2023.04.09
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プロのつぶやき1205「映画「生きる」と「生きる LIVING」観ました」

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・・・

「送料改定のお知らせ」

*2023/05/03(水)発送分から送料改定になります。

ヤマト運輸は2023/04/03(月)から、宅急便等の届出運賃を改定すると発表しました。さかもとこーひーにも値上げの通知が来まして、遠い地域や大きいサイズほど値上がり幅が大きくなっています。

勿論、さかもとこーひーも値上がり分の負担を致しますが、週に4日はある横浜の定温倉庫からの生豆輸送運賃も同じように上がり、生豆の仕入れ価格も上がっていますので、かなりの負担増になります。

心苦しいのですが、送料改定のご理解をよろしくお願いします。

*送料が以下に変わります。(2023/05/03発送分より)(税込み)

-関東(豆代)
・3000円未満(850円)
・3000円以上3500円未満(500円)
・3500円以上5000円未満(300円)
・5000円以上8000円未満(200円)
・8000円以上(送料無料)

-東北、信越、北陸、中部、関西、中国(豆代)(関東の送料+100円)

-北海道、四国、九州(豆代)(関東の送料+300円)

-沖縄県(豆代)(関東の送料+1,000円)

*詳しくは4/23(日)アップの「プロのつぶやき」他ニューズレター等でお知らせいたします。

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4/6(木)おゆみ野店開店5周年を迎えました、ありがとうございます。元々配達から通販店としてやってきたさかもとこーひーですが・・・本店店長の次男に続いて長男もさかもとこーひーに入ることになって、それではと長男をおゆみ野店店長として「地域の、街のこーひー屋」としておゆみ野店を出店しました。

開店後2年間はワークショップや地域のマルシェへの参加もして、ご近所の常連さんが徐々に増えていましたが、その後3年はコロナ禍でワークショップもマルシェも中止して、足踏みしていました。

それでも地道に地域の常連さんが増えていて、とっても励みになっています。これからも「ホームこーひー」を大切にして、暮らしの中のこーひーの魅力をお届けしていきます。

お陰さまで、息子二人との三人体制が形になってきましたので、任せる仕事が増えてきました。あと数年のうちには7割8割の仕事を任せるようになるでしょう。そして、その2割3割の仕事に、もう2割3割の新しい仕事を加えて・・・まぁ、フルタイムの半分くらいの仕事量で充実したセミリタイア暮らしに進もうと思っています。

もう2割3割の新しい仕事は何ができるかこれから考えていきます、勿論コーヒーや紅茶、自営業関連しかできませんので、今の延長になると思います。

そんなこんなで・・・1952年の黒澤監督「生きる」をイギリスを舞台にノーベル賞作家のカズオ・イシグロが脚本した「生きる LIVING」の評判がいいので月曜日にららぽーとで観てきました。なんと千葉でも幕張でも上映してませんでした。

黒澤監督の「生きる」は1952年、生まれる前の映画なのでオンタイムでは観ていませんが、その後ビデオで何回も観た映画でした。

もっとも、実際にビデオで観る前に映画本や映画雑誌で情報には触れていました。

「生きる LIVING」はイギリスを舞台に質感が蘇っていて、戦争で疲弊したあの時代の共通な空気感から普遍的なテーマが響いてきて、お見事でした。

帰って、本棚から「黒澤明集成 I・II・Ⅲ」と脚本書いた橋本忍さんの「複眼の映像」を引っ張り出してきて・・・20年?30年?ぶりに読み返しました。

「生きる」は黒澤明、橋本忍、小國秀雄3人の共同脚本ですが・・・黒澤さんと橋本さんで書いて、それを小國さんがダメ出しやOKする、そんな仕組みだそうです。小國さんの別の視点が大きな役割をしていたみたいです。

まず、黒澤監督邸で向かい合って、突きつけられたのが・・・「後、七十五日しか生きられない男。」・・・「そのテーマからは絶対外れないようにね。」・・・そこから3人の共同脚本がスタートしたそうです。

主人公の名前から職業、生い立ち、家庭と人物を彫りこんでいく過程が、生き生きと描かれています。

「基本のテーマとストーリー、そして人物の彫りが事前に的確に行われていたからで、もしそれらがあやふやだったら作品は空中分解の可能性も強く、基本がいかに大切かをつくづくと思い知らされる。」と橋本さんが書かれています。

映画の制作に一番重要なのは脚本で、その脚本にとり最も重要なのは、一にテーマ、二にストーリー、三に人物設定(構成を含む)であることは映画の創成期からの定説・・・ということです。ただ、その基本を徹底されている映画は少ないとのこと。

ネットには・・・「ノーベル賞作家カズオ・イシグロは、若かりし頃にこの黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つそのメッセージに影響されて生きてきたと語る。そんな彼が脚本を手掛け、この鬱屈した時代に新しい『生きる』を誕生させた。

イシグロは、黒澤映画の“何事も手柄が得られるからやるのではない。世間から称賛されるからやるのではなく、それが自分の成すべき事だからやる。

”そんな人生観に魅力を感じており、それは、戦後の日本もイギリスも、そして現代においても変わらないと語る。

他人がどう思うかではなく、自分が何をすべきか。とても質素で小さな一歩かもしれないが、70年の時を経てもなおこの映画のメッセージは、観るものすべての心に光を灯すだろう。」・・・とあります。

この70年を経ての共通のテーマを脚本は勿論、役者、照明、撮影、美術等々素晴らしい仕事で・・・市井の人の人生の輝きを見事に映像化したと思いました。

そして・・・帰り道、山本夏彦翁の「世は締切り」というタイトルが浮かんでは消え、浮かんでは消えしてました。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。








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Last updated  2023.04.09 08:15:18
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