フリーページ
今回の入院ではなくずっと以前入院していた時、そのおじさんに会った。
糖尿病で入院していたと思う。
普通は男女別室で男性患者と親しくなることは少ないはずなのだけど、そのおじさんは
かまわず女部屋に毎朝押しかける。
挨拶して入ってくるから挨拶を返さないわけには行かない。
女性と見れば若い看護しさんだけでなく、おばさん、おばあさんとでも話したがる。
家に帰れば一人暮らしで寂しいらしい。
聞きもしないのに自分の過去を話したがる。
何でも今は1人だが結婚は7回したという。
一回目の結婚相手と7回目の結婚相手は同じ人。
元鞘?いやどうも違うらしい。
女性のほうからもう1度やり直そうと帰ってきたのは半年前に男性が受け取った退職金が目当てだったという。
そしてある朝退職金を持って女性は叉ドロンしてしまったという。
まあそんなにひどい女性かどうかはおじさんの話だけでは判らない。
結婚生活で散々苦労させられて、慰謝料も貰えず別れたとすれば女性は今こそその慰謝料を貰っちゃおうという気持ちだったのかもしれない。
そして若い看護師さんに「いっしょにオフロに入ろう」などとからかってはマユを潜められている。
そんなおじさんも退院の日が決定した。
退院の朝病棟では大騒ぎ。
おじさんが退院を嫌って売店で思い切り甘いものを買い込んで一気に食べた。
体調が悪化して退院が延期になった。
あまりに入院生活が楽しかったのでひとりの生活に戻るのが辛かったのだろう。
数日延期になったもののやはり退院という事になった。
おじさんは寂しげに退院していった。
おじさんの気持ちはわかるけど病院としてもいつまでも入院させておくわけには行かなかったのだろう。
高齢化社会を迎えて、こんな寂しいお年寄りが増えていることだろう。
確かに1人暮らしで一日誰とも口を聞かないのはつらい。
地域で集まってお茶のみする会でもあったらまぎれるかもしれない。
いや
PR