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光の剣が、闇の空を切り裂いてゆく・・・
世界は白み始める。雨は上がっている。滴が、葉を伝って地面へと滴り落ち、母なる大地に接吻したかと思うと吸収される。地面に染み込む水滴を見ながら、風紋寺は北西の中庭を流れていた。
昨日の雨が嘘のような、穏やかな空気が流れている。心地よい水の匂い、肌を優しくなでる、冷たい早朝の微風。空を見上げると藍色の天空が、次第に明るくなっていくのがわかる。薄くたなびいている雲が、くっきりと浮かび上がる。鳥たちのさえずりが耳に快い。空は藍色から水色へ、やがて鮮やかな白色に包まれる。
世界が光に染められる早朝は神々しい瞬間。だから風紋寺はこの時間帯が好きだ。
この風紋寺を私に置き換えていただけばそのものです。
ちなみに5月11日の朝の写真投稿です。