湘南フレンチ奮闘記

湘南フレンチ奮闘記

PR

Profile

rannbo

rannbo

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Archives

November , 2025
October , 2025
September , 2025
August , 2025
July , 2025
May 27, 2007
XML
カテゴリ: 料理・食べ物
実際に水はどのように使われるか?

一番の利用法はテーブル用だ。
以前は水道水を浄水器を通して使用していた。
だが30年前の機械はお粗末な物で、せいぜい塩素を取り除くのが限度と言うお粗末な物であった。

それでも生の水道水よりはましかと、製パン用水やコーヒー紅茶の水などに利用していたのだが、やはり納得がいかず美味しい水を求めるようになった。

フランス料理では,水を直接料理に使うことは少ない。
例えばソースを仕込むにも、フォンを引いてからソースに加工する。
フォンとは和食でいう出汁に当たるが、これにワインや果汁、又はリキュールなどが合わさり、ソースに仕上がる。

魚のフォンなどでも水は沢山は使わない。


ただジヴィエのフォンとなると話は別になる。
鹿一頭調理するには一頭分の骨や筋、屑肉から取ったフォンが必要となる。

骨は割られ筋は刻む。
屑肉と共にオーブンでコンガリと焼かれ、大きな寸胴に移される。
大量の香味野菜もザク切りにされ、オーブンで焼かれた後寸胴に入れられ、ワインと大量の水が注がれる。

これから煮出す訳だが、先ず一番物と言う煮出し汁が取り分けられる。
ここまで数時間を要した液体は香ばしい香りを放っている。

だが煮出された骨や野菜にはまだ旨味が残っている。
そこで大量の水が再び注がれ、コト々と煮出されるのだ。
勿論浮き出るアクを取りながらの作業となる。

こうして引いた煮汁は別鍋で煮詰められる。


これを冷凍又は冷蔵して、必要に応じてソースに加工されるのだ。

このように使用する水は、やはり美味しい水でなくてはならない。
まずい水を煮詰めたのでは、やはり美味しくないと私は思う・・・続く・・・


ル・パスポートのホームページはこちら ル・パスポートのホームページ

人気blogランキングへ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 27, 2007 11:19:19 AM
コメントを書く
[料理・食べ物] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: