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サリィ斉藤

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カテゴリ: 着物の話
ずっとお休みしていた着付けのお稽古を再開しました。

来月早々に、教室の生徒が一堂に会する、毎夏恒例のゆかたパーティーが予定されています。
それで、当日の着付けの練習を兼ねて、先生にコーディネートの相談にのっていただきました。

しばらく実家に滞在していた時に、祖母の遺した着物類に目を通したのですが、 以前ブログにも書いた 通り、残念ながら腕の長い私には、ぴったりの着物はありませんでした。

でも、帯ならサイズは関係ないじゃない?
・・・と思い、一つだけ、今年のゆかたパーティーで締めよう・・・と譲り受けてきたなごや帯がありました。

レモンイエローとベージュの中間色のような地色に、銀色の糸で雲か波のような模様が散らされ、目にも鮮やかなが、でかでかと刺繍してあるデザインです。


着るものも地味好みで、華美な贅沢さとは無縁の女性でした。

だから、戦前の、大正浪漫の影響を受け継いだ時代のものとわかってはいても、初めてその帯を見た時には、びっくり仰天したものです。

でも、孫娘の私が「おばあちゃん、お話して」とねだる時、祖母がいつも語ってくれたのは、童話や昔ばなしではなくて、自分自身の思い出。
嫁入り前の娘時代のお稽古事、女学校での生活、よく観にいったタカラヅカの舞台・・・

祖母の記憶の中で大切に再生され続けた、青春の輝き。
その煌めきが、エンゼルフィッシュのきらきら光る鱗に凝縮されているようで、ぜひこの帯を締めてみたい!と思ったのでした。

半衿と足袋を合わせてあらたまった装いにするべく、いつも売り切れて買えなかった ゆかた屋さんの大うそつきゆかたスリップ も購入しました。

帯揚げはわざわざ夏用のものを買わなくても、ガーゼを買ってきて自分で染めたっていい。帯締めは丁度似合いそうなのがあるから・・・etc.先生にも色々とアドバイスをいただき、後はきれいに着るだけ!

・・・と思ったら、何と思わぬ落とし穴。

この帯、実際に締めてみると、一般的ななごや帯よりもずいぶん長さが短かったのでした。


また、通常の着付けだと、てを左肩にかけて帯を身体に巻きつけますが、それだと前の部分の模様が出ないことが判明。
先生曰く、「こういう『逆勝手』の帯もあるのよ」ということなんですが、左右が逆になっただけで、跳ね上がる着付けの難易度・・・

結局、ふだんの倍以上時間がかかって、汗だくになってしまいました。
ちょっと当日が思いやられ、自主トレに励まなければ!と焦っているところです。



070725obi


(見かねて、先生自ら目の前で締め方を実演してくださったのを、お手本用に撮影しました)







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最終更新日  2007.07.25 15:08:21
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