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湊かなえの『告白』です。昨年の夏の発売以来、じわりじわりとセールスを伸ばし、書店お薦めとなったこの作品。やっと読む機会を作ることが出来ました。非常に読みやすく、わかりやすい文章であっと言う間に読めてしまいます。さて・・・第一章を読み終えたときには、驚愕のラストに「えぇー・・・」という声をあげてしまいました。我が子を自分の教え子に殺された女性教師の復讐は・・・まさに生き地獄。こう来るかぁ・・・という感じです。この手の作品はよく読むのですが、多少、後味の悪さを感じながらも、楽しめてしまいます。お薦めの作品です。我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。<内容紹介より>Novels♪リンク
2009.03.08
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ひかわ玲子の『龍の七部族』です。主要な交通や戦闘手段に龍を使う“龍の七部族”は、“天上人”と呼ばれる宇宙人の支配と干渉を嫌って、壮大な“万里堰”を築き、“天上人”の支配下に入った狄軍と千年にわたって戦いを繰り広げてきた。だが、転機が訪れた。敵の新兵器投入で晃家の砦が陥落したのだ。“龍の七部族”の若き公子たちは新たな戦線の構築を迫られることになった。<龍の七部族1 内容紹介より>長い冬の休戦期間が明けると同時に、ついに狄軍の大攻勢が始まった。“龍の七部族”も部分的ながら共同戦線を張って迎え撃ち、“水方郭”の奪還を狙う。消耗戦が続く中で、真の勝利には七部族の完全な連合が欠かせないと考えるアクセスらの提唱で、七公子が一堂に会して討議するが、最大の難関は明家の頑なな姿勢にあった。―人気ファンタジー作家が贈る、若き公子たちの愛と戦いの叙事詩。<龍の七部族2 内容紹介より>狄軍の大攻勢に抗して、“万里堰”の外に討って出た明家のヴェルカルスの猛攻で、状況は一挙に混沌の修羅場と化した。“星人”ローレリアは、瞑想と直勘の力に優れ、対立の構図にとらわれずに〈龍の民〉のありようを模索する青姫に、事態解決の方途を見出そうとする。そして“万里堰”を隔てて戦ってきた二つの民が、“星界”で新たな世界を体感する時が来た。<龍の七部族3 内容紹介より>この作品はとても面白いです。まず、設定が非常に良い。また、キャラクター描写がとても上手い。そして、ファンタジー作品の傑作のひとつに挙げて良いかと思います。Novels♪リンク
2009.03.04
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