2007.03.02
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ついに夫婦百景も100になった。

今日は100を飾るにふさわしいすばらしいご夫婦。

 ご夫婦で山谷にホームレスのための施設を運営しておられる。

奥さんは元々は看護士さんでその後出版社に移りバリバリの仕事人間だった。

未婚だったものの二十歳のころからの恋人(知り合ったころは妻子がいたらしい)との仲も順調、公私共に充実した毎日を送っていた。

 そんな毎日ががらりと変ったのは40歳のころ。

長年の恋人が突然の事故で亡くなると言う悲劇に襲われた。

私の人生はもう終わったと彼女は思った。

何をしても空しく感じた。

そんな時今まで気にも留めなかったホームレスの人に目が留まった。

カイロやおにぎりを上げたりして少しづつ話をするうちにこれからの人生を考え直すことにした。

大学にはいりなおした。

そこでであったのが今の旦那さん。7つ8つ年下。

そして付き合うようになり2人は熱く将来の夢を語り合った。

ホームレスの人たちが病気になったり年取ったりした時最後を看取るホスピスを作りたいというものだ。

2人でNPO法人を作り私財をはたき建設用地を購入した。

足りない分は借金をして作った。借金一億も2人で背負った。

協力してくれる沢山のボランテイアやヘルパーさんたちも集まってきた。

でも思っていたほど簡単ではなかった。

長い間1人で生きてきたホームレスの人は人とかかわることを拒んだり、共同生活は何かとトラブル続き。

良かれと思って世話をしても受け入れられなかったり、入居者の間のトラブルも相次ぐ。

ほっておいてくれとか死んでやるとか言う人、ぶらっと飛び出してしまう人、いろんな人がいた。

どうしたらいいか2人で考えあぐねて泣いてしまうこともたびたびだったと言う。

人はいづれ最後の時を迎える。それをせめて本人の望む方法で見送ってあげたいと二人は思う。

ある人は死ぬ前に1度故郷に帰り故郷の山川を見て親の墓参りがしたいといった。

スタッフが故郷に付き添い最後の願いをかなえた。その人は安らかに旅立った。

またある人は死期が迫ってきてご夫婦が「いっしょにいようか?」という申し出を首を横に振って断わった。

その人は夜、1人きりでひっそりと旅立った。朝様子を見にいったら1人で旅立った後だった。寂しいがそれが本人の望む旅立ちの方法だった。

今年になってからも何人かを見送った。

お葬式は施設のスタッフや入居者全員で賛美歌を歌って見送る。

こんなにも無欲に人のために尽くすことができるなんて。

読んでいて私も生きることや死ぬことの意味を考えさせられた。






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最終更新日  2007.03.02 16:45:02
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