから。

経済的には今より苦しくなっても精神的にはずいぶんと楽になるとの思いから別居に踏み切ったのだろう。

そう簡単に別居を諦めて実家に戻らないし、戻れない強い気持ちででてくるのだろう。

生活が大変なら、奥さんが内職をするとかパートに出るとか何としてでも家族水入らずの生活を守ろうとするだろう。

それほど彼女にとって同居とは大変だったのだろう。

同じ女同士、嫁と言う同じ立場の人間の私にはよく分かる気がした。

結婚や離婚、人は人生の節目節目に住まいを替える。

その節目の時に立ち会うのが不動産やなので色々な人間模様を垣間見ることが出来る。

このシリーズはまた書きたいと思います。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.05.24 18:17:02
コメント(15) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: