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サリィ斉藤

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カテゴリ: 着物の話
年に2回行われている文楽の地方公演ツアーが、わが県にやって来ると聞き、楽しみに待っていました。

強風に乗ってやってきた大量の黄砂で、何ともいえない濁った色の空…
それでも、予報で言われていた雨が降らなかっただけよかった、と、いそいそと着物で昼の部へ出かけました。



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この日鑑賞した演目は、

「卅三間堂棟由来」(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)平太郎住家より木遣音頭の段
「本朝廿四孝」(ほんちょうにじゅうしこう)十種香の段、奥庭狐火の段

…伝統芸能に出てくる漢字は難しいです。もはや記号の域に達しているような…

地方公演ゆえのサーヴィスタイム(?)で、上演前に人形遣いの吉田一輔さんが、それぞれの演目のあらすじを解説してくださいました。
とてもわかりやすく聞きやすい語り口で、おしゃべりの要らない仕事をされているのがもったいない…なんて(笑)


歌舞伎の演目でも有名な「本朝廿四孝」。人間の女形でも文楽のお人形でも、きらびやかなお姫様の見目麗しさは変わりません。

私にとっては二回目の文楽鑑賞でしたが、人形達の愛らしさも、情感に満ちた太棹の三味線の音色も、もっとその魅力に触れてみたい、とますます思わせるものでした。

特に今回、坂東玉三郎さんの本や番組に度々登場されていた、浄瑠璃の豊竹咲太夫さんの声を生で堪能出来たのは本当にうれしいことでした。
鶴澤燕三さんの三味線と合わせ、ひと際深みがあるように聞こえて、「迫力」という言葉がぴったり。

終演後、皆でしみじみ語り合ったことですが、人形遣い、浄瑠璃、三味線、この三者は、舞台上でいわゆる「アイコンタクト」を取ることはないのです。
もちろん、指揮者に相当する人もいません。それなのに、間合いに寸分の狂いなくお芝居が進行していく。この「呼吸を合わせる」ということの凄み!

そこへ到達するまでに、どれほどの苦労と努力があるのか…芸能の世界に生きる人々の生き様に思いを馳せながら、余韻に浸った次第です。

【ティータイムは「レモンの木」で特製パフェをいただきました。嬉しすぎる♪】

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今日の私のコーディネート。帯留がしょっちゅう右や左にずれていってしまい、同行の皆さんに直していただくこと度々…私の場合三部紐は、慣れないせいかどうしても緩くなってしまうらしい(どうしたら解決できるのでしょうか??)。

【麻の葉つなぎの江戸小紋、水玉刺繍の名古屋帯、エンジの三部紐に帯留。】

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それでも、つまみ細工のお花の帯留は、年甲斐もなく…と思いつつかなり気に入っているのです。
見下ろして(やっぱり可愛い!)とニヤニヤしていると、買ってくれた当の夫がしげしげと見つめて言いました。たった一言



で、デベソちゃうわ!!と、この時ばかりはにわか関西弁で怒鳴りつけた私。





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最終更新日  2010.03.22 23:38:39
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